1988年から開催されているJLPGAツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、今大会で第35回の記念大会を迎えた。記念すべき大会では、初日、JLPGAツアーが20年―21年統合開幕戦から2連続開幕戦優勝を狙う渡邉彩香がトップに躍り出た。黄アルムと首位争いを演じ、3日目も10アンダーで首位をキープ。しかしながら、最終日、17番ティーショットで池に入れてしまい、痛恨のダブルボギー。結果は4位タイに終わった。
最終日トップに立ったのは、西郷真央。
昨年のオーキッドでは初日から3日目まで連続して首位に立ったが結果4位。また年間を通して2位が7回と、何度も優勝争いを繰り広げてきたが、最終日は5アンダーの8位から6バーディ、1ボギーの「67」でプレー。 通算10アンダーとして5打差を逆転し、見事ツアー初優勝を挙げた。優勝会見中には、指導を受けるジャンボ尾崎から、うれしいメッセージが届く一幕も。
また、山城奈々が4位タイ、宮里美香は21位タイ、川満陽香理は35位タイに入る活躍、アマチュアでは、今年プロテストに合格した荒川玲郁が10位タイでローアマチュアを獲得、島袋ひの(21位タイ)、星川ひなの(41位タイ)など、プロ・アマチュアともに地元沖縄県勢の活躍が目立つ大会となった。
順位 | スコア | 選手名 | 2022年メルセデス・ランキング |
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優勝 | -10 | 西郷 真央 | 2位 |
2位 | -9 | 黄 アルム | 24位 |
3位 | -8 | 西村 優菜 | 5位 |
4位タイ | -7 | 山下 美夢有 | 1位 |
4位タイ | -7 | 山城 奈々 | 105位 |
4位タイ | -7 | 勝 みなみ | 4位 |
4位タイ | -7 | 渡邉 彩香 | 28位 |
賞金総額 1億2,000万円 優勝賞金 2,160万円
2020年はコロナ禍により大会は中止となったが、2021年は有観客試合にて、JLPGAツアー「ダイキンオーキッドレディス」が21年のスタートを切った。
沖縄県勢2度目の優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンの比嘉真美子をはじめ、ダイキン工業所属 諸見里しのぶ・新垣比菜ら沖縄出身選手から、19年全英女子オープンの覇者である渋野日向子や今年の全米女子オープンを優勝した笹生優花など実力者まで勢ぞろいした。
初日から3日目まで連続して首位に立ったのは、今年何度も優勝争いをしてきたプラチナ世代の西郷真央。初日1イーグル・7バーディ・1ボギーの「64」をマーク。8アンダーの単独首位発進を決めた。5アンダー・2位タイに沖縄県勢の新垣比菜、宮里美香など6人が続いた。
2日目は森田遥が追い上げ首位に並ぶ。3日目もこの2人が首位をキープするなか、この日6つスコアを伸ばした小祝さくらが3位タイに浮上。
最終日、2打差からのスタートした小祝さくらは、悪天候のなか前半はパープレーと我慢のゴルフを続ける。後半の11番で2つ目のバーディを奪い、13番・14番で連続でスコアを伸ばし優勝争いの最前線に立った。最終18番では3打目が80センチにつけるナイスショットを見せ、森田が2.5メートルのバーディチャンスを外したのを見届け、ウイニングパットを流し込み見事、逆転優勝を果たした。
また、今大会はで山戸未夢、西村優菜、永峰咲希、ぺソンウがホールインワンを達成。4日間大会最多ホールインワン4度達成の記録を残す輝かしい大会ともなった。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
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優勝 | -14 | 小祝 さくら | 3位 |
2位 | -13 | 森田 遥 | 40位 |
3位 | -12 | 田辺 ひかり | 42位 |
4位タイ | -11 | 西郷 真央 | 4位 |
4位タイ | -11 | 上田 桃子 | 10位 |
賞金総額 1億2,000万円 優勝賞金 2,160万円
2019年も春の訪れとともに、LPGAツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」がスタートした。 ダイキン工業所属 諸見里しのぶ・新垣比菜ら沖縄県勢計14名(プロ10名・アマチュア4名)が出場、2018年度賞金ランキング1位のアンゾンジュ、3位鈴木愛、4位比嘉真美子、ディフェンディングチャンピオン イミニョンら、開幕戦にふさわしい豪華メンバーが出場する大会となった。
