ニュースリリース
コーポレートベンチャーキャピタル活動において初の海外企業への出資
ダイキン工業株式会社は、このたびシリコンバレーのスタートアップ企業であるLocix Inc.(ロシックス、以下Locix)が実施した第三者割当増資を引き受け、約200万ドル(約2億1600万円)を出資しました。
Locixは、屋内における測位技術と高度なAI(人工知能)、Wi-Fi(無線LAN)を組み合わせて活用し、位置データや空間データ、画像データを取得・解析することにより、多様な空間における実用的なソリューションを提供しています。これらのデータ活用により、物流倉庫や工場における資産管理や、人の動線に基づく業務効率化、先進的なスマートビルディングの管理などの重要サービスの自動化が可能になります。
当社は、2020年を最終年度とする戦略経営計画FUSION20で空調ソリューション事業の加速をテーマの1つに掲げており、空調機器をネットに接続し、大量のデータを解析することで新たな顧客価値の創出に取り組んでいます。
本出資により、空調機の遠隔監視サービスにおいて、従来は手作業で設定・確認を行っていたエアコン室内機の位置情報をLocixの精度の高い位置測位技術LPS(Local Positioning System)で自動測定し、据付現場の工数削減をめざします。さらに、運用時にオフィスビル内の人や物の存在や動きを検出し、解析することで、オフィス空間におけるソリューション事業の創出が期待できます。
当社は、高度なソリューション提供のための新たな技術開発やイノベーション創出に向け、社外との「協創」に取り組んでおり、2019年11月にスタートアップ企業との協業を推進する組織「テクノロジー・イノベーションセンター CVC室」を設立しました。また、世界のスタートアップ企業を対象に2024年までの5年間で110億円の出資枠を設定しており、Locixへの出資は初めての海外企業への出資となります。今後も世界中で新たな外部パートナーとの強固な関係を構築するため、本出資枠を活用しながら、オープンイノベーションの取り組みを加速します。
Locixは、物理的な空間をデジタル化するための革新的なソリューションを開発しています。独自のテクノロジーで、空間データ、ビジュアルデータ、およびセンサーデータを取得することで、ビジネスの発展に必要不可欠な新しい気づきを得ることできます。さらに高度なAI・データ分析と組み合わせることで、Locixソリューションは意思決定の自動化を可能にします。シリコンバレーに本拠を置くLocixは、IDベンチャーズ、東京大学エッジキャピタル、村田製作所、プロロジスベンチャーズ、ダイキン工業、NTTドコモ・ベンチャーズ、米州住友商事、iRobot、YE DIGITAL、安川電機、Acerベンチャーズなどの有力企業および戦略的投資家によって支えられています。
会社名 | Locix Inc. |
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代表者 | President & CEO Vikram Pavate |
所在地 | 901 Sneath Ln Suite 210, San Bruno, CA 94066, United States |
設 立 | 2015年3月 |
URL | https://www.locix.co.jp/ |
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