ニュースリリース
知的生産性を高める空気・空間の実現に向けた共同研究で
ダイキン工業株式会社
日本電気株式会社
ダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 兼 CEO:十河政則、以下 ダイキン工業)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)は、2016年より取り組んでいる知的生産性を高める空気・空間を実現するための共同研究において、オフィスなどの執務空間での知的生産性向上には空調による温度刺激が特に効果的であることを実証しました。さらに、眠気の兆しが見えた早期の段階で刺激を与えることが、覚醒度※1を保つのに効果的であることも明らかにしました。
知的生産性を高めるには、眠気をおさえて覚醒度を適切に保つことが重要だと言われています(図1:Yerkes-Dodsonの法則※2)。今回、覚醒度を適切に保つにはどのような方法・タイミングの刺激がよいかを確かめるため、定期的に被験者の覚醒度を測りながら、空調(温度)・照明(照度)・アロマ(芳香)それぞれの刺激を与え、覚醒度の変化を検証しました。
さらに既に眠い状態になってからではなく、眠気の兆しを検出した時に刺激を与えることで覚醒効果が大きくなり、その効果は温度・照度・芳香刺激など、刺激の与え方や組み合わせで、高められることがわかりました。
本検証をもとに、まぶたの開度から眠気の兆しを検知して、空調・照明を組み合わせた刺激を与えるプロトタイプの制御システムを構築しました。今月よりダイキン工業(40平米)・NEC(200平米)の検証用オフィスにて、執務中の覚醒度データを取得して空調・照明の環境制御を行うフィールド実験を開始しています。
ダイキン工業とNECは、空気・空間に関する技術とAI・IoT技術を活用し、オフィスなどの執務空間での「知的生産性を高める空気・空間」という新しい価値を提供するソリューションの実現をめざして、2016年10月から共同研究を行なっています。今後、両社は実証のためのパートナーを拡大し、共にフィールド実証を進め、新たな価値創造に向けて取り組んでいきます。
なおダイキン工業とNECは実証実験の成果に関して、東北大学にて開催される「2018年度日本建築学会大会」(9/4(火)~6(木)、http://taikai.aij.or.jp/2018/)において、共同で発表を行います。
また、NECは覚醒度推定技術について、米国ホノルルにて開催された医工学分野のフラグシップ国際会議「IEEE The 40th International Engineering in Medicine and Biology Conference」(7/17(火)~21(土)、https://embc.embs.org/2018/)において発表を行いました。
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