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空気とくらし

大雪の困りごとと解決法
空気の困りごとラボ

大雪に関する困りごと

大雪が降ったときによくあるエアコンやエコキュートの症状

大雪が降ったときの困りごととして

  • 暖房運転に設定しているのに、エアコンから暖かい風が出てこない。
  • 運転開始から5分くらいで止まってしまい、しばらくすると、また運転を開始する。
  • 室外機から異音がする。
  • 室外機から湯気が出ている。

などがあります。

大雪時の困りごとの解決法

大雪が降る前にできること

天気予報で大雪が想定されている場合には、大雪が降ってもエアコン暖房を安心して使用するために、室外機の周りが物でふさがれていないか、あらかじめチェックしておきましょう。

ベランダや軒先にある室外機の周りに雪が積もって、空気の吸い込み口、吹き出し口をふさいでしまわないよう、室外機の周りは出来る限り空けておきましょう。もし、ゴミ袋や掃除道具などでふさがれていたら、予め片付けておきましょう。


吹き出し口、吸い込み口をふさいでいる雪を取り除く

室外機の周りに雪が積もって空気の吸い込み口、吹き出し口をふさいでしまったら、空気の通り道を確保するため、エアコン専用ブレーカーをオフにした上で、室外機の周りの雪を取り除きましょう。

吹き出し口・吸い込み口の前は、30センチは空けるようにしましょう。一般的に、室外機の前面が吹き出し口、側面と背面が吸い込み口です。前面だけでなく、側面や背面の障害物にも注意しましょう。

室外機の上に積もった雪も、落下して吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまう可能性があるので、取り除いておきましょう。

雪を取り除いたら、ブレーカーをオンにし、リモコンで再度運転を開始してください。

解決法を試しても、エアコンが正常に運転しない/異音がする場合には、使用しているエアコンのメーカーにお問い合わせください。

室外機の周りを空けておいた方が良い理由

理由は、エアコンが部屋を暖める仕組みにあります。
エアコンは暖房運転をするとき、屋外の熱を部屋の中に移動させています。
実は、冬の冷たい空気の中にも熱が含まれており、その熱をどんどん取り入れることで、部屋を暖めているのです。部屋の空気に含まれる熱が多いほど部屋は暖かくなります。

室外機は、熱を含んだ屋外の空気を吸い込み、冷たい空気を吹き出しています。吸い込み口がふさがっていると、空気を効率的に吸い込むことができません。

また、吹き出し口がふさがっていると、室外機から吹き出された冷たい空気を、室外機が再び吸い込んでしまう「ショートサーキット」という現象が起こります。

すると、屋外の熱を効率よく取り込むことができず、電気代が高くなってしまうばかりか、暖房運転が停止してしまうこともあるのです。

これが、エアコン室外機の周りを空けておいた方が良い理由です。

ダイキンの体感型ショールーム「フーハ東京」では、室外機の吹き出し口と吸い込み口をふさいだときの、消費電力量の変化や、エアコンが停止する様子を見ることができます。

ダイキンソリューションプラザ「フーハ東京」

大雪時のエアコンに関する参考情報

室外機に霜が付く理由

大雪が降ったときのエアコンの不調には、エアコンの室外機内部の熱交換器に霜が付くことが関係しています。
暖房運転時、室外機は屋外に冷たい空気を吹き出しています。
その際、室外機内部の熱交換器は非常に冷たくなっているため、空気中の水蒸気が熱交換器に結露して凍り「霜」となります。
また、溶けた雪が凍り付着することもあります。
熱交換器に霜が付着してしまうと、室外機の空気の吸い込みが妨げられ、屋外の熱を効率的に取り込むことができなくなってしまうのです。そのためエアコンには、熱交換器に付いた霜を溶かす霜取り運転の機能が付いています。
凍りついた室外機に熱湯や水を大量にかけると、室外機の底板に溜まった水分が凍って膨張し、ファンや室外機内部の部品を損傷させる恐れがあります。


霜取り運転

霜取り運転は、一時的に、通常の暖房運転とは反対に、室外機の熱交換器を暖めることで霜を溶かします。
一般的に霜取り運転時は、エアコンから暖かい風が出てこないため、故障したと勘違いしてしまいがちですが、霜取り運転を開始してからしばらくすると霜が溶けてなくなり、通常の暖房運転が再開しますのでご安心ください。
霜取り運転で霜を溶かす際、周囲との温度差により湯気が発生することがあります。また、霜取り運転中に、室内機から「プシュー」という音が出ることもありますが、これはエアコン内部で冷媒の流れが切り替わる音です。「シャー」「ポコポコ」という冷媒が流れる音が聞こえることもありますが、これは故障ではありません。

しばらく経っても暖房運転を再開しないときには、使用しているエアコンのメーカーにお問い合わせください。

エコキュートの凍結防止

エコキュートの水・給湯配管の凍結を防ぐためには、あらかじめリモコンの給湯温度設定を「水」にして、 1分間に 200ml程度の水が出るように、お湯側のじゃ口を開いてください。 (「水」設定がない機種の場合は、最も低い温度に設定して下さい)

ふろ配管の凍結を防ぐためには、お風呂の水を、風呂接続アダプターの上から10cm以上はった状態にしておいてください。
(ふろ配管の凍結防止運転でお湯を循環させるため)

改善しない場合は、点検・修理依頼をご検討ください。
凍結してしまった場合は、日中気温が上がり、自然解凍されるのをお待ちください。

凍結したときの対応と予防方法の詳細はこちら

凍結時の応急対応はこちら


大雪によるエアコンのトラブルを防ぐための商品

大雪によるエアコンのトラブルを防ぐために、こんな商品もあります。

1. 寒冷地向けエアコン

雪が多く、冬場の気温が特に低い寒冷地向けのエアコンもあります。
主な特長としては、強力な暖房能力、凍結防止のドレンパンヒーターを搭載した室外機、マイナス25℃までの低外気温への対応などが一般的です。

ダイキンの寒冷地エアコンDXシリーズの詳細はこちら


2. 高置台

雪が多く、積もりやすい場所では、積もった雪に室外機が埋もれないよう、高い場所に設置するのが一般的です。


3. 防雪フード

防雪フードで、室外機に雪が入り込むのを防ぐ方法も効果があります。雪によるエアコンの予期せぬトラブルを未然に防ぐためにも、これらをうまく活用しましょう。

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