ダイキン工業株式会社

2015年度:新価値創造

お客様と社会の期待に応える新たな価値を創出していくために──グローバルに異業種・異分野と連携し社外との「協創イノベーション」を推進する

DAIKIN’S APPROACH

社内外との「協創」を推進して 新しい価値の創造をめざす

「社内協創」と「社外協創」

「社内協創」と「社外協創」

多様化する顧客ニーズに応え、社会に貢献する新しい価値を生み出すためには、まずダイキンが持つコア技術「インバータ技術」「ヒートポンプ技術」「フッ素化学技術」を徹底的に高度化し、世界No.1の技術力を構築していくことが重要です。さらに、そこに情報通信技術、センサー技術、先端材料・加工技術、医療・ヘルスケア技術といった世界最先端技術を融合させることで、新しい顧客価値を生む商品・サービスを創出する、いわゆる「モノ+コトつくり」に挑戦していく必要があります。

技術の進歩がかつてない勢いで加速している現代において、新たな価値を創造していくためには、既存の枠を越えた、多種多様な知識や技術の組み合わせによる「協創イノベーション」が求められます。鍵となるのは、いかに社内外の力を結集し、人々のライフスタイルを変えるような驚き・喜び・感動を与える新商品・サービスが提供できるか。また、環境問題、健康・医療といった現代社会が抱えるさまざまな課題の解決に貢献する技術を生み出すことができるか。そこで、ダイキンでは社内外の「協創」を推進し、新たな価値の創出による社会への貢献をめざし、2015年11月に「テクノロジー・イノベーションセンター」(TIC)を設立しました。

ページ上部へ戻る

DAIKIN’S PERFORMANCE

技術開発機能を結集させたコア拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」

大阪府摂津市に開設したTICには、技術開発のコア拠点として、さまざまな分野の技術者約700名が結集しました。ダイキングループの技術者の総力を集め、テーマの探索、新技術の研究、開発、事業化といったそれぞれの段階で、TICと社内の他の部門とが組織の垣根を越えて「協創」することで、技術の創出にとどまらずスピーディな製品化をめざしています。

同時に、異業種・異分野のユニークな技術を持つ企業・大学・研究機関との連携・提携を強化することで、世界中の人・情報・技術を呼び込み、社外との「協創」によるイノベーションを生み出していくこともTICの重要なミッションの一つです。

こうした社内外の「協創」を促進するため、TICには、すぐに打ち合わせができる「ワイガヤステージ」や社内外のパートナーと議論するための「フューチャーラボ」、当社のコア技術や開発中の先端技術を見ながら知恵を出し合うための「知の森」など、技術者が集まり活発な議論ができる工夫を随所に凝らしています。

加えて、国内外の大学教授や各界のオピニオンリーダーに自由に使っていただけるフェロー室を用意。ノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏(パデュー大学特別教授)による技術指導をはじめ、これまで共同研究開発を推進してきた京都大学、大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学の産学連携本部のサテライトオフィスとしても運用しています。

こうした社内外の「協創」を促進できるよう、エアコンから出る電磁ノイズを室内機・室外機に分けて計測できる世界初の「電波暗室」や、実際に人が生活できる環境を構築した「睡眠・代謝実験室」など、世界最高レベルの設備を設けています。

ページ上部へ戻る

協創イノベーションによって空気環境と人の心や体の関係に踏み込んだ新たな生活価値を創造する

社外との「協創」で独自技術「Airitmoエアリトモ」を 次世代オフィスに活用

「3×3 Lab Future」の次世代オフィスに「Airitmo」を搭載したオフィスチェアを設置

「3×3 Lab Future」の次世代オフィスに「Airitmo」を搭載したオフィスチェアを設置

「協創」によってダイキンがめざしているのは、空調によって空気や空間をコントロールするだけでなく、住空間、町、都市、広域インフラまで研究テーマの対象を広げ、空気環境と人体の関係を生理学や心理学にまで踏み込んだ新たな生活価値創造です。

一例としてダイキンでは、15年前から人の状態を検知するセンシング技術に着目し、空調による睡眠環境の改善をテーマにした研究開発を行ってきました。その成果として、独自のセンシング技術「Airitmo」を開発。チューブ内の空気の振動を測ることで、心拍や呼吸、体動(身じろぎ)、さらには睡眠状態やストレスといった身体情報を測定することができます。何も身につけずに計測できるため、どんな人にとっても身体に負担をかけずに使えます。この技術を使って、睡眠の深さを測定し、空調を最適に制御する睡眠時専用コントローラー「soine」などを実用化してきました。

本技術を応用し、「Airitmo」を搭載したオフィスチェアを、2016年3月に三菱地所(株)がビジネス交流施設として開設した「3×3 Lab Future」に設置。季節ごとのオフィスの室内環境と働く人の心体の状態との相関を2年かけて共同で検証し、個人の健康状態に合わせた空気環境を実現することで、快適性や生産性をさらに向上させ、仕事がはかどるような次世代オフィス空間の実現をめざしていきます。

独自のセンシング技術「Airitmo」

ページ上部へ戻る

NEXT CHALLENGE

「空気・空間」の新しい価値を追求し社会課題の解決に貢献する

このセンシング技術「Airitmo」は、健康で快適な空気環境を実現する空調機の開発には欠かせない技術であり、TICにおける重要な研究テーマでもあります。今後、社内外の協創イノベーションを推進しながら、深刻化する高齢化社会における課題など、さまざまな社会課題の解決につながる「空気・空間」の実現をめざしていきます。課題は、多様な発想・アイデアを、どう技術に落としこんでいくか。TICを拠点に、技術者だけでなく、社会科学、人類学、認知科学の知識とも融合させ、新たな「空気・空間」の価値を創出していきます。

社会課題の解決にも貢献しうる今までにない価値の創出に期待します

TICには、エネルギー消費ゼロの空調システムや持ち運びできるモバイル空調など、社会の多様性に応じて カスタマイズした、今までにない「新しい価値」を創り出してほしいと思います。室内だけでなく、室外にも視点を広げることで、大気汚染や気候変動といった社会課題の解決にも貢献していけるのではないでしょうか。

世界グリーンビルディング協会 副会長 Tai Lee Siang 氏

世界グリーン
ビルディング協会
副会長
Tai Lee Siang

ページ上部へ戻る