夜間の最低気温が25℃を上回る熱帯夜の日数は増加傾向にあります。そんな中、睡眠時にエアコンを使う際、「切タイマー運転」にした方がいいのか、「つけっぱなし運転」にした方がいいのか、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか?
全国の20代~60代の男女を対象にしたダイキンの調査によると、熱帯夜の睡眠時のお悩みとして約半数の人(45.5%)が「暑くて目が覚める」と回答、6割を超える人(65.5%)が睡眠時や起床時に体の不調を感じているようです。
「熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査」(2024年)
また、熱帯夜のエアコンの使用実態は、朝までつけっぱなし運転派と切タイマー運転派(睡眠中に切れるように設定)がほぼ同数となっています。
「熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査」(2024年)
そこで、「暑さ指数(WBGT)」の観点から睡眠時のエアコン運転について調査隊が検証しました。
夏場の睡眠時にエアコンを使う際のおすすめは「切タイマー運転」(3時間後にエアコンOFF)か、朝まで「つけっぱなし運転」かを、「暑さ指数(WBGT)」の観点から調査しました。
熱中症のリスクを評価する指標で、気温、湿度、日射・輻射、風をもとに算出される(単位は℃)。室内では「暑さ指数(WBGT)」が25℃以上で熱中症「警戒」※とされています。
睡眠時にエアコンをつけっぱなしにすることへの抵抗感から切タイマーを使う人は多いかもしれません。そこでダイキンは、神奈川県横浜市にある一般の住宅において、朝までエアコンをつけっぱなしにする「つけっぱなし運転」と切タイマーを使って就寝3時間後にエアコンを切る「切タイマー運転」それぞれで室内のWBGTの変化を計測しました。「つけっぱなし運転」ではWBGTに大きな上昇は見られなかったのに対して、「切タイマー運転」の場合はエアコン停止後にWBGTが徐々に高まる結果となりました。就寝中にエアコンがオフになると、明け方にはWBGTが熱中症への警戒が必要とされる値まで達する可能性があります。気温や湿度の高い日は適度な温度設定で、朝まで「つけっぱなし」にした方が快適な睡眠につながるといえそうです。
●横浜市の実験時間の平均気温(湿度)・・・27.0℃(75.4%)※
●運転モード・・・冷房運転/設定温度・・・28.0℃/風量・・・自動
●運転時間・・・22:00~翌7:00
(就寝1時間前にエアコンON → 23時就寝 → 朝までつけっぱなし)
●横浜市の実験時間の平均気温(湿度)・・・27.2℃(75.5%)※
●運転モード・・・冷房運転/設定温度・・・28.0℃/風量・・・自動
●運転時間・・・22:00~翌2:00
(就寝1時間前にエアコンON → 23時就寝 → 就寝後3時間でオフ)
日中から湿度が高く蒸し暑い日や、熱帯夜の予報が出ている日は、寝ている間に室内の暑さ指数(WBGT)が高くなってしまうことがあります。蒸し暑さにより睡眠の質が低下すれば、翌日の活動にも影響が及びます。その日の気温や湿度、体調に合わせて、睡眠時にエアコンを「つけっぱなし運転」にすることも検討してみましょう。
調査場所 | 神奈川県横浜市 |
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建物構造 | 鉄筋コンクリート造(6階建て) ※調査は2階の実生活空間・環境にて実施 |
築年数 | 18年 |
測定場所 | 寝室約7畳 |
エアコン機種 | ダイキン AN22GNS‐W |
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