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2019年度 活動ハイライト 新価値創造
2019年度 活動ハイライト 新価値創造

協創イノベーションで
アフリカに健康で快適な空気・空間を提供

Why?なぜ重要か

経済的な理由から空調を利用できずにいる多くの人がいるから

健康維持や生産性向上のために空調は欠かせないものです。しかしアフリカでは、電化地域であっても、導入費用や電気代の負担が壁となりエアコンが普及していません。多くの人が健康で快適な空気環境を享受できるよう、アフリカの市場特性に合った形で省エネエアコンを普及できる新たなビジネスモデルが求められています。

実証実験を実施したタンザニアの概況

実証実験を実施したタンザニアの概況
※1
引用元:外務省 基礎データ
※2
出典:世界銀行「国際貧困ラインに基づく貧困率(1日1.90ドル未満で生活する人の比率)」
※3
出典:独立行政法人日本貿易振興機構「BOP層実態調査レポート」
※4
出典:Pew Research Center「Global Attitudes & Trends」

DAIKIN’S APPROACH

スタートアップ企業と協創し、タンザニアでの実証実験を実施

ダイキンは研究開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)を中心に、企業や研究機関・大学と連携して協創イノベーションを推進しています。2019年11月には、2024年までの5年間で110億円の出資枠を設け、スタートアップ企業との協創を推進する組織「TIC CVC室」を設立しました。先端技術や発想力で起業を成功させる世界中のスタートアップ企業とともに、新たなビジネスの創出を加速させています。

その第1号プロジェクトとして、WASSHA株式会社に3億円を出資し、タンザニアで新たなエアコンビジネスの実証実験を行いました。同社は、アフリカの未電化地域で電力サービスを提供する成長企業。現地で普及している携帯電話を活用し、LEDランタンと充電用のソーラーパネルをレンタルして使う時間分だけモバイルマネーで先払いしてもらうというサブスクリプション方式のビジネスを展開しています。

DAIKIN’S PERFORMANCE

サブスクリプション方式を用いた途上国初のエアコン定額制サービス

ダイキンが注目したのは、必要な人々へ、使った分だけ課金するというWASSHAのビジネスモデルです。タンザニアでは導入コストの比較的安価な省エネ性の低いエアコンが流通し、結果として電気代が高すぎることでエアコンの普及や使用が阻まれています。

こうした状況に対し、ダイキンは省エネエアコンを小規模店舗や一般家庭にレンタルし、使用料を定額制で受け取るというビジネスモデルを発案しました。この方式によるエアコンのサブスクリプションビジネスは途上国初の試みです。これによって、ダイキンの省エネ性の高いエアコンを初期本体費用の負担なしに使用していただけるほか、電気代も抑えることができます。

実証実験は2019年11月から3カ月にわたって、経済の中心地であるダルエスサラーム市を中心に実施。協力を得た店舗や一般家庭にエアコンを設置し、需要の見極めや、ビジネスモデルの有効性を検証しました。
実験の結果、ダイキンの省エネエアコンを使うことで、電気代を半減できることがわかりました。その効果が、電気代の高さに不満を持っていた層はもちろん、エアコンの購入に踏み切れない層にも高く評価されています。特に店舗では継続的に課金され、エアコン稼働率が9割にのぼりました。実証実験の評判を聞きつけた人々がWASSHAオフィスに直接問い合わせたり実験店舗を見に来てそのまま契約したりと、潜在需要の高さがうかがえました。このビジネスへの引き合いは最終的に想定の3倍以上となり、事業性を確認することができました。

WASSHAとダイキンの協創

WASSHAとダイキンの協創

エアコンサブスクリプションのしくみ

エアコンサブスクリプションのしくみ

NEXT CHALLENGE

2020年度に本格事業化、健康で快適な空気環境を世界中の人々へ

今後は、WASSHAと共同でモバイルマネーを使った決済システムを構築し、2020年度に本格的に事業を開始する計画です。課題である据付や修理などの付帯サービスについても、技術トレーニングを実施し現地化することで、雇用創出や品質向上にもつなげていきます。

低所得の人々にも初期費用を抑えるとともにランニングコストの低いエアコンを届けられる新しいビジネスモデルの事業化を通じて、ダイキンはこれからも世界中に健康で快適な空気・空間を提供していきます。

Voice

エアコンを利用できる層が広がります

多くのアフリカ諸国では、一般家庭や小規模店舗へのエアコン普及が遅れています。このビジネスを通じて、今までエアコンの購入に手の届かなかった人々に「使った分だけ支払う」という新しい選択肢を提供できることは社会的に大きな価値があると思います。所得水準にかかわらず、誰もが快適な空気のなかで生活できる世界を一緒につくっていきたいです。

WASSHA株式会社 代表取締役CEO 秋田 智司 氏

WASSHA株式会社
代表取締役CEO
秋田 智司 氏

CSR・環境
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