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多様化するニーズに応える為に

~空間に収まる事で「完成」する~

「妥協された存在」から「選ばれる存在」へ

近年、配管や建物の躯体がむき出しになった「スケルトン天井」を内装デザインに選ぶ店舗が非常に増加しています。その理由として、天井面が無い分、空間がが広く感じられて解放感を演出できる上に、流行のインダストリアルなインテリア空間と相性が良いこと等が上げられます。

その様な背景の中、従来型の業務用エアコンにおいては、スケルトン天井を採用している店舗空間の内装デザインを「いかに阻害しないか」ということが1つの課題でした。というのも従来型の業務用エアコンは室内機単独で完成するデザインが多く、その存在感故に空間の中で浮いてしまっていました。既存の室内機ラインナップでは、スケルトン天井空間に調和する選択肢が無かった為、空調効率が最適でなくても、ダクト空調や天井カセット型エアコンで代用している店舗も少なくありませんでした。

そこで、内装設計者やユーザーにとって妥協していた存在だった空調を、満足して設置して頂けるモノにしたいという思いを込めて今回開発したのが「スタイリッシュフロー」です。

こだわりに応えるデザイン

スタイリッシュフローの特徴として「空間に収まることで完成する」という事が挙げられます。つまり従来型の様に製品単体で完成するデザインではなく、主役である空間と調和しながら、さりげなく寄り添う事を前提としたデザインという事です。例えば、広く見えるスケルトン天井において極力存在感を感じさせないように、製品の高さを210mmという薄さに仕上げました。また、カラ―とフォルムも従来的な外観イメージを払拭しました。直線基調のスクエアフォルムの外観デザインに加えマットな質感のブラックカラ―に仕上げました。空間への親和性の高いデザインと、様々な天井空間に調和しやすいカラ―にする事で、多様化している内装設計者のこだわりに応えられるようにしています。

空調専業メーカーとして、当然空調機としての本質機能も追及しました。例えばスケルトン天井は特有の現象として温度分布にムラが生じてしまう事があります。ですがスタイリッシュフローは天吊り型であるという特徴を活かし、水平より上向きに気流を吹き出すことで、天井面の暖気を撹拌し、暖気を足もとまで届けて温度分布のムラを解消することが出来ます。更に、スリムなフラップを4枚構成にする事で、風向変更の制御効率を高めると共に、空間内で収まりの良くなるデザインにも考慮しました。

最善のバランスを探求する

製品化にあたって、絶対に譲れなかった点があります。それは単なるデザインエアコンで終わらないという事です。薄くコンパクトなサイズにした分、開発部門では風量や静音性、空調快適性の実現に苦労しました。いくらかっこよくても、空調機本来の機能性や使い勝手が悪かったり、周囲と調和ができなければそれは良いデザインでは無いと思います。

インハウスデザイナーはアーティストではありませんので、独りよがりの製品デザインを追求すべきでは無いと思います。ですから私は、市場ニーズをユーザー視点で見極め、開発部門と共に、商品の最善のバランスを見つける事を心がけています。そして何より、デザイン性だけではなく、本質的に空調機としても高いクオリティに拘る事が「空気のプロ」であるダイキンとしての誇りだと思っています。

インテリアデザインプラス様 掲載記事

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