ダイキン工業株式会社

生物多様性の保全

生物多様性の保全

生物多様性保全に関する基本方針

自然の恵みを守り再生する取り組みを推進

私たちの社会は生物多様性からさまざまな恵みを受けて成り立っています。中でも、森林には、光合成によって酸素を生み出すほか、水蒸気を放出し気温の上昇を緩和する冷房効果や、大気汚染物質を空気中から取り除く空気清浄効果があります。快適な空気環境を提供することを事業とするダイキンは、そんな森林を「地球のエアコン」と考えて、事業活動と環境貢献活動の両面から生物多様性の保全に取り組んでいます。

ダイキングループの事業活動において生物多様性に大きな影響を与えているのは、温室効果ガスの排出です。開発・設計から生産・販売のすべての工程において、温室効果ガスの排出削減に努めています。

環境貢献活動としては、「地球のエアコン」である豊かな森林を守り育てる運動に力を入れています。事業を行う主要な国や地域で、政府や地域住民、NGO/NPOなどと連携し、自然を保護し再生する取り組みを進め、自社施設でも「森づくり」を進めます。活動を担う従業員に対しては自主的な取り組みを支援し、社外への情報開示や啓発活動にも努めます。

この考え方を2010年9月に「生物多様性保全に関する基本方針」として制定しました。

生物多様性保全に関する基本方針

私たちは、豊かなみどりと空気のために行動します

基本的な考え方(2010年9月制定)

私たちの社会は多くの自然の恵みを受けて成り立っています。その源が「生物多様性」であり、生物多様性が損なわれれば、水問題や食料問題など、私たちの生活に大きな影響をもたらします。

また当社事業は「地球温暖化」影響を通して生物多様性に大きな影響を与えています。

私たちは持続可能な社会のために、事業活動全般にわたって地球温暖化抑制に取り組むとともに、生態系のバランスを維持し豊かさを取り戻す取り組みを推進します。

主な取り組み

事業で

  • 事業活動全般にわたって温室効果ガス排出を削減
  • 製品開発・生産・輸送・営業・サービス・サプライチェーンなど事業活動全般にわたって、温室効果ガス排出を削減

事業外で

自然の恵みを守り再生する取り組みを推進

  1. 事業を行う主要な国や地域で、政府や地域住民、NGO/NPOなどと連携し、自然を保護し再生する取り組みを進めます。
  2. 自社施設での「森づくり」を進めます。
  3. 従業員の自主的な活動を支援するしくみをつくります。
  4. 情報開示や啓発活動に努めます。
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自然保護地域での取り組み

「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」を世界7カ所で実施

ダイキン工業は、創業90周年を記念した社会貢献事業として、2014年6月からの10年間、「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」を実施します。国際NGOコンサベーション・インターナショナルと公益財団法人知床財団と連携して、従来の森林再生・保全活動を世界7カ所に拡大。森と共に生きる地元住民とともに持続的な森林保全に貢献していきます。

知床半島の自然環境保全事業を支援

従業員ボランティアが参加し防鹿柵を設置従業員ボランティアが参加し防鹿柵を設置

ダイキン工業は、2011年7月、日本を代表する国立公園の一つであり、世界自然遺産にも登録された知床半島の自然環境保全・復元事業を支援することで、知床財団・斜里町・羅臼町(らうすちょう)の三者と合意しました。2016年に第二期支援をスタートし、「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」の一つとして、2024年3月末まで、経済的な支援と従業員のボランティア派遣を行います。森林再生や環境支援、人とヒグマとの共存支援に取り組み、次世代に知床の森をつなげていきます。

2015年度は、5月と9月に従業員ボランティア延べ23名が参加し、岩尾別川沿いの防鹿柵(エゾシカから苗木を守る柵)1,200mの設置作業が完了しました。

知床の野生動物

ヒグマヒグマ

エゾシカエゾシカ

オオワシオオワシ

カラフトマスカラフトマス

荒廃した河畔林(岩尾別川流域)

