ニュースリリース
特許データが示す世界のイノベーションをリードする企業
トロフィーを受け取るダイキン工業株式会社 常務専任役員グローバル知財戦略担当 山本 雅史(写真右)
ダイキン工業株式会社は、法務・知財情報サービスのLexisNexis Intellectual Property Solutions(本社:米国、以下 LexisNexis社)が特許データをもとに技術開発の動向を分析し、イノベーションを牽引する企業100社を特定する「Innovation Momentum 2025: The Global Top 100」に、このたび選出されました。2022年に開始され、今年で4回目を迎える同アワードにおいて、ダイキンは2年連続2回目の選出となります。
「Innovation Momentum 2025: The Global Top 100」は、企業が保有する特許データを分析し、過去2年間の技術開発の勢いと進化を明確にすることで、世界のイノベーションをリードしている企業100社を選出するものです。LexisNexis社が持つ特許評価指標を用い、特許の引用総数や特許が保護する市場規模等をもとに、独自の手法で企業が持つ特許ファミリーの価値を評価します。日本企業は5社のみが選出されており、ダイキンは昨年の初選出時に同社のレポートにおいて、「サステナビリティを重視しており、HVAC&R(暖房・換気・空調および冷凍)のイノベーションで最も有名な企業」と評されました。
グローバルに事業展開する空調メーカーであるダイキンは、業界全体の温室効果ガス削減に寄与すべく、保有する特許の一部について他社の利用を認めています。例えば、低温暖化冷媒HFC-32(R32)を用いた空調機の特許93件を、2011年に新興国に向けて無償開放し、2015年からはその範囲を全世界に拡大しました。また、2019年からは特許の対象を拡大し、それら特許について権利不行使を宣言することにより、省エネ性が高く、地球温暖化係数が低い冷媒への転換を後押ししています。また、ダイキンでは技術開発の初期段階から技術部門と知財部門とが密に連携し、事業を守るポートフォリオの構築を進めています。これらの成果が、今回のような外部からの高い評価につながったものと考えています。
ダイキンは、戦略経営計画「FUSION25」において成長戦略テーマに掲げる「カーボンニュートラルへの挑戦」「顧客とつながるソリューション事業の推進」「空気価値の創造」等を実現するべく、グローバル規模で研究開発の強化に取り組んでいます。今後も、知的財産権の取得・他社知的財産の侵害回避に加えて、産産・産学の協創による知的財産創出や、特許の無償開放等を通じた仲間づくりにも注力することで、事業に貢献する知的財産活動を推進していきます。