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オリジナルトレーニングマシンの開発や販売、マシン輸入販売を手がけ、プロスポーツチーム・ジム・学校・企業・公共施設などに多くの導入実績がある株式会社ZAOBA様。オリジナルのピラティスマシンブランド「PIVOT」のショールーム内に低酸素ルームを設置された背景や運用状況について、取締役の眞野直樹様にお話を伺いました。
取締役 眞野 直樹様
以前から別事業で低酸素トレーニングを取り入れており、その効果には確かな手応えを感じていました。実際に自身でトレーニングを行う中でも、睡眠の質が上がったり、息切れが少なくなったりと、体の変化を実感。糖尿病の方の血糖値上昇が抑えられるなど、健康面への効果もたくさん見てきました。
「これはもっと多くの人に知ってもらう価値がある」と考えるようになり、ショールームへの導入を検討しました。
OXORAの魅力は、そのコンパクトさと信頼性です。幅わずか70cmというスリムさで、設備室を設ける必要がないため、設置スペースの自由度が高い。設備費を含めたトータルコストでは、他製品と比較して約半分になる場合もあると思います。
また、開発元のダイキンは医療機器や酸素発生装置でも実績があるメーカー。その技術をベースにしたシステムには信頼が置けますし、長期運用にも安心感があります。デザイン面でも洗練されており、ショールーム内にそのまま設置しても空間になじむなど、導入しない理由があまり見つかりませんでした。
低酸素環境下で行うピラティスは、持久力を高めるだけでなく、回復促進にも効果があります。カロリー消費量は通常の1.7倍に増加するというデータもあり、短時間で効率的に体を鍛えることができます。
ZAOBAでは、オフィス兼ショールームとして低酸素空間を運用しているので、社員自身もその効果を体感しています。ピラティスの呼吸法と低酸素環境を組み合わせることで、体幹の安定や姿勢改善にも高い効果を実感しています。
また、この低酸素ルームには、個人的につながりのあるプロスポーツ選手やアーティストも訪れています。たとえば、前十字靭帯を痛めた力士が、通常ならリハビリに1年かかるところを、低酸素トレーニングとピラティスを組み合わせて約4カ月で復帰したという例もあります。標高設定を細かく調整することで、最適なリハビリ環境をつくり出せた結果です。
歌手にとっても低酸素下での歌唱トレーニングは有効で、ピラティスで姿勢を正し、体幹を固めた状態でトレーニングすることで声の出しやすさが向上するとも言われています。体幹を安定させ、呼吸を深く整えるピラティスとの組み合わせにより、より高いパフォーマンスを発揮できるのです。
今後は、ウェイトトレーニングとピラティス、さらに低酸素環境を組み合わせた新しい空間づくりを進めていくつもりです。海外ではウェイトマシンとピラティスマシンを併設するのが一般的であり、日本でもその文化を根づかせたいと考えています。将来的にはピラティスマシンを国内製造していく予定なので、高い技術力を生かし、誰もが効率よく健康づくりに取り組める環境を届けていきたいと思います。
