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経営戦略とサステナビリティ

長期視点での方針(環境ビジョン2050)

2015年に採択された「パリ協定」では、今世紀後半に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにし、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2℃未満に抑えるという目標が掲げられました。ダイキンはパリ協定に賛同し、2050 年に向けて温室効果ガス排出実質ゼロをめざす「環境ビジョン2050」を策定。戦略経営計画「FUSION20」の後半3カ年計画に反映するとともに、2030 年を目標とする中長期戦略づくりにも着手しています。

環境ビジョン2050の策定にあたって

長期的視野に立って2050年の社会変化を予測し、ダイキンの事業活動におけるリスクと機会を洗い出し、ダイキンが持つ資源から環境課題解決のために進むべき方向を導き出しました。

ダイキンの事業を取り巻く2050年の社会予測

ダイキンの事業と地球環境とのかかわりを踏まえ、既存の社会シナリオからダイキンの事業を取り巻く2050年の社会を捉え、長期的な環境課題を特定しました。

ダイキンの事業を取り巻く2050年の社会予測

参考にした社会シナリオ

※1
国連「World Population Prospects : The 2017 Revision」
※2
PwC 調査レポート「2050年の世界」
※3
国連「World Urbanization Prospects : The 2018 Revision」
※4
(株)廃棄物工学研究所「世界の廃棄物発生量の推計と将来予測 2011改訂版」
※5
IEA「World Energy Outlook2017」
※6
IEA「The Future of Cooling」
※7
Center for Global Development「The Future of Forests : Emissions from Tropical Deforestation with and without a Carbon Price, 2016-2050」
※8
(独)物質・材料研究機構「2050年までに世界的な資源制約の壁」
※9
OECD「環境アウトルック2050」
※10
WHO「Quantitative risk assessment of the effects of climate change on selected causes of death, 2030s and 2050s」

リスクと機会から見たダイキンの進むべき方向

上記で特定した環境課題について、当社の事業リスク・機会を洗い出しました。
その上で、ダイキンが持つ資源から課題解決のために進むべき方向を導き出しました。

リスクと機会から見たダイキンの進むべき方向

環境ビジョン2050

当社製品から生じる温室効果ガス排出をライフサイクル全体を通じて削減します。

さらに社会と顧客をつないだソリューションを創出し、ステークホルダーと連携して、温室効果ガス排出実質ゼロをめざします。

IoT・AIやオープンイノベーションを活用し、グローバルな環境課題の解決に貢献しながら、世界の空気に関するニーズを満たし、安心で健康な空気空間を提供します。

ダイキン環境ビジョン2050

環境ビジョン2050 の実現に向けた中長期戦略づくり

当社製品が生み出す新たな空気の付加価値を世界に創出し、さらに製品・ソリューションで温室効果ガス排出実質ゼロをめざすべく、空調事業の将来を分析したうえで、 2030年目標を設定し、戦略経営計画「FUSION」で施策を展開し実行します。

環境ビジョン2050 の実現に向けた中長期戦略づくり

リスクと機会を踏まえた成長戦略

冷房の需要が急増する将来予測は、主力事業が空調事業である当社にとって大きな機会となる一方、それに伴う空調に必要なエネルギーの増大や電力供給コストの上昇、温室効果ガス排出量の増加は、空調事業の持続に対するリスクとなります。

そのため当社では、リスクに適切に対応しそれを機会とするべく、高効率空調機の開発普及や建物全体でエネルギーを効率的に活用するソリューションの創出、低温暖化冷媒の開発、普及による環境影響の低減などに注力し、環境保全と企業の成長の両立をめざします。

冷房の将来を予測したIEA「The Future of Cooling」

IEA(国際エネルギー機関)が2018 年5 月「The Future of Cooling」を発表しました。世界的な電力需要の伸びを左右する重要な要素の一つとして、エアコンの使用に着目したものです。

本レポートによると、冷房の需要は2050 年までに急増し、冷房に起因する世界の電力需要は3倍になると予測されています。

世界の空調機の市場ストック台数と電力需要

世界の空調機の市場ストック台数と電力需要
IEA「The Future of Cooling」より当社作成。
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