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ニュースリリース

2023年4月27日

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熱中症の専門家も夏前の暑熱順化とあわせてエアコンを試運転する必要性を指摘

猛暑の時期の必須アイテムであるエアコンの万一の不具合に油断は禁物

暑熱順化を意識して発汗に取り組む人は約8割、エアコン試運転経験者は5割以下

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ダイキン工業株式会社は、夏本番を迎える前に「エアコンの試運転」をお勧めする「スイッチオン!キャンペーン」を今年も実施しています。このキャンペーンは、本格的にエアコンを使い始める7月ごろに修理のお問い合わせや買い替えの依頼が集中し、修理対応や設置工事にお待ち頂くことがあるため、早めの時期から試運転を行うことをご提案するものです。お客様に安心して夏を迎えていただくための本キャンペーンは2016年にスタートし、今年で8回目となります。

例年6月から9月を中心に多くの人が熱中症で救急搬送される中、夏の暑さに備えたり、夏の暑さを避けたりする行動が重要となっています。専門家は、汗をかくことで暑さに体を慣らしていく「暑熱順化」に加え、夏場にエアコンを使うことや、そのエアコンが使えることを確認するための「エアコンの試運転」の重要性を指摘しています。

今年の夏も全国的な猛暑が予想※1される中、当社は全国の20代~60代の男女1,000名を対象に、「夏に備える取り組みと夏場のエアコン使用状況」について調査しました。その結果、約8割の人が夏前の発汗を意識して入浴や運動をしたり、夏場の暑さ対策のためにエアコンを使用したりしていることが分かりました。一方で、夏前にエアコンの試運転したことがある人は、意識的に発汗している人に比べて少なく、全体の半数以下※2に留まっています。

また、暑熱順化を重要と考える人は約90%なのに対し、試運転を重要と考える人は60%に満たないことも分かりました。急な気温の上昇が原因と思われる体調不良を感じた人が過半数に達している反面、夏場にエアコンが使えずに困った人は26%ほどで、暑熱順化の取り組みと比べて、エアコン試運転の必要性を感じづらい人が多い可能性が伺えます。

今回の調査では、多くの人が夏前の暑熱順化や夏場のエアコン使用には積極的であるにも関わらず、暑さに備える取り組みのひとつとして重要なエアコン試運転の普及が不十分であることが改めて浮き彫りとなりました。万一夏場にエアコンが使えなかった場合、健康的で快適な暮らしが困難になることも考えられます。夏の暑さに備える取り組みとして、暑熱順化に加えてエアコンの試運転もおすすめします。

本資料では、当社が実施した調査結果や、熱中症の専門家である帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター長・三宅康史先生のコメント、具体的なエアコン試運転の手順などをご紹介します。ぜひお役立てください。



当社がエアコン試運転をおすすめする理由は、「夏を快適に過ごしていただくため」

例年、エアコンのお問い合わせや点検のご依頼は、エアコンを使い始める6月頃から増え始め、7月、8月 に集中します。混雑により暑い時期に修理対応をお待ちいただく場合があるため、本格的に暑くなる前の4月~6月前半に試運転を行い、早めに準備を済ませていただくことをご提案しています。

試運転に適したタイミングの目安が分かる「エアコン試運転指数」

当社は、試運転に適したタイミングを分かりやすく把握できる目安として、「夏のエアコン試運転指数」を考案しました。天気予報で報じられる気温と照らし合わせれば、試運転に適した日が一目で分かります。気温23~25℃を「最適な時期」、20℃以下を「不向き」としています。また、熱中症の心配も考慮し、気温26℃以上では急いで実施することをおすすめしています。 詳しくは、当社ニュースレター『夏前の新基準「エアコン試運転指数」と「エアコン試運転前線」を提案』をご覧ください。 https://www.daikin.co.jp/press/2023/20230406

※1
気象庁「暖候期予報(2023年2月21日発表)」に基づく。
※2
ダイキン工業「エアコン試運転の実施状況や適切な実施時期の認知度」調査に基づく。https://www.daikin.co.jp/press/2023/20230406


暑さに備える「暑熱順化」と「エアコンの試運転」、取り組む意識に違いあり
意識的に発汗する人は約8割で、試運転の経験がある人は5割以下

体を暑さに慣れさせるための「暑熱順化」と、夏場にエアコンが使えることを確認する「エアコンの試運転」は、いずれも夏の暑さに備える取り組みとして大切です。今回の調査では、暑熱順化を意識して発汗に取り組む人は81.5%いるのに対し、エアコンの試運転に取り組んだ経験のある人は46.6%に留まる結果となりました。

