ページの本文へ

 
  1. トップ
  2. DAIKIN design
  3. Designer
  4. 「快適な空間」とは

「快適な空間」とは

ムラのない快適空間をつくる空調

昨年の記録的な猛暑も記憶に新しい中、近年、夏の暑さは特に厳しさを増しています。そのような状況において、家庭用の空調機器にはどのような役割が求められるのでしょうか。

現在の日本市場では、人ごとに最適な気流を吹き分けるセンサリング空調が主流になりつつあります。確かに室内にいる人によって快適さが異なる場合もありますが、個人単位の最小限の空調は、その瞬間は最適であっても、空間に心地よさのムラが生じてしまいます。

さらに、その瞬間だけを捉えた最小限なセンサリング空調は、家屋の壁や床といった建築躯体から受ける熱影響を処理する際に多くのエネルギーを消費し、長期的なエネルギー効率が悪化してしまいます。このようにセンサリング空調には、持続的な快適性と省エネの両立の難しさという課題がありました。

そこで、新しい「うるさら7シリーズ」では、空間全体の快適さという空調の原点を大切にしながら、家屋の躯体蓄熱による影響まで考慮した真に快適な空間づくりを目指しました。部屋の空気は、壁や床といった建築躯体が蓄える熱から絶えず影響を受けます。そこで、回転式センサーを搭載し、部屋の躯体が蓄えている熱を測定できるようにすることで、その時々の環境に応じて最適な空調を行えるようにしました。

気流をデザインする

今回、私たちが空調における最も重要な機能部品として捉えたのが空気を操るフラップです。通常、エアコンは停止時にフラップが筐体にきれいに収まる構造が一般的ですが、今回我々はフラップの周りを囲むラウンドパーツを設けました。フラップを筐体の形状から分断させることで、繊細な気流制御を可能にし、かつ運転時と停止時のアピアランスの変化を抑えました。

また空間全体を快適な空気で満たすため、フラップのポジションは、冷房時や暖房時など運転状態によって大きく異なります。「うるさらシリーズ」では、天井に沿った気流で空間を冷やすサーキュレーション気流や、床に沿って足元から空間を温める垂直気流など、空気の専門家であるダイキンならではの高度な気流制御が搭載されています。フラップのポジションを元に筐体底面のラインを丁寧に調整することで、いずれの運転状態にあってもインテリアとの調和性を高めました。

インテリアの「ノイズ」になることなく

ラウンドパーツの塗装色の調合にも時間をかけました。フラップを筐体から分断するという役割をこなしながらも、インテリアのノイズにならないような配色を目指し、塗料メーカーと共に一から色をつくりあげてゆきました。メタリック塗料をベースに、半透明のホワイトを調合することで独特の濁りを生み出し、インテリアにもともとあったかのようなさりげない印象になっています。

またラウンドパーツの表面は逆Rの形状になっており、フラップを筐体から分断する役割を担っています。運転状態を示す表示部もこのラウンドパーツ内に隠しこむことで、全体の印象をすっきりさせました。

自然で健やかな暮らしのために

今や空調は日々の生活に欠かすことのできない重要なインフラ設備の一つとなっています。「うるさら7シリーズ」では、単に心地よい空気づくりだけでなく、家屋の状態まで視野を広げる事ことで、エネルギー消費の面でも最適な、心地よい空間の創出を追求しました。

「空気のような」という表現があるように、私たちにとって空気は大切なものであると共に、あって当たり前のものです。ユーザーが空気や空調について意識することすらなく快適な空気に包まれる、自然で健やかな暮らしの実現を目指してゆきたいと思います。

  • Facebook
  • Twitter
  • Google+
  • Hatena Bookmark
ページの先頭へ