ダイキン工業株式会社

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2016年度:環境

脱炭素社会に向けて、オフィス・ビルでの省エネが求められている中で──最適制御を追求した空調システムで「建物のエネルギー消費量ゼロ」の実現に貢献

Why?なぜ重要か

持続的な社会発展のために、消費エネルギーの削減が必要だから

ダイキンの主力製品であるエアコンは、暑い地域の経済成長や生活の質の向上を支えています。一方で、使用時に多くの電力を消費し、また冷媒として使用されるフロンは気候変動に影響を与えます。エアコンを、より人々の健康・快適な生活に貢献できるものとするために、気候変動への影響を緩和する製品・サービスの開発・提供に努め、関連するステークホルダーとともに、空調の消費エネルギー削減に貢献します。

ライフサイクルにおけるCO2排出量の割合※1
(日本の住宅用エアコン)

※1 2.8kWクラスでの当社基準による算出。

※2 期間消費電力量:日本工業規格(JIS)を使用。

※3 冷媒影響は使用時と廃棄・リサイクル時の平均漏れ率を考慮し、単位重量あたり温暖化係数より算出。

冷媒(フロン)の温暖化係数

※ IPCC第4次評価報告書を使用。

DAIKIN’S APPROACH

エネルギー消費量を極限まで削減する
「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」

快適性を維持しながら、建物のエネルギー消費量を限りなくゼロにするネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実現に向けた取り組みが世界的に加速しています。

「パリ協定」により脱炭素をめざす中、建物のエネルギー消費量は世界全体の消費量の約3割を占めており、何も対策を取らなかった場合、2050年頃までに約2倍に増加すると予測されています。建物のZEB化は、エネルギー削減の有効かつ必須な手段であり、日本でも、2020年までに新築公共建築物でのZEB実現が、国の目標に掲げられています。

ZEB実現には、建物の消費エネルギーの4割以上を占める空調の省エネが欠かせません。ダイキンでは建物の省エネ化を当社の技術を活かせる社会課題と位置づけ、2015年に、「新たな価値づくり」を行うために開設したテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)にて、ZEBの実証実験を進めています。

ビルの消費電力とネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)

ビルの消費電力とネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)

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DAIKIN’S PERFORMANCE

TICでZEB運用の実証を進め、エネルギー消費を従来比82%削減

R410AをR32に転換した場合、2030年の温暖化影響を約8億t-CO2抑制

建築設計会社と協働で、自然の光や風をできるだけ取り込める構造にすることで必要な空調や照明の容量を小さくした上で、省エネ性の高い機器と、それらを最適運用するマネジメントシステムを導入し、消費エネルギー量が小さくなる工夫を重ねました。その結果2016年度のTICは、ビル全体のエネルギー使用量を標準値に比べ72%削減。太陽光による創エネルギー量を加味すると82%のエネルギー削減を実現しました。

また、TICは世界で最も普及している環境に配慮した建物の認証システムLEEDにおいて、2016年7月に最高ランクの「プラチナ認証」を取得しています。

快適性と省エネ性を両立するエネルギーマネジメント

省エネかつ快適な空調を実現する鍵となるのが、個々の建物の使用状況に応じて空調を最適運用できるビルエネルギーマネジメントシステムです。TICでは、常に最適な環境に制御できているかをリアルタイムで分析するとともに、そのノウハウを活かしたエネルギーマネジメントシステムを、ZEBをめざす新築ビルで採用いただくなど、実証で得られた技術の実用化も始めています。

室内の快適性維持に必要な温度や湿度、照度、CO2濃度、屋外風量、雨量など膨大なセンシング情報をリアルタイムに分析し、外の冷気だけで室内の快適性が保たれるときには外気冷房モードに自動的に切り替わるなど、その時々の条件に合わせて最も省エネになるよう制御します。本システムを採用した東京都内のビルの評価では、従来比約2倍の効率を達成しました。

TICのZEB化技術

フロア全体に設置したセンサーと空調機器の全体制御で消費エネルギーを削減し、快適な室内環境の維持と省エネを両立。また、太陽光をはじめさまざまな自然エネルギーを利用しています。LED照明など、空調以外でも省エネを実現しています。

TICの消費エネルギー

TICの消費エネルギー

① 建物構造による省エネ

  • 自然採光や自然換気を採用
  • 熱エネルギーを活用
    地熱を効率的に利用するシステムを導入。
  • 建物の外皮性能を向上
    「塗るエアコン」でもある『ゼッフル遮熱塗料』。太陽光をはね返し、室内温度を上昇させる熱の侵入を抑制。

②設備機器の省エネ

  • 超高効率空調
    温度を調節するビル用マルチエアコン「VRV」と調湿外気処理機「DESICA」による潜顕分離システムで効率的にエネルギーを使用。

③ 再生可能エネルギーの活用

  • 太陽光発電を活用
    300kWの太陽光パネルを設置。太陽を追尾して向きを変えるので、最大限の発電が可能。

エネルギーマネジメント

  • 最適制御
    外気温に応じて最適な空調運転を実施。
  • 省エネ効果を見える化
    オフィス内のデジタルサイネージで消費電力量をリアルタイム表示。
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NEXT CHALLENGE

実証を積み重ねてZEB化の提案力を向上し、世界中への普及を牽引していく

ダイキンは、世界各国の、ZEBを含めたグリーンビルディングの推進団体とコミュニケーションを重ねています。空調の最適制御には、その国・地域の気候、建物の特徴や使用状況を考慮することが必須です。日本や欧州など先進国だけでなく、経済成長と環境対応の両立がいっそう求められる新興国でも、ダイキンの持つ省エネ空調機器とエネルギーマネジメントによるZEB化を推進し、都市や地域のエネルギー効率化に貢献します。

Voice

ゼロカーボン社会の実現に寄与するダイキンの
イノベーションに期待

パリ協定が発効し、温室効果ガス削減長期目標が議論される中、民生部門では今世紀後半にほぼゼロカーボンを実現することが必要と言われています。ダイキンTICにおけるZEBへの挑戦は、建物全体としてのバランスの良いエネルギーシステムを実現している好事例であり、今後この経験を広く普及させることが望まれます。

大阪大学大学院 教授 下田 吉之 氏

大阪大学大学院 教授
下田 吉之

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