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在宅勤務世帯のエアコン使用時間は前年比約1.8倍に
長時間運転したエアコンにおすすめの「冬じまい」の掃除・メンテナンス方法を紹介
ダイキン工業株式会社は、このたびコロナ禍における冬のエアコン使用実態に関する調査を実施しました。その結果、今冬週3日以上在宅勤務をした方の平日におけるエアコンの使用時間は、昨冬よりも平均4時間以上増え、前年比1.8倍であることが判明しました。そこで今回、例年以上に長く使われたエアコンの「冬じまい」として、夏の冷房シーズンを快適に過ごすためのエアコンの掃除やメンテナンスのポイントを解説します。
当社がこのたび全国の男女400人を対象に実施した調査では、今冬の平日のエアコン使用時間は昨冬と比べ、平均で5.8時間から8.5時間と145%に増加していたことが分かりました。中でも、週に3日以上の在宅勤務をした人の平均使用時間は5.15時間から9.28時間と180%に増加しており、在宅勤務をした世帯のエアコンは例年の約2シーズン分に近い運転をしていたことが明らかになりました。このことから、室内機内部のエアフィルターへのホコリの堆積や熱交換器への汚れの付着が、例年よりも増えていると予想されます。
ホコリや汚れをそのままにして次の夏を迎えると、冷房時、電気代の増加や不快なニオイの発生につながる可能性があります。今回の調査で、夏を迎えてエアコン使用時のトラブルとして「不快なニオイ」が52.7%と最も多かったことからも、今冬のエアコンの冬じまいでは、室内機内部のエアフィルターの清掃や熱交換器の汚れ具合の確認・洗浄などのメンテナンスが例年以上に重要であるということが言えそうです。
1)エアフィルターのお手入れ
エアフィルターは、空気中のホコリが室内機の内部に入らないようにするための部品です。エアコンを長時間使った分だけエアフィルターにはホコリが堆積します。ホコリをそのままにしておくと、風の通りが悪くなり、消費電力の増加につながります。また、エアフィルターのホコリを放置することで、ホコリがエアフィルターの内側に入りやすくなり、熱交換器の汚れやニオイ、ドレン配管の詰まりにつながる場合もあります。エアフィルタ―の自動お掃除機能が搭載されたエアコンは、ダストボックスのお手入れを忘れずに行いましょう。
【エアフィルター掃除の手順】
2)エアフィルターの奥にある熱交換器が汚れていないか、よく確認
エアフィルターの奥にある熱交換器は、空気を温めたり冷やしたりするための重要な部品です。冷房運転時には冷たくなって結露水が発生します。アルミの薄い板がたくさん並んでいる形状で、そこに汚れが付着していると、カビの発生や嫌なニオイの原因になる場合があります。なお、熱交換器のアルミ板はデリケートで、ご自身で掃除しようとすると変形してエアコンの能力低下につながることもあります。洗浄する場合は専門業者に相談しましょう。
3)室外機の背面に異物が挟まっていないかチェック
普段は存在を忘れられがちな室外機ですが、室外機の周辺や裏側まで見てみましょう。冬じまいの時季は、春一番などの強風による飛来物が室外機の裏側に入り込んでいることがあります。飛んできたゴミや洗濯物が挟まっていると、室外機への風の通りが妨げられてエアコンの能力低下につながり、無駄な電気代が発生することがあります。
Q.昨冬と今冬の、平日1日あたりのエアコン(暖房)のおおよその使用時間をお答えください。【数値回答】 n=400
※平日に最も過ごす時間が長い部屋でのご自身のエアコンの使用状況に関してお答えください。
昨冬(2019年12月~2020年2月)と、今冬(2020年12月~2021年2月)の平日のエアコン(暖房)使用時間は、全体の平均で昨冬は「5.8時間」、今冬は「8.4時間」で、前年比145%でした。また今冬週3日以上在宅勤務をした方は、昨冬「5.15時間」、今冬は「9.28時間」とエアコン(暖房)使用時間が平均4時間以上増え、前年比180%であることが明らかになりました。今冬週3日以上在宅勤務をした世帯のエアコンは例年の約2シーズン分の仕事をしていたことが判明しました。
Q.これまでにエアコン使用再開時(春~夏に暑くなった時、秋~冬に寒くなった時)に経験したトラブルをお答えください。【複数回答】 n=226
※「これまでにエアコン使用再開時にトラブルを経験したことはない」と回答した117名を除く
次のエアコンシーズンに使用を再開する際に経験したトラブルTOP3は、1位「不快なニオイ」52.7%、2位「冷えない・暖まらない」31.4%、3位「吹き出し口周辺やフィルターのカビ」24.3%という結果になりました。今冬在宅勤務をした世帯のエアコンは、例年よりもこれらのトラブルが起こる可能性が高くなっているかもしれません。これらのトラブルを防ぐために、暖房使用終了時の掃除・メンテナンスが大切です。またエアコン使用再開に先立ってシーズン前にエアコンの試運転をすることも重要です。
