ダイキン工業株式会社は、シンガポール政府がシンガポール国内で進めるスマートシティプロジェクト「Tengah Town(テンガータウン)」において、シンガポール電力(SP Group)と地域冷房事業の実現のため、合弁会社の設立に向けた覚書を締結しました。当社は、シンガポールで50年にわたりさまざまな商品やサービスを提供してきており、培ってきた技術や経験に基づく省エネ性能の高い空調機や先進のシステムが評価され採用されることになりました。
このプロジェクトでは、シンガポール電力と協業し、スマートシティの住居に先進の地域冷房システムを供給します。各家庭では、個別にエアコンを設置するシステムに比べて30%のライフサイクルコストの削減を実現します。地域冷房システムは、大型空調機である新開発の高効率モジュールチラーで冷却した水を各住居内に設置したファンコイルユニット(送風機能を持つ室内機)に供給し、冷房する仕組みです。居住者や商業施設のオーナーは、使った時間に応じて利用料を支払う「サブスクリプションモデル」で冷房を利用します。また、当社は大型空調機とファンコイルユニットのメンテナンス契約も結び、都市全体で新たな循環型のビジネスモデルを展開します。
建物の電力消費の40%を占めるとされる空調機で消費電力を抑えることにより、スマートシティ全体の省エネに貢献します。今後も省エネ性能の高い空調機をはじめ効率的なエネルギー管理等のソリューションにより、環境保護と地域の発展に貢献していきます。
シンガポール西部のテンガー地区にシンガポール住宅供給公社が開発する最先端の技術と自然とが融合した未来型新都市です。総面積は700ヘクタールで、先進技術を取り入れた42,000戸の住宅にレストラン、スポーツセンターなどの商業施設のほか学校や病院などが併設され、その周囲に公園や農場が広がります。鉄道やバス、車など交通システムと人の往来がセパレートされ安全で緑豊かで利便性の高い街です。住宅には最新のエネルギー管理システムが導入され、モバイルアプリを通して電力の使用を見える化し、家庭全体での省エネをめざします。持続可能性を追求するグリーンタウンとスマートシティが一体となった理想都市を先取りしたプロジェクトで、2023年にも入居開始の予定です。
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