第8回大会(1995年)からプロアマ大会参加者の浄財と両主催者の寄付金による「オーキッドバウンティ」を設立。沖縄県の芸術・文化・スポーツ・教育等の振興を目的として活動している個人・団体を対象に支援金を贈呈しています。
これまでの贈呈先はのべ290件、総額は1億9,200万円となりました。
(敬称略)
代表:勝連 盛豊(かつれん せいほう)
沖縄の伝統楽器、三線(さんしん)を集めて修理し、11年間で11か国に125丁を贈呈。三線は世界中にいる多くの沖縄移民の心のよりどころとなっており、これからも世界のウチナーンチュたちが、2世・3世と引き継ぎ、ルーツを大事にしながら暮らすことができるよう、支援を続けている。
代表:古謝久子(こじゃ ひさこ)
2001年に設立の南城市のボランティア団体で、地元に住む60代~80代の約100名が在籍。次世代によい環境を残したいという思いで干潟保全や環境教育、ゴミ分別指導を行っている。
会長:新里昌央(しんざと まさお)
石垣島の白保(しらほ)地域で活動する環境保全団体。地元漁師など有志10名ほどが中心となり、珊瑚を傷つける漁網などの水中ゴミ撤去や、地域の小中学生にシュノーケリング実習サポートを行うほか、海洋調査、海の生態系についての出前授業など、地元の海を守り次世代につなぐ活動をおよそ20年にわたり継続。
理事長:上原 廣保(うえはら ひろやす)
那覇市西側の若狭が浦地域において、公民館のない地域に出向く移動式公民館「パーラー公民館」を開催。公園にパラソルを広げる「パーラー公民館」は誰でも参加でき、沖縄らしい「ゆいまーる(助け合い)の精神」を発揮した新しい地域活性化モデルとして全国から注目されている。
指導者:金城 泰子(きんじょう やすこ)
1991年結成、今年で34年目を迎える女声合唱団。現在団員は25人、平均年齢78歳。北谷町の合唱サークルながら県内外での受賞歴や海外での公演実績もある。団員は実力派が揃いパワフルかつ伸びやかな歌声で、沖縄民謡を中心とした楽曲を披露し、多くの観客を魅了している。
事務局長:春川 京子(はるかわ きょうこ)
2012年設立。現在22名の会員がビーチの清掃や海洋調査のほか、環境教育を実施。小さな島が観光地として抱える環境問題をより多くの人に知ってもらいたいという思いから、工夫を凝らした観察会やワークショップを定期的に開催している。
海ぶどう養殖の傍ら1989年から珊瑚の保全活動を始め、2004年に「チーム美らサンゴ」を発足。これまでに、17,839本の珊瑚を植え付けるだけでなく、世界でもあまり前例がない珊瑚養殖技術を確立。
代表:山城 勝秀(やましろ かつひで)
戦後本土と切り離された沖縄は、いまだ生活困窮世帯が多く存在し、「教育で貧困の連鎖を断つ」という想いで無料塾を開校し、学習指導を提供。さらに2024年には「自主夜間中学校」を開校し、さまざまな課題をかかえた児童に門戸を開いている。
小学5年生から本格的にセーリングをはじめ2023年の「第21回全国中学校選手権」で優勝。2024年の国際大会では日本代表として参加し、唯一の女子選手だった平良さんは五つのレース全てで1位を獲得、総合優勝に輝いた。
琉球文化の伝承に欠かせない「唐躍(とうおどり)」の復元に取り組む琉球舞踊家。琉球王朝時代と共に消失した「唐躍」の復元は、わずかに残る絵巻や記録から紐解き、さらに中国語や中国史の理解も必要であることから、その研究は30年以上にわたり継続されている。
伝統的ながらも新しさを取り入れた多彩かつ多様な表現で琉球漆器作品を製作し、展覧会への出展や、海外での作品発表など、沖縄の文化を広げる活動を続けている。1991年に伝統工芸品の国家資格ともいえる「通産大臣指定伝統工芸士」に認定された。
理事長:安慶名 達也(あげな たつや)
2002年設立。小学生からお年寄りまでさまざまな年代が活動する児童館を運営。世代を超えた交流を図っている。沖縄方言(しまくとぅば)をお年寄りから子どもたちが学んでおり、地元への関心・理解にもつながっている。
代表:仲本 裕樹(なかもと ゆうき)
2015年に「野球をしたい女子が県内で活躍できる場をつくろう」と、沖縄県野球連盟の協力で女子中学生の県選抜チームを立ち上げた。離島を含む県内全域から野球好きな女子が集まれる環境を作り、子どもたちの夢と成長を応援している。