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気候変動への対応

エアコンの省エネルギー性向上

気候変動への対応


ダイキンは、グローバルに事業を展開する空調機器メーカーとして、人々の快適性を向上させながら、地球温暖化という課題を解決するために、エネルギー消費量を抑制することを使命と考えています。そのために製品のライフサイクルごとに環境影響を定量的に評価し、電力消費の少ない製品やサービスを開発するとともに、製品の組み合わせによる建物全体のエネルギー最適化などを進めています。

ライフサイクルアセスメント

使用時の省エネと冷媒影響削減に注力

製品のライフサイクルごとに環境影響を定量的に把握するLCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて、エアコンの温暖化影響を評価しています。

エアコンによる温室効果ガス排出量は、使用時の影響が最も大きく、次いで冷媒による影響が大きくなっています。そこで、この2点の環境影響低減に最も注力。消費電力を低減できるインバータ技術の搭載に加え、低温暖化冷媒R32を採用し、その特性を生かした省エネ化を進めています。2019年度はライフサイクルCO2排出量を10年前に比べ、住宅用で約21%、業務用で約26%削減しました。

LCA事例:ライフサイクルCO2排出量の比較※1

LCA事例:ライフサイクルCO2排出量の比較
※1
住宅用エアコンは2.8kWクラス、業務用エアコンは14kWクラスでの当社基準による算出。
※2
期間消費電力量:住宅用は日本産業規格(JIS)、業務用は(一社)日本冷凍空調工業会の規格を使用。
※3
冷媒影響は使用時と廃棄・リサイクル時の平均漏れ率を考慮し、単位重量あたり温暖化係数より算出。

エアコンの省エネルギー性能向上

APF(通年エネルギー消費効率※1)とIPLV(期間成績係数※2)を向上

エアコンにおいて、設計から製造、使用、廃棄に至るライフサイクルのうちCO2排出量が最も多いのは使用段階です。そのため、ダイキンでは、製品の環境自主基準において、使用段階における省エネ性の項目をより厳しく設定し、製品の省エネルギー性向上に注力しています。

※1
APF(通年エネルギー消費効率):1年を通して、ある一定条件のもとにエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷房・暖房能力を表したもの。値が大きいほど、省エネ性能が高くなります。
※2
IPLV(期間成績係数):空調負荷の異なる4つの冷房COPの加重平均にて算出した省エネ係数で、パッケージエアコンのAPFに相当します。実際の空調運転の大半は部分負荷運転をしており、IPLVの数値が高いほど、実用省エネが優れていることになります。

消費電力量とエネルギー消費効率(住宅用エアコン)※1

消費電力量とエネルギー消費効率(住宅用エアコン)
※1
2.8kWクラス当社試算。日本産業規格(JIS)条件による。
※2
寸法規定タイプの場合。
※3
2012年度まではJIS C 9612:2005規格に、2013年度より新基準JIS C 9612:2013規格に準拠し測定。

消費電力量とエネルギー消費効率(業務用エアコン)

消費電力量とエネルギー消費効率(業務用エアコン)
14.0kWクラスでの当社試算。一般社団法人 日本冷凍空調工業会条件、日本産業規格(JIS)条件による。

省エネ製品の開発

省エネ性能を高めた「スカイエア」シリーズ新製品を発売

店舗・オフィス用エアコン「スカイエア」シリーズ「EcoZEAS」の8HP/10HPクラスについて、省エネ性能を高めて2020年4月に発売しました。

低温暖化冷媒R32を採用し、使用する冷媒の量を減らしました。また、高効率スイング圧縮機を搭載することで運転時のエネルギー消費を抑え、APFを従来機と比べて17%向上させました。

また、北米向けVRV用BSユニットでは、連結方法を従来の並列から直列に変更することで、製品単体だけではなく空調システム全体でもライフサイクルCO2の削減を実現しています。

業界トップの省エネ性能を発揮する業務用マルチエアコンを発売

2018年7月発売の業務用マルチエアコンの新製品「VRV6」は、オールマイクロチャネル熱交換器を採用し、業界トップの省エネルギー性能を発揮する製品です。

2018年8月には、低温暖化冷媒R32を業界で初めて採用した「GREENマルチ」を発売しました。R32は従来のR410Aに比べて地球温暖化係数(GWP)が低く、エネルギー効率に優れ冷媒充填量を削減できます。この製品のGWP×冷媒量は、2011~2013年のR410A機の平均値に対して約79%削減可能。これは、キガリ改正の2029年目標達成に相当する数値です。

