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DK-CONNECTが創造するデザインソリューション

顧客とのつながりが真のUXを生む

DK-CONNECTとはオフィスビルや商業ビルなどで使用される空調や施設機器を、クラウド型の空調管理システムによってコントロールするwebサービスです。ビルの管理者だけではなく、テナントやさまざまな立場のユーザーを想定し、パソコンでもスマートフォンでもアクセスできるクロスデバイスプラットフォームです。

DK-CONNECTが可能にするもの

菅義偉首相が所信表明演説において「カーボンニュートラル」(脱炭素社会)に言及したように、企業にはこれまで以上に環境保護に対する取り組みの強化が求められています。また、国内の労働人口減少に伴い、人手不足の解消や生産性の向上は多くの企業にとって大きな課題です。

DK-CONNECTでは、室温の調整や省エネ、空気をきれいにするといった詳細な設定をアプリ内で管理することで業務の効率化を図ることができます。リモートでも操作可能なため、リモートワークの推進にもつなげられるでしょう。また既存の施設のに設置する必要がなくなるため、建物の設計やインテリアデザインの自由度が増すことも考えられます。

またDK-CONNECTによって、従来のビジネスモデルからのシフトチェンジが可能になります。これまでは機器の販売からメンテナンス、更新という流れの中で、各フェーズでそれぞれ別の部門が対応していました。DK-CONNECTではIoTを活用したクラウド管理によって、顧客のデータや運転状況に関するデータを得ることができます。そのデータを社内で共有するだけでなく、お客様にフィードバックし新たなサービスの提案や機器の更新に結び付けられれば、「循環型」の新しいビジネスモデルができあがります。

例えば、フィルターに入る物質の量を見れば、フィルターの交換時期がわかり、お客様が気づく前にこちらからアプローチできます。あるいは空調があまり使われていない場合、その原因を検討し、新しい機器やサービス提案が可能になります。購入から更新まで一気通貫した顧客体験を価値あるものにすることで、ダイキンの製品をより長く使っていただけるようになると考えています。

幅広いユーザーを想定したUI・UX

お客様との接点が増える中では、ロゴやアプリの画面などタッチポイントのデザインも大切です。DK-CONNECTのロゴは、アルファベットのD(ダイキン)とC(顧客)を組み合わせたもの。私たちがお客様と腕を組んでしっかりつながる様子を図案化することで、DK-CONNECTのコンセプトを広めていきたいと考えています。

操作画面のデザインでは、アドバンスユーザーが多いことを想定し、業務効率を高めることを意識しました。一般ユーザーが使う場合とは異なり、業務用アプリでは操作を簡単にし過ぎると逆に時間がかかり、ストレスを与えてしまいます。一方で、幅広い方々が使うものでもあり、複雑にし過ぎると使いこなすことができません。

1ページのボタンの数はどのくらいが適切なのか? ページを分割する方がいいのか、まとめるべきなのか? 操作性の観点からは数字入力はダイヤルにした方が便利なのか? 日付はカレンダーで選べる方がいいのか? そのバランスを探るためにユーザーインタビューを行い、コミュニケーションを重ねながら、デザインを確かなものに落とし込んでいきました。

このようにUIやUXに関わる部分を社内のデザイナーが担当することには大きな意味があります。自社の製品を理解し、性能を最も発揮できる状態を想定したデザインは、インハウスデザイナーだからこそできると考えています。

DK-CONNECTが描く未来像

DK-CONNECTがもたらすお客様とのつながりは、新たなデジタルプロダクトやサービスソリューションをスピーディーに開発し、進化し続けることを可能にします。オフィスビルや学校、製造業、商業施設にあるすべての空調の運転データやセンサーデータをユーザー視点で分析し、お客様にとって本当に快適な状態とはどのようなものか、真のUXを創造することがDK-CONNECTの使命なのです。

たとえお客様から機能追加の要望があったとしても、本当にその方法でいいのか、潜在的な課題が見つけられないか、現場に足を運び、根本的な課題を探すのもデザイナーの役割です。お客様とのコミュニケーションとデータ分析の成果を踏まえ、すべてを俯瞰して考えてこそ、真実に迫るデザインソリューションを生み出せるのです。

これからDK-CONNECTは街に存在する様々な施設で運用されることになります。人が感じる心地よさは、その空間にいる人々だけのものではなく、企業の利益や経済・社会的環境にも大きなインパクトをもたらします。デザインにはそれを発展させる力があるはずです。

DK-CONNECT

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