ニュースリリース
第36回 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
~ Ever Onward with OKINAWA ~
沖縄県の芸術・文化・スポーツ・教育・環境等の振興を支援
ダイキン工業株式会社
琉球放送株式会社
ダイキン工業株式会社(本社:大阪市)、琉球放送株式会社(本社:那覇市)は、1988年より毎年、沖縄で女子プロゴルフツアー『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』を開催しています。
『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』では、1995年に前夜祭、プロアマ大会に参加されたお客様からの浄財と両主催者の寄付金による「オーキッドバウンティ基金」を設け、新型コロナウイルス感染拡大以降も一度も辞めることなく、沖縄県の芸術・文化・スポーツ・教育・環境等の振興支援を継続して行っています。
29回目となる今回の「オーキッドバウンティ基金」は、前夜祭、プロアマ大会に参加されたお客様からの浄財と両主催者の寄付金を活用し、沖縄県の11の個人・団体を選定し、総額640万円を贈呈することとしました。これまでの贈呈先とあわせて、支援先はのべ266件を数え、支援総額は累計で1億7,890万円となります。
(1)言語復興の港 | 100万円(初) |
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(2)嘉手納町老人クラブ連合会 嘉手納シニアヒップホップクルー | 50万円(初) |
(3)浦添市立 神森中学校 ハンドボール部 | 50万円(初) |
(4)一般社団法人 おきなわ子ども未来ネットワーク 代表理事 山内 優子(やまうち ゆうこ)氏 |
50万円(初) |
(5)NPO法人 琉米歴史研究会 | 50万円(初) |
(6)南方写真師 垂見 健吾(たるみ けんご)氏 | 30万円(初) |
(7)竹細工職人 津嘉山 寛喜(つかやま かんき)氏 | 30万円(初) |
(8)琉球藍染織家 真栄城 興和(まえしろ おきかず)氏 | 30万円(初) |
(9)珊瑚舎スコーレ[夜間中学校] | 100万円(10回目) |
(10)沖縄県立 西原高等学校 マーチング部 | 100万円(2回目) |
(11)NPO法人 久米島ホタルの会 | 50万円(2回目) |
代表:山田 真寛(やまだ まさひろ)氏
言語復興の港は、沖縄の消滅危機言語の継承保存をしながら、その仕組みをつくっていくプロジェクトで、地域言語の研究者などが中心となり島民と協力しながら活動している。ユネスコの発表によると「消滅危機言語」が日本には8言語あり、そのうち5言語を沖縄が占めている(与那国語、八重山語、宮古語、沖縄語、国頭語)。
言語復興の港ではこうした島独自の言葉で語られる昔話を絵本の形で残したり、島民の協力を得ながら、親子で楽しむ本の読み聞かせ活動を行ったりするなど、次世代にその地域言語が継承されるよう持続可能な言語復興をスローガンに掲げ活発に取り組んでいる。
会長:村山 ミツ子(むらやま みつこ)氏
2019年に地域のお祭りでダンスを披露するため、嘉手納の老人クラブ連合会で結成された「嘉手納シニアヒップホップクルー」。メンバーは60代から90代の総勢20人。平均年齢は75歳、最高齢は92歳。ヒップホップの要素をメインに置きながら、カチャーシーなどの踊りを取り入れたダンススタイルに個性が炸裂し注目を集めている。「沖縄県内だけでなく日本全国・世界にも嘉手納のおばぁたちの魅力を伝えていけたら」と、YouTubeやTikTokでの動画配信にも取り組む。若者と一緒に踊るなど世代を超えた交流も楽しみ、コロナ禍でも前向きで元気な姿が地域を賑わせている。
学校長:東江 功子(あがりえ いさこ)氏
監 督:山内 昌悟(やまうち しょうご)氏、コーチ:又吉 亮太(またよし りょうた)氏
神森中学校ハンドボール部は全国大会を8度制した経歴をもつ。今年8月に行われた全国中学校体育大会でハンドボール男子の部では3大会ぶりの優勝を果たし、春の大会に次ぐ全国2冠を達成した。ハンドボールが盛んな浦添市の中でも神森中学校は指折りの存在で、全国大会で常に優勝候補にあげられる興南高校やハンドボールリーグに参入している「琉球コラソン」をはじめ、全国で活躍する選手の中には神森中学校卒業生も多く、沖縄におけるハンドボールの礎を担う中学校の一つとなっている。
代表理事:山内 優子(やまうち ゆうこ)氏(初)