1.調査方法 | インターネット調査 |
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2.調査期間 | 2021年3月4日(木)~3月9日(火) |
3. 調査対象者 | 全国の20代~60代の男女で昨冬・今冬ともにエアコンの暖房を使用し、昨冬は在宅勤務をしておらず、今冬週3日以上在宅勤務をした方 200名/今冬在宅勤務をしなかった方200名 |
4.有効回答数 | 400サンプル |
エアコンの室内機内部に空気中のホコリが入らないようにするエアフィルター。冬は厚い布団や衣服などの布製品が増える季節で、空気中には比較的ホコリが多く舞っています。エアコンの使用時間が長くなったこの冬、そうしたホコリをエアフィルターがキャッチしています。1年間掃除しなかったことで電気代が約25%も無駄になるという実験結果もあります。しっかり掃除をして冬じまいをしましょう。
エアフィルターが汚れていると、室内の空気をエアコン内部に十分に取り込めず、エアコンの能力が低下します。エアフィルターは、一見汚れていないように見えてもホコリが付着していることがあります。汚れが少なくても、2週間に一度のお掃除をおすすめします。
エアフィルターの自動お掃除機能がついたエアコンは、通常エアフィルターの日常的なお手入れは必要ありません。しかしダストボックスにホコリが溜まると、エアフィルターについたホコリを除去する能力が少しずつ下がってしまいます。ダイキンのエアコンには、ダストボックスにホコリが満タンになると、お知らせする機能がついている機種もありますが、暖房使用を終える時期に、ダストボックスのお手入れを忘れずに行いましょう。
特に湿度が高い夏季シーズンではダストボックスに溜まったホコリを栄養にカビが発生するおそれがあるため、こまめなお手入れをお勧めします。またホコリの付着する量が多い場合や、油汚れやタバコのヤニなどがエアフィルターに固着する環境では、汚れを取りきれない場合があります。このような設置環境では、エアフィルターを取り外し、お手入れの手順にそってお掃除してください。
エアフィルターの奥にある、薄いアルミの板がたくさん並んでいる部分が熱交換器です。室内から吸い込んだ空気を温めたり冷やしたりする役割を果たします。薄いアルミの部分に汚れが溜まると、カビの発生や嫌なニオイの原因になる場合があります。また空気をエアコン内部に十分に取り込めず、ファンの風量が低下し消費電力も高くなります。エアフィルターを外して熱交換器の汚れも確認しましょう。ご自身で清掃しようとして熱交換器を触ると、アルミの板の部分が折れ曲がってしまう場合があるいます。またアルミの板自体が鋭くなっており、誤って指を切ってしまうおそれもあります。熱交換器が汚れている時は、エアコンの専門業者に薬品洗浄を依頼することをお勧めします。
屋外に設置されているエアコンの室外機。普段は忘れがちですが、冬じまいの際には室外機の周り、裏側まで確認しましょう。冬じまいの時季は、春一番などの強風による飛来物が室外機の裏側に入り込んでいることがあります。飛んできたゴミや洗濯物が挟まっていると、室外機への風の通りが妨げられてエアコンの能力低下につながり、無駄な電気代が発生することがあります。また異物が故障の原因となることもあります。万が一室外機の背面に異物が挟まっている場合は必ず取り除きましょう。
<シーズンオフは、月1回の「送風運転」でホコリ・菌をガード!>
掃除をした後、シーズンオフにニオイの予防ができる方法をご紹介します。月に一度、「送風運転」を行うと、エアコン内部にホコリや菌が溜まるのを防ぎ、ニオイ対策になります。
<梅雨~夏は「送風運転」または「内部クリーン運転」でカビを抑制>
梅雨や夏場に冷房・除湿運転した後は、湿気を好むカビ菌の発生を抑えるために、すぐには電源を切らず1時間ほど送風運転して、エアコン内部を乾燥させるようにしましょう。ダイキンのエアコンなら、「内部クリーン運転機能」が搭載されている機種もあり、運転後に内部を乾燥させて、カビの発生を抑えます。
ダイキン工業株式会社は、日本の暑い夏に快適にエアコンを使用していただくため、夏本番前に試運転をおすすめする「スイッチオン!キャンペーン」を2016年から行っています。冬じまいメンテナンスは、夏のエアコン準備の第一歩。ご家庭でエアコン試運転を実施していただきたい5月~6月上旬に向けて、今後も生活者のみなさまへの情報をお伝えしてまいります。
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