荒廃した河畔林(岩尾別川流域)

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インドネシアでの森林再生活動

大きく育った木々大きく育った木々
(c) Conservation International, Photo by Anton Ario

ダイキン工業は、“空気をはぐくむ森”プロジェクトの支援地の一つであるインドネシアのグヌングデ・パングランゴ国立公園において、国際NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)と協働で、失われた森林を再生し生態系を回復していく事業を2008年6月から行っています。

同国立公園は貴重な熱帯林が一面を覆い、絶滅危惧種に指定されている多くの固有種が生息していますが、過去数十年の間に、農地への転換や生活を支えるための伐採により深刻なダメージを受けています。このプロジェクトは残された森林を守ることを目的とし、地域の樹種を用いた植林、植林地を活用した農業(アグロフォレストリー)への支援、住民への環境教育などを組み合わせ、人と自然に恵みをもたらす森林として再生しました。

2015年6月までの7年間で、約300ヘクタールの土地に郷土樹種15万本を、644の地元農家や20名の国立公園レンジャーとともに植樹しました。この森林は保全期に入ったことから、CIと10年間のプロジェクトの継続を合意し、今後も植林地を管理しながら地元コミュニティが森と持続可能な共生ができるための支援を続けていきます。

このインドネシアへの支援は、当社製品を使用されるお客様との協働によって進められました。

キュウリの栽培

淡水魚の養殖

地元農家の生計手段の開発を支援(左:キュウリの栽培、右:淡水魚の養殖)
(c) Conservation International, Photo by Anton Ario

インドネシアへの支援は当社製品を使用されるお客様との協働による取り組みです

インドネシアへの支援は当社製品を使用されるお客様との協働による取り組みです

ボードに支援者のお名前を掲載ボードに支援者のお名前を掲載

お客様が楽しくエアコンの省エネ運転をしながら、森林再生に参加することができます。

国内向けルームエアコン「うるるとさらら(Rシリーズ)」の「快適エコボタン」を押すたびに、「リモコン画面上の木」が育っていきます。「成木」となった(10ポイントたまった)時点でご連絡いただくと、「支援者」として、現地に設置したボードにお名前を掲載します。2015年度の登録者は266名でした。

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事業所周辺地域での取り組み

大阪府で里山再生活動を推進

泉原アドプトフォレスト調印式泉原アドプトフォレスト調印式

泉原での森づくり活動泉原での森づくり活動

ダイキンは、事業所がある地域での森林保全にも注力しています。その一つとして、2012年5月には「ダイキン原城山の森づくり」協定を大阪府、高槻市、森林所有者と結びました。この協定は、大阪府が企業などと森林所有者の仲介となって森づくりへの参画を進める「アドプトフォレスト制度」を利用したものです。

大阪府高槻市にある原城山は、以前は薪や炭の生産・竹の採取などで利用されてきましたが、近年は手入れが行き届かず、竹林が拡大するなど荒廃が進んでいました。その過密竹林の生産性を取り戻すため、地元の方々と協力して竹林整備などの作業を進め、里山の再生を図っています。また、従業員が気軽に森林ボランティアに参加し、汗を流して里山保全に貢献できる場としても原城山の森を活用しており、2015年度は延べ118名の従業員と家族がボランティアに参加しました。

このように原城山の活動は定着化し竹林の整備も進んできたことから、さらに活動の幅を広げるため、竹林以外の里山保全ができる活動地として大阪府茨木市にある泉原でアドプトフォレスト制度を2016年3月に締結し、森づくりを開始しました。放置された雑木林を豊かな生態系に戻すことを目的に、2020年3月まで活動を実施します。

