暖房をつけても、なかなかあたたかくならない…それは、冷たい空気が足元にたまっていたり、すきま風が入っていたりして、あたたまりにくいお部屋になっているからかもしれないよ。まずは、チェックしてみよう。
お部屋の空気もかきまぜているのに、お部屋があたたまらなくて足元が寒い、ということもある。それはお部屋の"熱"が、ゆかや、まどからどんどんにげ出しているせいかもしれないよ。
そして、外へにげるだけじゃなくて、外から冷たい空気も入ってきている。まどやドアからだけじゃなくて、サッシのすきまのような小さな空間でも、冷たい空気はしのびこんでくるんだ。
まどやドアにすきまが開いていないか、まどのカーテンをきちんとしめて"熱"がにげないようにしているか、確かめてみよう。とくにまどは注意しよう。冬、お部屋の中から熱が外ににげる割合が一番高いのはまどで、外へ流れ出る熱の約48%がまどからにげているんだ。
熱はまどからにげやすいんだね
「体感温度」という、温度があるのは知ってるかな?実際のお部屋の温度ではなくて、体で感じる温度のことだ。そして、お部屋の湿度(しつど)が低いと、体感温度も低く感じるんだよ。ぎゃくに湿度(しつど)が高すぎると、じめじめムシムシしたように感じるし、カビや結露(けつろ)の原因にもなる。人にもおうちにもちょうどいい湿度(しつど)は、40~60%の間なんだ。
冬は外の空気も乾燥(かんそう)しているし、お部屋の中もエアコンなどで乾燥しやすいから、注意が必要だ。お部屋の中に湿度計(しつどけい)を置いてみて、寒いなと思ったら、湿度(しつど)が低くなっていないか確かめてみよう。
お部屋の湿度(しつど)は40~60%にしよう
空気には、温度が高いと上へ、低いと下へ、いこうとする性質(せいしつ)がある。暖房中(だんぼうちゅう)も、あたたかい空気は天井(てんじょう)のほうにいきやすくて、冷たい空気はお部屋の下のほうにたまりやすいんだ。そうすると、暖房をつけているのに足元だけはずっと寒い、と感じてしまう。
こんなふうに、お部屋の中で冷たい空気がたまっている場所のことを「冷気(れいき)だまり」という。この「冷気だまり」ができないように、サーキュレーター(ゆかに置くせんぷうきのような電気製品)や空気清浄機(くうきせいじょうき)などを使ってお部屋の空気をうまくかきまぜてあげると、お部屋全体があたたかくなりやすいんだよ。そのとき、風が直接からだにあたると寒く感じてしまうので、風は人にあたらないように工夫しよう。
冷気だまりをつくらないことが大事だね