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2019年度 活動ハイライト 環境
2019年度 活動ハイライト 環境

サーキュラー・エコノミーに貢献する
新たな冷媒のサービスを欧州で開始

Why?なぜ重要か

冷媒の適切で持続的な使用がエアコンの安定供給に不可欠だから

フロン類による地球温暖化を抑制するために、HFC冷媒の総消費量の規制(Fガス規制)※1が欧州で進んでいます。

一方で、冷媒を使うエアコンの需要は世界的に増しており、需給逼迫による冷媒の高騰が起きています。健康で快適な生活に不可欠なエアコンを安定供給し続けるために、低温暖化冷媒への転換に加え、既存冷媒を循環して再利用することも重要です。

欧州の「Fガス規制」上限値とエアコン販売台数※2

欧州の「Fガス規制」上限値とエアコン販売台数
※1
欧州「Fガス規制」では、HFCの総消費量(「生産量+輸入量-輸出量」を温暖化影響に換算)が段階的に削減される。
※2
(一社)日本冷凍空調工業会の市場需要データから当社作成。

DAIKIN’S APPROACH

サーキュラー・エコノミーに貢献する冷媒の循環利用を欧州で提案

総消費量規制の強化を見据えて、ダイキンは冷媒の循環利用を可能にするサービスを欧州で開始しました。サーキュラー・エコノミーの考え方をベースに、生産しては消費・廃棄するワンウェイから、資源を再生・再利用し続ける社会への移行をめざします。

現状、エアコンに充填された冷媒は、エアコンを廃棄するときに回収され破壊処理されます。しかし冷媒は、不純物を取り除いて再生させることで繰り返し使用できます。循環利用することで、新規冷媒の市場投入量を減らせます。

ダイキンは、空調事業と化学事業を併せ持つ強みを生かして冷媒再生施設をドイツに新設。一方で、英国を拠点に冷媒を回収し再生するA-GAS社と協力。こうして構築したルートを活用し、再生冷媒を用いた業務用マルチエアコン「VRV L∞P by Daikin」を2019年6月に発売しました。

DAIKIN’S PERFORMANCE

業界に先駆けたしくみで顧客と社会の課題解決に貢献

「VRV L∞P by Daikin」の販売実績は、発売から10カ月で1万4千台にのぼります。これによりダイキンは、欧州で販売する業務用マルチエアコンへの新規冷媒充填量を従来に比べ約4割削減しました。

冷媒の循環利用をさらに進めるために、ダイキンは、主要なお客様が空調機を更新する際に、廃棄する空調機からの冷媒回収と「VRV L∞P by Daikin」の販売をセットにしたサービスを提案しています。将来の冷媒不足を懸念するお客様に安心していただけるよう、回収した冷媒を一時預かりとし、メンテナンス時に必要な冷媒のストックを保証します。このサービスは、回収した冷媒を確実に再生し、資源として循環させるソリューションです。環境意識の高いお客様に高く評価され、すでにオランダで実績をあげています。

オランダでは、欧州で小売りチェーンを展開するAction社に採用されました。順次改装する店舗から使用済み冷媒を回収し、新設店舗へ「VRV L∞P by Daikin」を設置していきます。すでに同社では12店舗で回収を実施し、さらに30店舗で回収予定です。今後、ダイキンはサービス提供地域を欧州各国へと広げていく予定です。

ダイキンの提案する冷媒循環

ダイキンの提案する冷媒循環

NEXT CHALLENGE

経済的に成り立つシステムを構築し冷媒循環の早期普及へ

破壊を前提とした冷媒回収は日本や欧州などで義務化されているものの、回収率が伸び悩んでいます。

回収率の向上には、再生利用による冷媒循環が将来的に不可欠であるという認識を社会に浸透させていくことが重要です。加えて、経済的に成り立つシステムを各地で構築できるよう政府や業界などと連携・協力することも必要です。ダイキンは、それら関係者とともに冷媒循環を実現し、欧州から世界へと広げていきます。

Voice

冷媒のサーキュラー・エコノミーを自店舗ネットワークで構築します

Action社 グループ建設マネージャー
Michiel Coolen 氏

冷媒を廃棄して廃棄物を増やすのではなく、使える資源として再生利用し続けることで、当社が与える環境への影響をさらに減らしていきます。

CSR・環境
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