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拠点での取り組み

鳥取県のダイキングローバル研修所で海岸砂丘や砂浜の自然植生を保全・再生

鳥取県にあるグローバル研修所「ダイキンアレス青谷」は、ダイキングループの人材を育成する研修施設です。

当施設は“鳴り砂”で有名な井手ヶ浜に位置する海岸砂丘地にあります。ここには、海岸の植物から内陸の植物へと、すなわち一年草から多年草、低木、高木へと徐々に移行していく典型的な海浜植生が見られます。しかし、こうした海浜植生は、この十数年で急速に失われつつあります。

ダイキン工業はこの地に研修所を建設するにあたって、この希少な海浜砂丘環境を保全するだけでなく、失われた自然を復元し、もともとあった砂丘環境を取り戻す取り組みをしています。まず地域の植生を調査し、立地条件をきめ細かく把握したうえで、植生・植栽計画を立案し整備。整備後も専門家にアドバイスを受けながら、植生・植栽のモニタリングや育成管理をしています。

また当施設は多目的な研修の場であり、新入社員研修で海岸林の苗木を植樹するなど、従業員の自然環境に対する意識向上にもつなげています。

さらに当施設を地域の方々にご利用いただく機会を設けています。2015年5月には放送大学の「自然環境の保全と再生」というテーマのフィールド授業として、6月には鳥取大学の庭園管理実習として海浜植生の保全や海浜地の樹林化の実践フィールドとして利用していただきました。さらに、砂丘植物管理イベントとして、地域の方に海浜植生の保全活動を説明し、管理作業をお手伝いしていただきました。

外部機関からの評価

2010年10月 公益財団法人都市緑化基金による「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定
2011年12月 公益財団法人都市緑化機構が運営する「SEGES社会・環境貢献緑地評価システム」の5段階評価の中位にあたる「Excellent Stage2」に認定
2013年度 公益財団法人都市緑化機構が主催する平成25年度「みどりの社会貢献賞」「緑の都市賞 奨励賞」を受賞
2014年12月 公益財団法人都市緑化機構が運営する「SEGES社会・環境貢献緑地評価システム」の5段階評価の上から2番目にあたる「Excellent Stage3」に認定。2011年に取得した「Excellent Stage 2」より1段階評価が上昇

ダイキンアレス青谷(全景)ダイキンアレス青谷(全景)

植生モニタリング植生モニタリング

海岸林を復元するため、潮風と砂から苗木を保護する「静砂垣(せいさがき)」を設置海岸林を復元するため、潮風と砂から苗木を保護する「静砂垣(せいさがき)」を設置

「緑の都市賞 奨励賞」を受賞
「緑の都市賞 奨励賞」を受賞

「生物多様性の保全につながる企業のみどり100選」認定書「生物多様性の保全につながる企業のみどり100選」認定書

「SEGES社会・環境貢献緑地評価システム」認定「SEGES社会・環境貢献緑地評価システム」認定

鳥取県と国のレッドデータブックに該当する種

オカヒジキオカヒジキ

スナビキソウスナビキソウ

ナミキソウナミキソウ

ハマベノギクハマベノギク

外来種を根気よく除去して、貴重な海浜植物を保護しています。

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滋賀製作所で生物との共生をめざす里山再生

ダイキン工業滋賀製作所では、2012年度に敷地内に里山の自然を再現する取り組みを開始しました。

プロジェクト地を「ダイキン滋賀の森」と名づけ、自然再生を評価する生き物をホタルと定め、そのホタルが棲める環境づくりを従業員の手づくりで進めています。具体的には、水路の整備・水路沿いの植栽、林内への植樹を実施。最近では、近隣の里山から採取した樹木の種を、従業員やその家族が植え付け、1年後に育った苗木を家庭に植えることで、従業員の生物多様性への意識を高めています。

国内外の工場内にビオトープを設置

日本をはじめ海外各地の工場でビオトープを設置しており、従業員とその家族で植樹などを実施しています。

チェコ工場のビオトープチェコ工場のビオトープ

チェコ工場のビオトープ

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