ニュースリリース
運転の最適化、CO2排出量の削減、室内の快適性向上を実現する革新的技術を提案
ダイキン工業株式会社のグループ企業で、北米において業務用・産業用空調製品の製造・販売を担うダイキン・アプライド・アメリカズ社は、2025年2月10日(月)~12日(水)に米フロリダ州で開催される「The 2025 AHR Expo」において、空調業界の脱炭素化を加速させる持続可能な業務用空調ソリューションを展示します。長年にわたりAHR Expoに出展し、業界をリードしてきたダイキンは、CO2排出量の削減、運転効率の向上、暖房の電化(化石燃料を使用する燃焼系から電気を使用するヒートポンプへの置き換え)を実現し、室内の快適性を高める幅広い冷暖房技術を紹介します。
「AHR Expo」は、1930年から米国で開催されている世界最大級の総合空調冷熱展で、空調(Air Conditioning)、暖房(Heating)、冷凍・冷蔵(Refrigeration)に関わる世界中の企業が最新の製品や技術を展示します。
ダイキン・アプライド・アメリカズ社の製品・サステナビリティソリューション担当ヴァイス・プレジデントのJim Macoskoは「脱炭素化に貢献する空調機器の需要は急速に拡大しています。新たな気候変動課題が次々と浮上する中、ダイキンは先進的な空調技術の包括的ポートフォリオで、脱炭素化のあらゆる段階で顧客をサポートし、持続可能な未来の構築に役立つオーダーメイドのソリューションを提供します」と述べています。
ダイキン・アプライド・アメリカズ社の脱炭素化への取り組みは、環境負荷を低減する先進的な低GWP(地球温暖化係数)冷媒、エネルギー効率を最適化するインバータ圧縮機を搭載した高効率機器、化石燃料への依存を低減するヒートポンプ技術による暖房の電化という三つの柱から成り立っています。
これまでR410Aを使用していた空調機器にR32を採用する新しい低GWPソリューションを発表します。単一冷媒であるR32は、R410Aと比較してGWPが約3分の1と低く、空調機器の設置現場での補充、充填、再生が容易です。低GWP冷媒を使用することで、CO2排出量を削減するだけでなく、機器の運転効率や能力を向上し、設置面積を減らすことも可能です。ダイキン・アプライド・アメリカズ社は、業務用・産業用空調製品の全ポートフォリオにおいてR410Aから低GWP冷媒に移行しています。
ダイキンのインバータ圧縮機は永久磁石を使用した可変速モーターを搭載しており、オン・オフを繰り返すのではなく、室内の温度を維持するためにモーターの回転数を調整することで、エネルギー効率を最適化しています。これにより、安定した高性能の冷暖房を実現しながら、エネルギー消費量を削減します。
ダイキン・アプライド・アメリカズ社は、2段式オイルフリー圧縮機と低GWP冷媒のR515Bを採用した次世代水冷ターボ冷凍機を発表しました。最適化された圧縮機と冷媒の組み合わせにより、従来の固定速圧縮機よりも運転効率が向上し、最大40%の省エネを実現します。
ダイキン・アプライド・アメリカズ社のヒートポンプ技術は脱炭素化への取り組みの主軸であり、燃焼系の暖房機器をなくし、CO2排出量を削減することで、顧客の化石燃料からヒートポンプへの移行を可能にします。このほど拡充した空冷ヒートポンプのルーフトップユニットは、インバータ圧縮機とR32を活用することで、寒冷地でも高効率で信頼性の高い性能を発揮し、最適な冷暖房を実現します。
AHR Expoの来場者は、低GWP冷媒、インバータ圧縮機、先進ヒートポンプ技術の三つの脱炭素戦略の柱となる技術を組み合わせた新型ヒートポンプチラーを含む最新のイノベーションを、この会場のみで見ることができます。ダイキン・アプライド・アメリカズ社は、持続可能な未来に向けて空調業界をリードしていきます。
The 2025 AHR Expoについて
主催 | 米国冷凍空調学会(ASHRAE)、米国冷凍空調工業会(AHRI) |
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会期 | 2025年2月10日(月)~12日(水) |
会場 | Orange County Convention Center(米フロリダ州オーランド) |
出展企業 | 空調関連の製品と部品、素材メーカーおよび関連ソフトウエアなど |
公式WEBサイト | https://www.ahrexpo.com/ |
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