初日、首位に立ったのは、黄金世代・プロ3年目の松田鈴英。強風の中、3バーディ、ノーボギーのラウンドし、初日に設定されたベストスコア賞100万円を獲得した。1打差の2位タイは諸見里しのぶ、比嘉真美子、大里桃子、菊地絵理香、が続いた。2日目には地元・沖縄出身の比嘉真美子が通算8アンダーで単独首位に立った。2位は、通算6アンダーの小祝さくら。諸見里しのぶは惜しくも1打差で予選落ちとなった。決勝に入った3日目、風速10.8m/sの強風と、雨をものともせず、比嘉真美子が通算9アンダーで独走態勢へ入った。7打差の通算2アンダー、2位タイは申ジエ、松田鈴英、原江里菜、小祝さくらが続いた。新垣比菜はパープレイで15位に浮上した。最終日、比嘉真美子が苦しみながらも通算5アンダーで通算5勝目をあげた。新垣比菜は、最終日のベストスコアをマークし、優勝との3打差の通算2アンダー、2位タイに入り、大会初の沖縄勢ワンツーフィニッシュとなった。小学生時代、「ダイキンオーキッドレディス」のボランティアをしてプロゴルファーを目指すことを決めた比嘉真美子、ダイキンオーキッドアマチュア選手権を小学生で突破し、「ダイキンオーキッドレディス」本戦に出場した新垣比菜。長年の地域密着の取り組みが大きく花開いた大会となった。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
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優勝 | -5 | 比嘉 真美子 | 18位 |
2位タイ | -2 | 新垣 比菜 | 27位 |
2位タイ | -2 | 穴井 詩 | 7位 |
2位タイ | -2 | エイミー・コガ | 41位 |
5位タイ | -1 | 福田 真未 | 40位 |
5位タイ | -1 | 松田 鈴英 | 32位 |
5位タイ | -1 | 申 ジエ | 3位 |
賞金総額 1億2,000万円 優勝賞金 2,160万円
昨年、第30回大会の節目の大会を迎え、長い歴史を刻んできた、LPGAツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、今回で31回目の大会を迎えた。前回優勝のアンソンジュをはじめ、2017年LPGAツアーで賞金ランキング第1位、年間最優秀選手賞に輝いた鈴木愛、LPGAツアー初参戦で賞金ランキング第2位、LPGAアワード2017で敢闘賞を獲得したイミニョン、賞金ランキング第3位で2015年(28回大会)、2016年(29回大会)と大会連覇を達成しているテレサ・ルーら有力選手、畑岡奈紗ら注目の黄金世代の出場。そして地元・沖縄県勢では、ダイキン工業所属の諸見里しのぶをはじめ、昨年4季ぶりの優勝を果たし、賞金ランキング12位に入る活躍を見せた比嘉真美子、賞金ランキング44位で初シードを獲得した大城さつき、今回で20年連続出場となる上原彩子や、県勢期待のルーキー・新垣比菜、アマチュアの新城莉李亜さん、千葉華さん、金城和歌奈さん、仲田葵さんを加えた総勢13名(プロ9名、アマチュア4名)の選手が出場し、県勢14年ぶりの優勝に期待がかかった。
大会を盛り上げたのは、ダイキン工業所属・諸見里しのぶ。初日4バーディ1ボギーの-3でホールアウトし5位タイにはいると、2日目、17番でロングパットを決めると18番でもバーディ。後半も2バーディ1ボギーの69でラウンド。-6として単独4位。大会3日目(決勝初日)は荒天により大会初めての中止となったが、最終日、同組のイミニョンが後半スコアを伸ばし残念ながら優勝争いからは引き離されたが最終18番でバーディを奪い-7でホールアウト。最後まで粘りのプレーで、3位タイにはいる、復活を印象付けた。
優勝は、イミニョン。
最終日、5位・首位3打差からのスタートとなったが、6バーディ、ノーボギーの「66」として逆転。後続に2打差をつける通算11アンダーで2018年シーズンの開幕戦を制した。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
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優勝 | -11 | イ ミニョン | 18位 |
2位 | -9 | ユン チェヨン | 17位 |
3位タイ | -7 | 諸見里 しのぶ | 88位 |
3位タイ | -7 | 畑岡 奈紗 | 54位 |
3位タイ | -7 | 濱田 茉優 | 35位 |
3位タイ | -7 | 申 ジエ | 2位 |
3位タイ | -7 | 李 知姫 | 19位 |
3位タイ | -7 | 鈴木 愛 | 3位 |
賞金総額 1億2,000万円 優勝賞金 2,160万円