2018年に設立したおきなわ子ども未来ネットワークは若年妊娠や出産に悩む女性たちに寄り添う活動を続けている団体。代表理事の山内氏は元県庁職員として福祉の現場で30年以上、子どもや女性に関わってきた。「終戦後、アメリカ統治下時代に児童福祉法などの法律の適用が遅れた沖縄ではネグレクトの家庭が増えるなど復帰から50年経った今も貧困の連鎖から脱却できていない」と語る山内さん。子どもの問題に取り組む中で若い母親へのサポートの必要性を痛感し、夜働く女性が、安心して子どもを預けられるようにと、県内に無かった認可保育園の夜間保育事業や虐待された子どもを預かる「一時保護所」の設置に奔走。また、2年前に自ら声を上げにくい当事者のために、「若年妊産婦の宿泊型居場所」を設置し、支援を行っている。
理事長:喜舎場 静夫(きしゃば しずお)氏
1986年に設立された琉米歴史研究会は、沖縄戦において焼失、散逸した沖縄の文化財の返還活動を行ってきた。2021年には米軍中将が沖縄より持ち去った鐘の返還に成功し、県立博物館・美術館へ寄贈。戦後復興に向けて立ち上がる人々の姿を収めた写真などの資料1万5,000点を中城村と北中城村に寄贈するなど、沖縄の歴史を深く理解してもらうためのさまざまな取り組みを続けてきた。また、歴史への理解を深めるとともにグローバルな人材に育ってほしいとの思いから、県内の市町村と連携して海外短期留学や英語キャンプ、オンライン英会話教室など、子どもたちへの学びの機会の場を提供している。
沖縄の島々を巡り、人々の暮らし、文化・自然を撮影し続けてきた南方写真師・垂見健吾氏。長野県生まれの垂見氏が初めて沖縄を訪れたのは1973年2月。それ以来、50年にわたり沖縄のその時々の表情をカメラでとらえてきた。
昨年、本土復帰50年を迎えた沖縄。自身の節目として垂見氏はこれまで沖縄で撮影してきた数十万枚以上にわたる写真から厳選した約550ページの写真集を3月31日に出版予定。
津嘉山寛喜氏は沖縄本島で唯一、沖縄の竹細工の技術を受け継ぎ生業とする職人で、沖縄市に工房を構える県認定工芸士。約30年前に地元を盛り上げたいという思いで父に弟子入りし竹細工職人に転身した津嘉山氏は1993年に全国植樹祭で天皇皇后両陛下がお使いになる「お手植え苗木入れかご」を製作。今では津嘉山氏の作る竹細工は、早くとも半年~1年以上待ちというほどの人気となっている。現在では製作活動に励む傍ら、伝統工芸の素晴らしさを伝えるために体験教室を実施するなど後進の育成にも取り組んでいる。
沖縄本島北部、琉球藍の産地である本部町伊豆味の染織家。大正初期に真栄城氏の祖父が創設した「琉球美絣」を受け継ぐ3代目。「琉球美絣」は琉球絣の要である琉球藍の染料にこだわり、伝統を大事にしながらも独自の柄を展開して作られた織物は、美しく鮮やかな深い色が特徴。22歳で家業を継ぐ決意をした真栄城氏は突然の病で下半身麻痺となり、車いす生活を余儀なくされる。一時は染織界から離れることになったが、車いすに乗ったままでも製織ができる織り機を作り、再びこの世界に戻ってきた。2021年には単身でニューヨークに渡り個展を開くなど、沖縄の海の青と自然の景色を琉球藍で表現し続けている。
代表:星野 人史(ほしの ひとし)氏
沖縄戦終結の前後に学齢期を迎え、混乱と貧困などの理由から、憲法にある「学ぶ権利」を保障されなかった人が主に通うフリースクール。学校生活の経験がない人、字が書けなくて悔しい思いをしてきた人などが、同じ学び舎のクラスメイトとして夜間に9教科を学び、学ぶ楽しさや自分を表現できる喜びを実感している。現在6人が在籍し最高齢は88歳。2004年4月に開設以降、これまで99人が卒業している。
顧問:富田 亮(とみた りょう)氏
部長:屋良 和佳菜(やら わかな)氏、副部長:松田 花(まつだ はな)氏
1984年の創部以来、国内外の多くのコンクールで優勝するなど輝かしい成績を収めてきた西原高校マーチング部。新型コロナウイルス感染症の流行拡大以降、多くのコンクールが中止となり部活動も苦しい時期が続いたが、昨年7月末に音楽のオリンピックとも呼ばれ4年に1度開催される『世界音楽コンクール』に日本代表として出場し、見事世界の頂点に輝いた。西原高校は「世界音楽コンクール」に初出場以来、6大会連続で金賞を受賞。3度の世界一に輝くなど、国内外で輝かしい成績をおさめるなど沖縄を代表する部活動の一つとなっている。
理事長:佐藤 直美(さとう なおみ)氏
久米島ホタルの会は、1993年に『久米島で新種のホタル発見』の報道を聞いた島の人たちが、あらためて島の素晴らしさに感動し、自然の大切さと誇りを強く意識したことから結成された団体。久米島の在来の生きものやホタルを保護し健全な生態系を保全することを目的に活動を続けている。2005年度より、当初の目的であった久米島ホタル館を中心としたホタルの里づくりを本格的に行い、地域の子どもたちと一緒に、川に堆積した赤土を陸地に戻す泥あげ作業や自然保護活動、生態系の保全に関わる観察会などを行っている。ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。