ダイキン工業株式会社は、経済産業省が主催する令和7年度「産業標準化事業表彰」において、家庭用空気清浄機の試験方法を統一し、適正な性能評価を実現する規格制定に貢献したとして「経済産業大臣表彰」を受賞しました。
今回受賞した、空調生産本部 商品開発グループ 岡本誉士夫
産業標準化事業表彰は、日本の発展に資するため、世界で通用する国際標準化人材の育成や、日本における産業標準および適合性能評価活動の促進を図ることを目的に、経済産業省が毎年実施するものです。日本産業規格(JIS)や国際規格等の作成、普及・促進、標準化を活用した市場創出や社会課題の解決等に功績のあった個人や組織が表彰されます。
今回ダイキンからは、家庭用空気清浄機の試験方法の統一により、技術力の高い商品が適正に評価される規格づくりに貢献したとして、空調生産本部 商品開発グループの岡本誉士夫が受賞しました。岡本は、日本代表エキスパートとして国際電気標準会議(IEC)のプロジェクトに携わり、業界を主導して規格制定を実現したことが高く評価されました。特に、日本の先行技術である浮遊ウイルス除去の性能評価方法を規格化したことで、製品を公正に比較でき、技術力の高い日本の製品が今後グローバルで普及していくことが期待されます。
ダイキンは、先進技術で社会に貢献する空調のリーディングカンパニーとして、空気質の向上に寄与する製品や、環境性能に優れた製品・サービスの開発・普及にグローバルで取り組んでいます。こうした製品の性能が正しく、公平に評価されるためには、国内外で製品規格や基準を規制に反映し、標準化することが重要です。そのためダイキンは、従来から国内外の標準化活動において、必要な人材や情報を提供し、議論に積極的に参画してきました。今後も環境技術や新しい技術を適正に評価・活用するための標準化に貢献し、社会課題の解決に取り組んでいきます。
| 受賞名 | 産業標準化事業表彰「経済産業大臣表彰」(規格開発・認定・認証部門) |
|---|---|
| 受賞案件 | 家庭用空気清浄機(性能評価法)の国際標準化推進活動 |
| 受賞者 | ダイキン工業株式会社 空調生産本部 商品開発グループ プロフェッショナルアソシエイト 岡本 誉士夫(おかもと よしお) |
| 主な功績 | 2016年9月にIEC/TC59(家電製品)にプロジェクトチームが発足すると同時に、空気清浄機国際標準化WGを発足(主査に就任)し業界を主導。日本代表エキスパートとしてSC59N(空気清浄機)の設立を推進すると共に、IEC 63086シリーズ(4件)の規格制定をすることで、乱立している試験方法を統一し横並びの比較をする道筋をつけた。適正な評価により、公正な比較ができ技術力が高い日本メーカの製品をグローバルで普及できる。特に、日本が先行するバクテリオファージ※1を用いた浮遊ウイルス除去性能評価方法を採用し、IEC/PAS※2 63086-3-1を前倒し策定した事は日本が主導権をとる意味で社会的波及効果が大きい。 |
経済産業省 ニュースリリース:https://www.meti.go.jp/press/2025/10/20251020002/20251020002.html