地域社会
スポーツの振興のために、ダイキンは地元のスポーツチームのスポンサーやスポーツ大会の協賛などに取り組んでいます。
ダイキン工業は日本の女子プロゴルフトーナメント開幕戦である「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(以下、「ダイキンオーキッド」)の主催を30年以上にわたり継続しています。
1988年に日本女子プロゴルフツアーの開幕戦として産声を上げた本大会は、沖縄とともに未来に向かって限りなく前進したいとの思いをこめて、大会理念に“Ever onward with OKINAWA”を掲げ、沖縄と本土の財界人の交流など、地元に密着した取り組みを行っています。
今年度は、新型コロナウイルスにより政府から出された「大規模なスポーツや文化イベントの開催自粛または規模縮小」の要請を受けて、政府の国家的な課題として感染防止に取り組む強い姿勢表明を重く受け止め、最大限の協力をする観点から慎重に議論を重ねた結果、開催を中止することとなりました。
「ダイキンオーキッド」では、沖縄ゴルフ界の発展と活性化に少しでも寄与したいという願いのもと、1997年から本戦への出場選手の選考を兼ねた「ダイキンオーキッドレディスアマチュアゴルフ選手権(以下、「アマチュア大会」)」を開催しています。
「アマチュア大会」は、沖縄在住および沖縄出身の女性に出場資格があり、これまで、のべ4,500人を超える選手が参加しています。この大会からは、宮里藍さん、比嘉真美子さんのほか、諸見里しのぶさん、新垣比菜さん(ともにダイキン工業所属)など、18人のプロ選手が生まれています。
本大会前に行われる前夜祭とプロアマ大会は、沖縄と本土の経済人が交流を深める場として定着しています。こうした交流をきっかけに、1990年に「沖縄懇話会」が発足しました。「沖縄懇話会」には、沖縄と本土から企業経営者が参加し、沖縄のさらなる発展についての提言や各種フォーラムの開催などを活発に行っています。
2000年の沖縄サミットの誘致のほか、2014年には「沖縄懇話会」の議論がきっかけとなり、沖縄大交易会が開催されました。那覇空港の国際物流ハブ化を推進することにより、日本全国の特産品などの海外販路拡大に資することが期待されます。
大会では沖縄県南城市を中心とした地元の皆様に、ボランティアとして運営に参加していただいています。1997年から始まったこの取り組みは、のべ560人のご協力を得られるまでになりました。
出場の皆様のご理解とご支援のもとに浄財を募っています。これは主催者の寄付金と合わせて、大会開催地である沖縄県の芸術・文化・スポーツ・教育等の振興に携わる個人・団体等の活動を支援する目的で贈呈されています。
2020年3月には、沖縄県の12の個人・団体を選定し、総額880万円を贈呈。1995年からの支援先はのべ235件、支援総額は1億5,890万円になりました。
オーキッドバウンティ贈呈式
大会では、多くの子どもたちにゴルフを通じてさまざまなことを学び感じてもらおうと、地元玉城中学校の生徒をトーナメントに招待しています。
女子プロゴルファーたちによる真剣勝負を観戦するだけではなく、グリーンキーパーやマスコミ、トーナメントを運営している人々の働きぶりを見学するなど、総合学習としての役割も担っています。
ダイキンは海外でもスポーツ支援をしています。
例えばダイキンインダストリーズチェコ社では、地元のピルゼン・ホッケーチームを応援するために、チームに関する書籍の出版を支援するほか、ホッケーの試合のチケットを購入し、従業員に配布しました。また、ピルゼン・チェコ・ハーフマラソンにも協賛しているほか、2019年度にはサッカーチーム「FCヴィクトリア・プルゼニ」にエアコンを寄贈しました。
ピルゼン・ホッケーチームに関する書籍の出版を支援