夏場には76.4%の人が暑さ対策のためにエアコンを使用しているにも関わらず、そのエアコンが使えるかどうかを事前に確認している人の割合は伸び悩んでいます。猛暑の中で万一エアコンが使えなかった場合、熱中症のリスクは高まり、場合によっては死亡してしまう可能性もあります。夏前には、暑熱順化だけでなく、エアコン試運転に取り組むことも大切です。


暑熱順化を重要と考える人は約9割、試運転が重要と考える人は6割以下
猛暑の必須アイテムであるエアコンの不具合に油断は禁物

今回の調査では、暑熱順化を重要と考える人は90.1%なのに対し、試運転を重要と考える人は6割に満たない58.3%であることも分かりました。急な気温の上昇が原因と思われる体調不良を感じた人が半数を超える53.9%に達している反面、夏場にエアコンが使えずに困った人は26.2%に留まっており、暑熱順化の取り組みと比べて、エアコン試運転の必要性を感じづらい人が多い可能性が伺えます。エアコンが不具合を起こす可能性は高くなくても油断は禁物です。万一夏場にエアコンが使えないと、健康的で快適な暮らしが困難になることも考えられます。専門家は、エアコンは猛暑の時期の必須アイテムであることに加えて、夏前の暑熱順化とあわせてエアコンの試運転をすることの必要性も指摘しています。



【 三宅康史先生のコメント 】猛暑の時期、エアコンは必須アイテム!

近年、4月や5月からでも真夏日が観測されるようになりました。春先の暑さに慣れていない身体にとって、急な暑さや強い日射の中で過ごすのは大きな負担で、熱中症の危険性も伴います。早めの暑熱順化、すなわち早めに暑さに慣れておいた方が安全です。 また、真夏になったら、暑さに慣れるのをやめて、暑さを避けるようにするのが大切です。エアコンは涼しい環境を保つために必須です。もし猛暑の時期に必須アイテムのエアコンが使えなくなってしまったら、命の危険に直面し、サバイブすることは不可能になってしまいます。夏前には、体を暑熱順化させるとともに、早めにエアコンの試運転もしておいてください。

三宅 康史(みやけ・やすふみ)先生
帝京大学医学部付属病院 高度救命救急センター長・帝京大学医学部救急医学講座教授。1985年東京医科歯科大学医学部卒業。さいたま赤十字病院救命救急センター長、昭和大学医学部教授などを経て、2016年より現職。日本救急医学会専門医・指導医・評議員、日本集中医療医学会専門医・評議員など。


高齢者の部屋のエアコンの多くが試運転されておらず
高齢者自身もエアコンの使用を控えてしまう実態も

熱中症による死亡数は多い年で1,000人を超え、約8割が65歳以上の高齢者と言われています。また、屋内で熱中症により亡くなった方の9割がエアコンを使用していなかったという調査結果もあります。そこで、65歳以上の高齢家族がいるご家庭を対象に、そのご家族の部屋にあるエアコンの試運転の実施または実施の声掛けをしているかを確認しました。その結果、夏を迎える前に毎年試運転をしたり試運転をするように声を掛けたりしている割合は21.8%にとどまり、高齢者の部屋のエアコンの多くが試運転されていない傾向にあることが分かりました。万一の不具合の可能性も考え、ご家族が一緒に試運転を行ったり、試運転をするよう促したりしていただきたい結果となりました。

また、高齢家族の夏場のエアコン使用状況を伺うと、40%が夏場のエアコンの使用を控える傾向があることも分かりました。高齢者は、加齢により暑さを感じにくくなると言われており、気付かないうちに重篤な熱中症になってしまう可能性もあります。エアコンを適切に使うことを高齢者に呼び掛けることの必要性も浮き彫りとなる結果となりました。

【 三宅康史先生のコメント 】日頃の健康状態に気を配り、我慢せずにエアコンを使いましょう!

