「物流は現地、現物」
事実と戦略を融合して
物流の側面から
ダイキンを奮わせたい
物流本部 物流技術センター
S.Kido
2018年 新卒入社/海洋科学技術研究科 海洋ロジスティックス 修了
#障がい #6〜10年目 #理系
Profile
物腰柔らかな雰囲気とは裏腹、中身はアツい人。ダイキンでは物流の側面から環境負荷削減、コスト低減を追求。物流を通して会社と社会にインパクトを与えたいと考える。幼少からの自然好きは健在で、休日は仲間と一緒に“そこにしかない景色”を求めて、登山を楽しむ。
※所属はインタビュー当時のものです。
Highlights
このインタビューの
見どころ
Index
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見どころ
Job Content
現在の仕事内容
物流技術センターで、包装設計に従事
所属する物流技術センターは、物流システムなどの設計を担当する「IT」、拠点倉庫の仕様や庫内オペレーション技術を担当する「設備」、そして、私が所属する製品の包装設計を担当する「包装」の3部門に分かれています。
包装設計では空調機の国内生産のほぼ全製品の包装資材の設計を行っており、私は現在、滋賀製作所で生産される製品の包装設計を担当しています。外箱や緩衝材の資材選定、仕様設計、耐久性の試験と改善が主な仕事の流れです。「製品を守る最適な品質」「出荷時や現場で取り扱いやすい配送性」「資材価格や積載効率を加味したコスト」は包装設計に欠かせない3要素と言われており、これを常に意識しています。
環境課題を念頭に、緩衝材にリサイクルしやすい素材を採用したり、物流や据付現場の高齢化を意識して、軽量化や持ちやすい手穴を設置したりなど、アイデアの注ぎどころは無限にあります。また、包装の改善で積載効率が向上すれば運送コストの大幅削減につながり、経営に多大な貢献ができる魅力もあります。
My History
年表から知る社員紹介
子どものころ気になれば何でも調べる。自然や環境問題にも興味津々
なんでも知りたいと思うタイプで、よく図書室に通って国内外の小説を読んでは、様々な時代の風景や世界観に触れていました。また、自然の不思議にも興味津々でした。空気や水の環境問題を扱った子ども向け書籍を読んだり、庭にいるアゲハ蝶の幼虫を観察したり、周囲の子に比べると、自分の興味をとことん追究する子どもでした。
物流を学び、物流の現場で汗を流す
大学では物流を学ぶため流通情報工学科を選択。物流は産業界の主役ではありませんが、だからこそ変革の余地があり、企業の経営や環境課題にインパクトを与えられる分野です。そこに切り込んでみたいと思いました。せっかく学ぶのだから現場を知ろうと始めたのが、物流現場のアルバイトです。現場を知るって大事ですね。街で集荷・配達をする中で、自分たちの生活が物流現場で働く一人ひとりに支えられていることを実感できました。
ロジスティクスの未来に可能性を実感
大学院でも、引き続き物流を研究しました。企業との共同研究では、積荷の配置や作業フローを変えることで、みるみる運送コストや作業時間が大幅に低減されていく様子を目の当たりにし、ロジスティクスの可能性を強く実感しました。
入社理由自社に物流機能をもつダイキンで、物流の変革を主導したい
学んできたロジスティクスを活かし、物流を通して経営に貢献できるような場で働きたいと考えていたなか、先輩に教えてもらったのがダイキンでした。大学ではロジスティクスで効果を求めるのならば、まず物流の現地、現物を知ることが重要と学んできました。多くのメーカーが、物流機能を子会社化・外部委託するなか、ダイキンは社内に物流統括機能をもっています。自ら包装部材の検討から輸送戦略まで一貫して関わり、物流の現場を変えていける場所はここしかないと思い志望しました。
面談の印象は、堅苦しさのない会社だなということ。物流に興味があると伝えると、担当社員と会う機会を設けてくださり、仕事内容の詳細まで知ることができました。ここなら挑戦しがいがあると確信し、入社を決めました。
業務用エアコンや換気機器などを生産する堺製作所 金岡工場の生産品に対する包装部材の設計を担当。
エピソード早速実証された物流の現地、現物の重要性
