ダイキン工業株式会社は、食品工場や低温倉庫で食品保管をするための冷凍冷蔵ユニットにおいて、業界初※1となる低温暖化冷媒HFC-32(以下「R32」)を採用した「冷凍/冷蔵ZEAS(ジアス)」シリーズを2024年11月より順次発売します。
近年、カーボンニュートラル実現に向けて環境保全の動きが活発化しています。こうした中、ダイキンはこのたび、『冷凍/冷蔵ZEAS』の冷媒を従来のHFC-410A(以下「R410A」)と比べてGWPが約1/3※2の低温暖化冷媒であるR32に転換します。
フロン排出抑制法により、2025年度に冷凍冷蔵ユニットも指定製品の対象となり、製造事業者にはGWP目標値1500以下の製品供給が義務付けられます。R32のGWPはその目標値に対して約1/2と大きく下回り、低GWP化にも対応します。また、冷凍効果の高いR32を採用したことに加えて、大型圧縮機の搭載や熱交換器の最適化により、従来機よりも冷却能力や省エネ性も向上しました。
冷凍冷蔵ユニットは、生産地の農家、中継地での食品工場や流通倉庫、消費地のスーパーマーケット等の店舗おけるバックヤードなど、低温保管用の冷凍・冷蔵倉庫で広く利用されています。本商品にR32を採用することで、産地から食卓までつなぐ食のコールドチェーン全体での環境負荷の低減を推進します。
ダイキンは今後も、より環境への影響が低い冷凍冷蔵機器の普及を着実に進めていくことで、「地球温暖化の抑制」、「食品の安心・安全」、「食品ロスの削減」や「コールドチェーン全体でのカーボンニュートラル」など社会課題の解決をめざします。
なお、2024年1月30日(火)から2月2日(金)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される日本冷凍空調工業会主催の『HVAC&R JAPAN 2024』および2024年2月14日(水)から2月16日(金)まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される全国スーパーマーケット協会主催の『スーパーマーケット・トレードショー 2024』において、本商品を参考展示します。
庫外機にIoT端末を取り付けるだけで冷凍冷蔵機器の管理を遠隔サポートするサービスです。万が一の停電や故障の際には、管理者へメールでお知らせし、早期対応を実現します。今回の新商品からは、従来機では対象外であった2・3馬力の小容量タイプが新たにサービス対象へ加わります。
庫内機・庫外機の詳細な運転状態の表示機能やダイキン独自の庫内温度の履歴を確認できるグラフの表示や、細かく設定できるスケジュール機能など多彩な機能で設備管理をサポートします。
新型圧縮機を採用し、熱交換器を最適化することで設置面積を約38%削減しました。
新たに大容量庫内機の冷蔵20馬力、冷凍15・20馬力をラインアップし、より大型保管庫のニーズにお応えします。また、15馬力で冷蔵加温タイプを新規ラインアップし、新たな用途へも対応していきます。
温度域 | 総称名 (*は馬力) |
庫内使用 温度範囲 |
庫内機形状 | 除霜方式 | 組合せ | 馬力 | |||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 8 | 10 | 15 | 20 | ||||||
冷蔵 | LSVMR*A | 5~20℃ | 天吊形 | オフサイクル | ペア | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LSVLR*A | -5~20℃ | ホットガス | ペア | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
LSFMR*A | 5~20℃ | 床置形 | オフサイクル | ペア | - | - | - | - | - | 〇 | 〇 | 〇 | |
冷蔵加温 | LSVKR*A | -5~30℃ | 天吊形 | ホットガス | ペア | - | - | - | - | - | - | 〇 | - |
冷凍 | LSVFR*A | -35~20℃ | 天吊形 | ホットガス | ペア | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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