2018年7月時点、当社調べ。

既設業務用マルチエアコンの省エネを実現するメンテナンスサービス「レトロフィットシステム」

エネルギー消費量の削減のためには、既設の業務用マルチエアコンの省エネ性改善が欠かせないため、既設機を対象に、メンテンスで省エネ性を向上させる新たなメンテナンスサービス「レトロフィットシステム」を考案しました。空調機の頭脳にあたる「制御基板」と、心臓にあたる「圧縮機」を新型部品に交換する技術を採用し、メンテナンス後では、メンテナンス前に比べて年間15%の消費電力削減を実現しました。
レトロフィットシステムで使用する部品の重量は、業務用マルチエアコンを更新する際の3分の1以下であり、スチールや銅、樹脂といった限られた資源の有効活用にもつながります。

レトロフィットシステムは、平成28年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 経済産業大臣賞を受賞しました。

「DESICA」シリーズに戸建て住宅用製品をラインナップ

「DESICA(デシカ)」は、水配管を必要とせず除湿と加湿ができる調湿外気処理機です。高効率の水分吸着材と熱交換器を一体化させた「ハイブリッドデシカ素子」を搭載し、エネルギー消費量を従来の調湿外気の約6分の1(当社試算)に低減しました。

これらが評価され、2011年6月、社団法人 発明協会主催の全国発明表彰で特別賞「経済産業大臣発明賞」を受賞しました。

2012年秋には新築戸建住宅向けに住宅用全館調湿・換気ユニット「DESICA HOME AIR」を発売。1台で延床面積120~200平方メートルの住宅の24時間換気が可能で、一年中、すべてのお部屋を快適にコントロールすることができます。この製品は業務用「DESICA」と同様、水配管がなくても除湿と加湿が可能。床置形のため、お客様が簡単に高性能フィルターの交換・清掃ができるなどメンテナンス性にも優れています。高品質な空気環境を省エネルギーで実現する本機は、すでに多くのご家庭で採用されており、高い評価をいただいています。

「DESICA HOME AIR」

エアコンは豊富なラインナップから選べ、多彩な組み合わせで温度と湿度のベストバランスを保ちます。

全館空調エアコン+DESICAプラン

個別空調エアコン+DESICAプラン

空冷ヒートポンプ式モジュールチラー「ヘキサゴンフォース」のR32採用モデルを世界に先駆けて発売

空調熱源機のエネルギー消費は、真夏や真冬など空調機に大きい負荷がかかる時期と、年間の約90%を占める小さい負荷で運転する時期で大きく異なります。省エネ化のためには、負荷が大きくても小さくても高効率で運転することが大切です。

「ヘキサゴンフォース」は、効率的に冷媒を圧縮してエネルギーロスを抑える「高効率スクロール圧縮機」や独自の熱交換器の配置「F型構造」により、一年中高い運転効率を実現します。

2018年には、R32を採用したモデルを世界に先駆けて発売し、冷媒による環境負荷の低減も実現しています。

「ヘキサゴンフォース」

「ヘキサゴンフォース」

TOPICS

省エネ住宅対応型ルームエアコン「うるさらX Aシリーズ、DXシリーズ」が省エネ大賞を受賞

2019年11月に発売した省エネ住宅対応型ルームエアコン「うるさらX Aシリーズ、DXシリーズ」が、2019年度省エネ大賞における製品・ビジネスモデル部門の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。

近年増加する高断熱の省エネ住宅では、外気温の影響を受けにくいことからエアコンにかかる負荷が低く、圧縮機が低速運転する時間が長くなります。受賞製品は、低速運転時にも高効率で動作する独自の圧縮機を搭載。一次エネルギー使用量を最大13%削減します。また省エネ住宅では、夏場に冷房を強めると冷えすぎる、冬の暖房時に吹き出す風を冷たく感じるといった課題がありました。これらの課題を、進化させた除湿・気流制御の機能で解決しています。

「うるさらX」

「うるさらX」

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