熱中症予防のため、規則的で健康的な生活を心がけたり、エアコンを使って涼しい環境を維持したり、知人や友人との交流などで心身を活動的に保ったりすることを意識しましょう。また、気象情報にも気を配り、暑くなる日には行動計画を変更することも考えながら熱中症リスクを軽減しましょう。そして、持病のある方は、かかりつけのお医者さんとよく話し合い、日頃の持病のコントロールも心がけましょう。
高齢者、乳幼児、持病や障害のある方は、熱中症弱者といわれています。高齢者の方々は、一人暮らしや老々夫婦世帯だったり、認知症や癌などの治療中だったりするほか、経済的にも厳しい生活を強いられている場合も少なくありません。そうした方々は日頃の健康状態に気を配り、我慢せずにエアコンを使うことを常に心がけましょう。また、声掛けや見守りをしてくれるような地域の人や、行政担当者と密な交流もお願いします。

半数以上がエアコンの修理に一週間以上待たされたことを経験
「夏のエアコン試運転指数」を参考に、早めの試運転がおすすめ

例年、夏になるとエアコンの修理や設置工事が急増します。特に集中する7月~8月には修理や工事ができるまでに通常以上の時間がかかることもあり、真夏にエアコンが使えない状況になってしまう可能性もあります。夏場のエアコンの不具合で、修理を依頼してから完了するまでに一週間以上待たされた経験を尋ねたところ、半数近い45.8%が待たされた経験があることが分かりました。

こうしたことからも、当社が発案した「夏のエアコン試運転指数」※3を参考にしながらエアコン試運転指数の高い日を選んで、本格的に暑くなる前の4月~6月前半の間を目安に試運転を実施することをおすすめします。

※3
【ニュースレター】夏前の新基準「エアコン試運転指数」と「エアコン試運転前線」を提案 https://www.daikin.co.jp/press/2023/20230406/

【調査概要】


▪ 調査名:夏に備える取り組みと夏場のエアコン使用状況 (調査期間:2023年4月7日~4月9日)
▪ 調査対象:全国の20代~60代の男女
▪ 有効回答数:1,000サンプル


エアコン試運転の手順・チェックポイント

エアコンの試運転は、エアコンを本格的に使いはじめる前に、エアコンに不具合が無いことを確認する作業です。冷房運転の際に冷風が出ることや、異常を示すランプが点灯しないことを確認することが基本です。また、より念入りに確認することで、室内機からの水漏れや、異臭や異音の有無も確認できます。

 

なぜ最低温度で10分間運転するの?

万が一エアコンに異常があった場合、検知するまでに約10分間の冷房運転が必要です。 また、エアコンは室温が設定温度に到達すると室内を冷やす動作を停止するため、最低温度に設定しておくことで、室温が設定温度に早期に到達することを防ぎます。なお、最低温度は機種によって異なります。

試運転前に確認しておきましょう!

電源プラグはコンセントに差し込まれていることや、リモコンの電池は切れていないことも確認しましょう。

 

 

ランプが点滅した場合!

異常停止している可能性があります。リモコンでエラーコードをご確認いただき、お買い上げの販売店またはお客様相談窓口にご連絡下さい。
【エラーコード確認サイト】https://www.daikincc.com/errorcode/
【お客様相談窓口】https://www.daikincc.com/

 

 

なぜ30分程度運転するの?

エアコンは冷房運転時、室内機の中にある熱交換器が冷やされて結露水が発生します。発生した結露水はドレン配管とよばれるホースで屋外に排水されます。30分程度の冷房運転で結露水を十分に発生させ、屋外のドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心です。

タイマー機能を有効活用しましょう!

30分も待っていられない場合は、切タイマーの活用が便利です。なお、その場を離れる場合には、万が一の水漏れに備え、エアコンの下には物を置かないようにしましょう。

 

 

異音、異臭がした場合は!

ニオイや音の種類のより、様々な要因が考えられます。AI故障診断サイトから、ニオイや音の種類にあわせた原因をご紹介しておりますのでご確認ください。
【AI故障診断】https://www.daikincc.com/AI_chatbot/

フィルターや熱交換器の汚れ、振動もチェック!

フィルターや熱交換器の汚れが過多となっている場合、嫌なニオイの原因になることがあります。また、振動が原因で異音に至るケースもあります。ぜひチェックをお願いします。

詳しい情報や試運転方法は、「エアコンスイッチオン!キャンペーン」WEBページで公開中! https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/

報道機関からのお問い合わせ先

ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室

本社
〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号(大阪梅田ツインタワーズ・サウス)
TEL (06)6147-9923(ダイヤルイン)
東京支社
〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号(東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー)
TEL (03)3520-3100(ダイヤルイン)
E-mail
prg@daikin.co.jp

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予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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