ニュースリリース
CO2排出削減とサステナブルな住宅暖房を実現する革新的住宅用ソリューションに向けた戦略的協業
空調ソリューションにおける世界的リーダーであるCopeland社(本社:米国ミズーリ州セントルイス、以下コープランド社)とダイキン工業株式会社は、既存の合弁事業を欧州向けに拡大することを12月15日に発表しました。この協業を通じ、両社は欧州住宅用ヒートポンプ暖房機向けに設計された先進的なインバータ・スイングロータリー圧縮機、パワーエレクトロニクス、制御機器を提供します。ヒートポンプは業界のレポートにおいて、2030年までに世界の二酸化炭素排出量を推定5億トン削減できる基盤技術として認識されています。本協業は、ヒートポンプによるエネルギー転換を加速させるという両社のコミットメントを裏付けるものです。
(左から)コープランド社 ロス・シュースター CEOとダイキン 冨田 次郎 副社長専任役員(米州地域代表)
欧州では、化石燃料からの急速な移行と野心的な持続可能性目標を背景に、住宅用ヒートポンプ暖房の需要が拡大しています。今回の協業では用途別の深い専門知識と強力な顧客サポートとともに包括的なソリューションパッケージを提供することで、空調・暖房機器メーカーによる技術の採用と市場投入までの時間を短縮し、欧州全体でより迅速なエネルギー転換を可能にすることをめざしています。
「この協業は、コープランド社の圧縮機ポートフォリオをさらに拡大・強化させるものです。ヨーロッパで高まる効率的な住宅用暖房への需要を満たす、革新的で持続可能なソリューションを提供できるようになります」と、コープランド社CEOのロス・シュースターは述べています。「業界をリードする圧縮機技術に加えて、高度なパワーエレクトロニクス、制御機器、専門の顧客サポートを導入していきます。これらは、空調・暖房機器メーカーによる製品開発の加速、大規模なエネルギー転換の推進を支援するものです。」
今回の協業は、コープランド社のソリューション、専門知識、確立された販売チャネル、顧客サポートネットワークと、信頼性、幅広い用途への対応力、高効率で知られるダイキンのスイングロータリー技術の融合という、成功している両社のパートナーシップを基盤としています。この協業を通じ、メーカー、販売代理店、卸売業者に最先端技術と専用サポートを提供します。この包括的なアプローチは、住宅用ヒートポンプの性能とシステム統合性を向上させるとともに、欧州のエネルギー情勢を変革するソリューションの導入を加速させることを目的としています。
「今回の提携では、ダイキンがインバータ・スイングロータリー圧縮機の設計や生産において中心的な役割を担い、コープランド社の販売・サービス力と組み合わせることで、欧州の住宅用空調暖房市場に対し、高効率・高品質のインバータ・スイングロータリー圧縮機を供給します。これにより、サステナビリティの推進、イノベーションによる社会貢献というダイキンの使命を果たしていきます」とダイキンの冨田次郎 副社⾧専任役員は述べています。
調印後の準備を経て、2026年に両社による事業運営を開始し、欧州経済領域(EEA)、英国、スイス、およびトルコを含む近隣地域でサービスを提供する予定です。
コープランド社は、圧縮機技術と制御ソリューションのグローバルリーダーであり、世界中で2億以上の設置実績を誇ります。暖房・換気・空調(HVAC)、コールドチェーン、産業用途において、信頼性と革新性を提供しています。100年以上にわたる専門性と40カ国以上に18,000人の社員を擁し、高価値の生鮮食品の安全性を確保しながら、エネルギーと冷媒の移行を推進しています。お客様とグローバルに連携し、効率性と持続可能性の向上を支援します。詳しくは、copeland.com.をご覧ください。