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「暮らしの豊かさ」を想像させるプロダクトデザイン

空気清浄機の延長線上にあるもの

「空気がおいしい」という表現があるように、私たちにはその"おいしさ"を味わうことができる感性があります。単なる味覚や臭覚だけではない、五感よりもっと深いところにある直感で豊かさを捉えているのではないでしょうか。

私は空気清浄機というプロダクトを通じて、「きれいな空気」と共存するライフスタイルを提案したいと考えています。そこでもっとも大切にしているのが、人々の感性や心に訴求するデザインの力です。

空気の心地よさとともに、「暮らしの豊かさ」という新しい価値を

空気清浄機できれいな空気を作り出すといっても、ダイキン工業が提供する空気を選んで買ってもらうには、ユーザーにとって意味のある「価値」が必要です。たとえばタバコの匂いや花粉症など、具体的な悩みへの対策として、空気清浄機の需要はあります。しかしこれからの空気清浄機は、「暮らしの豊かさ」という新しい価値を与えるプロダクトになる可能性があると考えています。

「見えない空気を、愛されるものに」がダイキン・デザインのフィロソフィー。空気の心地よさとともに、「暮らしの豊かさ」という価値を伝えるのにふさわしいUXデザインはどういうものか。

ライフスタイルに合わせた、フォルムやカラーのバリエーション。パネルを開けずにフィルター掃除をできるような仕組みや、給水タンクの取り外しを簡単にするなどのユーザビリティ、防音効果のための工夫は当然ながら、かたちのない空気との暮らしをより魅力的なものにするために、社内外のさまざまな立場の人と一緒にアイデアを出し合いながら、「暮らしの豊かさ」を実現するプロダクトデザインを模索しています。

旅先の非日常で感じる"うれしさ"を、毎日の生活に

旅先で朝、ホテルの窓を開けてひんやりとした空気を胸いっぱい吸い込んだ瞬間、気持ちまで晴れやかになるような"うれしさ"を感じる。そのような経験を、多くの人がしているのではないでしょうか。

私は国内外を問わず旅行が好きです。はじめての海外旅行で訪れたのが、ドイツ。ヨーロッパの空気はからっと乾燥していて、空の青さは遠くまで澄み渡っているように見えます。飛行機から空港に降り立った瞬間、湿度の高い日本の空気とのちがいを感じて心が躍りました。

そのうれしさを、日常でも体験してほしい。かつて水は当たり前のように存在すると思っていた日本人が、お金を出してミネラルウォーターを買うようになりました。同じように、きれいでおいしい空気と暮らす体験を買う。そして、心地よい空気と過ごすささやかな贅沢を、毎日の生活のなかで楽しむ――。

そんな価値が広く受け入れられる時代が来ることを見越して、「ユーザーにとって本当にうれしい空気のあり方とは何か」を製品企画の段階から考えています。

人々のあこがれを投影できるプロダクトを作りたい

暮らしに関わるプロダクトに関しては、技術的に高性能なものが次々に開発されていると同時に、どこかノスタルジックで手工芸的なものにも世の中の関心が向いています。
たとえば今、「土鍋」が静かな人気を呼んでいます。伝統的な調理道具として確かな機能性があるのはもちろんですが、最新型の電気炊飯器などとは違う、「ていねいに、ゆっくりと時間をかけて料理を作る」という価値が見直されているのでしょう。土鍋というプロダクトに、「自分はどういうふうに暮らしたいのか」という、私たちが心に描くあこがれが投影されているのです。

空気清浄機のカラーをフォレストグリーンにすれば、色を通して植物や自然を連想させます。ユーザーは自宅にいながら、山の上や湖のほとりで感じるような、清涼感あるおいしい空気を味わい、体験することができるかもしれません。

空気清浄機を、単なる家電ではなく、UXを向上させ、生活の豊かさを演出する洗練されたインテリアとして選んでほしい。人々が住まいの空間のなかで、あこがれの暮らしを自然に想像できるようなプロダクトを、デザイナーとして作りたいと思います。

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