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エアネットサービスシステム
  1. ダイキンの空調メンテナンスサービス
  2. エアネットサービスシステム
  3. 社員インタビュー #01

#01空調機の遠隔監視を変えた!
エアネットサービスシステム
誕生秘話

サービス本部企画部営業企画グループ
エアネットコントロールセンター
岩井 雅志

PROFILE
1990年
ダイキン工業に入社。
入社1年目から空調機の診断モニターであるサービスチェッカーを完成させる。
1992年
エアネットサービスシステムリリースから現在のモデルに至るまで開発に携わる。

現在は国内のみならず全世界のエアネットサービスシステムで蓄積されたビックデータを活用し、さらなる機能開発やそれぞれの国の気候条件に合わせた故障予知機能の向上に向け、日々取組んでいる。

エアネットサービスシステムは3名の開発者によって1992年に誕生し、30周年を迎えました。
開発当時の想い、状況など開発者の一人である岩井氏に話を聞きました。

開発当時、空調業界のメンテナンスサービスに
おける動向やトレンドはどんな状況でしたか?

当時から気象情報での遠隔監視というものはありましたが、空調機の点検は人手による現地での定期点検が主流であった時代において、遠隔監視システムは初めての取組でした。

開発に至ったきっかけと、その心境は。

サービスチェッカーの開発に携わり、空調機の運転データの取得が可能になったことで、社内で遠隔による診断技術の開発の要望が一気に増しました。当然の事ながら故障予知まで含んだシステムは前例がなく、お客様に満足していただけるサービス提供ができるか心配でした。

実際に開発を行う中で、
特に大変だったことや苦労したことはどんなことでしたか?

当時の空調機の運転データーを収集する監視端末(ローカルコントローラー:LC)はWindowsすら発売前のもので、現在のPCの1/100にも満たない性能しかありませんでした。
LC自体の機能に制限がある為、求められる性能の実現や、安定的に供給し、提供することにも苦労をしました。いくつもの会社に訪問して価格面や機能面について説明することを繰り返す中で、結果的に1社ご対応いただける協力会社を見つけ、共に改善に向け打合せを行いました。
一度組んだプログラムをやり直すには膨大な時間と工数が必要になります。
その点についてはプログラム設計の段階から慎重に協議を重ねました。
開発に携わった3名で空調機との通信関係、故障予知、LCと役割を分担して担当しました。定期的なミーティングでデーターの形式など、お互いの課題についてアドバイスし合って答えを出すといったことも多々ありました。

開発からリリースに至るまで、どういったことに注力されましたか。

自社の臨海工場と金岡工場にシステムを導入して、求められている機能が正しく動作するか調査を行いました。同じ空調機が何度も壊れ、予想以上に発報するといった不具合を初期段階で見つけることができ、さらにパラメーターの設定を試行錯誤することで必要な内容だけ発報するように修正しました。

開発の転機はありましたか。

空調機の故障予知性能をバージョンアップする際、当初は現地に訪問しROMを交換することが必要でした。
一物件で訪問した現地のサービスエンジニアと半日以上電話を繋いで対応することや、新機種が発売されるたびに細かい調整が必要で数週間調整をしていました。
故障予知のダウンロード機能リリース後は現地に訪問することなく、センターサーバーより一括してバージョンアップできるようになりました。

エアネットサービスシステムを使用されている
お客様やスタッフへメッセージをお願いします。

エアネットサービスシステムは21ヵ国、空調機は11万台の実績になりました。※1 ご採用いただいたお客様はもちろん、サポートしてくれたサービスエンジニアにも感謝しています。
今後も機能拡充に伴い、診断機能や予知機能の向上に取組み、お客様が喜んでいただけるサービスの開発に貢献していきたいと思います。
※1. 2023年6月時点

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