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エアネットサービスシステム
  1. ダイキンの空調メンテナンスサービス
  2. エアネットサービスシステム
  3. 社員インタビュー #02

#02空調サービスの未来へ
次世代技術の挑戦と展望

サービス本部技術開発センター
サービス技術担当課長
宮武 慎也

PROFILE
2010年
入社。空調生産本部にて、製品試験や市場監視、不具合調査を担当。
2012年
サービス本部 神戸SSにて、サービスエンジニアやフロント業務を担当。
2015年
省エネ事業に特化したサービス本部 e―ソリューショングループに異動。
補助金事業や省エネ診断、データ活用による省エネ提案を担当。
2020年
技術開発センターにて、空調機を使う上での法対応や故障予知のDX化など、
IoT商材の開発企画を担当。
所有資格

エネルギー管理士、省エネ診断プロフェッショナル、第一種高圧ガス冷凍機械責任者等

エアネットサービスシステムが誕生してから30年。
開発のチームリーダーである宮武氏に、時代に即した商材を開発するためのチームづくり、
30年以上繋ぎ続けてきたエアネットサービスシステムへの想いについて話を聞きました。

良い商品を開発するために心がけていることや
大切にされている点はありますか?

良い商品とは、技術がいっぱい詰まったモノではなく、お客様が欲しいと思うモノだと思います。作れば売れる時代は終わり、何が売れるのか正解が難しい時代です。
私たちは、商品が発売されたら終わりではなく、自分達で作ったものがどのようにお客様にご使用いただいているかをヒアリングするようにしています。その中でもお客様の厳しいお声を大切にしており、それだけ商品に成長するチャンスがあるとポジティブに捉え、改善点を蓄積するようにしています。
その他にも、現場にいるエンジニアの声を直接聞くために全国の各拠点を定期的に訪問したり、お客様がどの機能をどれだけご使用いただいているかなどのデータ収集、分析も行います。
開発者が自分よがりに商品を開発するのではなく、現場の実態を見る・聞く・知る努力をした上で、ビジネスと技術がどのようにマッチングするのか検討することを心掛けています。

リーダーとして、開発メンバーとの関わりなどで
大切にされている点はありますか?

商品や企画など、最終判断をしている立場でもありますので、細かい点まで確認するようにしています。また、商品だけで100点のモノを作り上げようとすると、メンバーに負担がかかってしまうので、商品以外の運用面でまかなえる点なども考慮するようにしています。
また、メンバーに対しては、失敗を恐れずにチャレンジすることへの後押しをするようにしています。失敗こそが財産、失敗は挑戦しない人には訪れないので。
社内では悪い知らせがあった時、とにかく早く報告するよう「バッドニュースファースト」というものを掲げています。その失敗はメンバーの責任ではなく、最終判断した自分に責任があると考えているので、報告してくれたメンバーには、「早く報告してくれてありがとう」と伝えるようにしています。
私自身も過去にトラブルを起こした時、当時の上司に「そんな顔するな。気にすることない。」と励ましてもらい、すごく心が楽になった経験がありました。なので、私自身もメンバーに対してそういう振る舞いをして、安心感を持ってチャレンジしてもらえる環境づくりを心がけています。

エアネットサービスシステムには、
いつからどのように関わられてこられたのですか?

詳しく知るようになったきっかけは、2015年のe-ソリューショングループに所属していた時です。
当時、省エネが実際にできているかの確認方法として一般的には電力料金を前年と比較するなどで確認を行っていましたが、 それだけでは何が要因で料金が上下しているかの詳細が分かりませんでした。
そこで活用したのがエアネットサービスシステムで、導入すると、空調機器がどのように使われているのか、電力がどう推移しているのかを、より細かく分析することができるので、 お客様にとっても納得性がありますし、私たちにとってもデータを蓄積することができるなどのメリットがありましたので、 そこから活用を進めていったことがきっかけです。
それからも、様々なエアネットの機能や分析方法などを学び、活用を進めていた中で、「エアネット詳しいよな?」と上司からお声かけがあり、エアネットの開発プロジェクトチームに加わり、新機能の立案などに関わるようになりました。

エアネット(第3世代)の開発を行う中での転機や
苦労された点はありましたか?

チームに加わった当初は、ITに関する知識など、専門的な用語の意味、システムや仕組みも理解していなかったので、そこを学びながらプロジェクトを進めることには苦労しました。専門的な知識が少ない一方で、これまでのエンジニアや営業の経験で培ってきた現場目線で考えられることが私の強みであると気付きました。
私の素朴な疑問がメンバーに気付きを与えることができると感じてからは、開発プロセスを俯瞰で見ることを大切にするようになりました。開発メンバーに加わる前に、現場経験を積んできて本当によかったと思います。

バージョンアップされたエアネットサービスシステムは、
どういった方にオススメですか?

エアネットサービスシステムは空調機のトラブルを極小化し、安心を提供するサービスです。
空調機が止まると業務が滞ってしまう病院やサーバールーム、そういったところでトラブルが起こると大きな問題になります。 そのため、空調機のトラブル発生時には、お客様の元にエンジニアがいち早く駆けつけます。しかし、遠隔地や離島など、エリアによってはすぐに駆けつけられない場所もあります。
そのような場所には、空調機の異常発生と同時に自動的にリセットを行い機器を復旧させる「遠隔復旧」や、突然の故障やトラブルにも空調機の停止期間を短縮できる「遠隔応急運転PLUS +」が新機能として搭載されているので、よりたくさんのお客様に安心をお届けできると考えています。
※対象機種・機能については、対象機種・機能一覧ページをご覧ください。

エアネットサービスシステム30周年を
迎えるにあたっての心境をお聞かせください。

今でこそ当たり前にインターネットが普及していますが、30年前から「空調機をネットにつなぐ」というサービスを提供し続けてこられたのは、諸先輩方と、ご採用いただいたお客様のおかげです。
また、24時間365日対応であることで、夜間に現場に駆けつけるなど、エンジニアの方も苦労されていると思います。そんな苦労があるからこそ、遠隔点検などの機能開発にもつながっています。
たくさんの人がつなげてきたバトンをしっかりと受け取り、
エアネットサービスシステムを更によいサービスにしていきたいなと考えています。

今後、市場に求められる空調サービスは
どのようなものだと思いますか?

やはり大きいのは、カーボンニュートラルへの対応と省人・省力化だと考えています。
オフィスだと一般的に全体の約4〜5割が空調機の消費電力になるので、いかに快適と省エネの両立を実現し、
環境問題に応えていくことが、空調機メーカーの使命だと思っています。また、省人・省力化についても、
行政機関や専門機関などともタックを組んでルール化、それに並行させてDX化についても進めていこうかと考えています。

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