人々のニーズに応えるアイデアが
もたらした作品や製品。
前年の2009年に公開された、ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』が大ヒット。同監督による前作『タイタニック』が持っていた世界興行収入記録を更新します。その特長はもちろん、高いクオリティの驚異的なデジタル3D映像です。最先端の映像テクノロジーを駆使して描いた物語が、映画の世界に今までにない新鮮なアプローチを求めていた多くの人たちのニーズに応えたのでした。
2010年には、マルチタッチによる操作が可能なスマートフォンを踏襲したタブレット端末が発表され、世界で大きな話題を集めます。発売されると同時に予想以上のヒットを記録、その後もさまざまなタイプのタブレット端末が登場し、新たなデバイスのジャンルが確立されていくことになります。
このタブレット端末も、言ってみれば「パソコンよりも手軽に、スマートフォンよりも閲覧性を高く」というニーズにうまく応えることができたのが、ヒットの要因ではないでしょうか。時代や人々のニーズを読み解いてクリエイトする力が問われることになります。