入社1年後の2019年、業務用空調機の包装開発を担当することになりました。事業利益の向上に向け、包装にもコストダウンが必要とのことで始まった案件でした。ところがこの製品の包装は、長年にわたる改善の結果、すでに「省資源包装」と呼ばれる包装部材の少ない仕様になっており、もはや改善の余地があまりない状態。そこで実践したのが、大学で学んだ物流の現地、現物の確認でした。営業担当者と物流業者様や据付業者様の協力を仰ぎ、製品の流通経路をめぐる実態調査を実施。また、直接会えない業者様には関連部門からヒアリングをお願いしました。現在の包装に感じる課題を聞くと同時に、据付現場までどのような場所に保管され、荷積み・荷下ろしでどう扱われるのか、また、開封した後の包装部材がどう廃棄されるかまで様々な情報が集まりました。その結果を受けて、新しい包装を設計。試作品を手に再び現場の声を集めて回って調整を加えた結果、品質はそのままに素材や折り方に工夫を凝らした、より低コストな包装を完成させることができました。
すでに、考え尽くされた包装部材であっても、物流の現地、現物を知るという大原則に従うことで改善の余地は見いだせる!今後の糧となる貴重な経験となりました。
エピソード「無理!」をどう可能にするか、グローバルロジスティクスへの挑戦
2024年、ルームエアコン事業の収益向上を物流面から支える取り組みとして、ダイキンの中国生産拠点から日本に送られる輸入ルームエアコンの包装改善に挑戦しました。
海外で生産されたエアコンは海上コンテナに積まれて運ばれます。輸送費は使用したコンテナ数で決まるため、積載率を高めてコンテナ数を削減すれば、大きなコスト削減につながります。
まず私は室外機の包装に着目し、包装寸法を14mm縮小。さらに、コンテナ内での積載方向をパズルのように組み合わせることで、以前より多くの室外機を積載できることを確認しました。ですが、これは机上での検証。積載方法が複雑になり、コンテナ内の余白も極限まで減らしたため、荷積み・荷下ろしの作業性を維持しながら、製品にダメージを与えない新たな作業フローを確立する必要がありました。そこで私は中国の現地法人へ飛んでいきました。
現地担当者は、私の積載計画を聞くなり「無理です!」の一言。慣れた方法への安心感、新しい作業フローによる製品破損リスクなど、その懸念はもっともでした。それでも、現地作業員の協力のもと、積載手順や製品運搬機器の仕様を変えながら新しい作業フローを模索していきました。そして、ついに新作業フローが完成。製品1台あたりの輸送費低減を達成することができました。
この取り組みは、日本にいて現地にWebミーティングでの依頼だけでは到底得られなかった成果です。「物流は現地、現物」。これからもこの大原則を大切にしていきたいと思います。
包装と物流のこれからをつくっていきたい
入社以来、包装設計に携わり、包装改善や物流計画が事業収益に大きなインパクトを与えられることを実感してきました。社内には物流や包装のエキスパートが多くいるので、もっとマニアックに知識を深めたいですね。そして、日々変化する物流環境を先取りして、製品を運ぶ人にも、包装を開封する人にも、包装を処分する人にも、「あ、これいいな」と思っていただける包装を追求していきたいです。
また、海外拠点に対して日本の包装の知見を伝えたり、包装改善による収益向上に意識が向くよう働きかけてみるのも面白そうです。そしていつか、今までにない運送方法を考案してみたい、そんな大きな夢もあります。
Week Schedule
1週間のスケジュール
Q&A
包装の世界は、製品の保護や運送時の制限といった前提がある中で、目標達成を模索する分野です。想定通りにならないことも多く、トライ&エラーの連続です。それでも進んでいけるのは、経験が大切と挑戦させてくれる上司や先輩のおかげ。上司は「小さな失敗なら敢えて経験させるのも良いので、自分の考えでやってみればいい」と言ってくれます。一人ひとりのチャレンジを周りがサポートしてくれる職場です。
大学での学びは、現在の仕事の基礎になっていると言えるほど存分に活かされています。ただ、大学では「理論・あるべき姿」を追求することに注力しましたが、実際の仕事では様々な事情や前提条件があり、想定通りに進むことはまずありません。課題がある中で工夫しながら進める必要があり、現場の数字にも責任をもつ必要があります。その難しさへの挑戦に醍醐味があり、大学時代にはなかった達成感もあります。
