第1回大会2位、第2回大会6位、第4回大会2位と過去3回出場し、惜しくも優勝まで手が届かなかったパティ・シーハン(米)が遂に“蘭”の女王に輝いた。 シーハンは初日2オーバー・74とスコアを崩し16位タイと出遅れたが、大会2日目、6バーディ・ノーボギーでコースレコードタイとなる66をマークし、15人をごぼう抜きし一気に単独首位に浮上した。
この2日目に使用したラッキーボールが、シーハンを念願のオーキッドの女王に導いた。
通常、トーナメントでは、ボールの表面が傷ついたりしてしまうので、数ホールで新しいボールに交換してプレーを続けている。このもう使われることのない使用済ボールが最終日のシーハンを救った。
大会最終日、なかなかスコアを伸ばせないシーハンに対し、連覇を目指すエミー・ベンツ(米)、シンディ・ラリック(米)の海外勢が激しい追い上げをみせ、優勝争いは大混戦になってしまった。
その大混戦を抜け出すきっかけとなったが、あのラッキーボールだった。キャディの勧めで8番ホールから使い始め、9番でこの日初バーディ、バックナインに入っても4バーディ、ノーボギーと一気にスコアを伸ばし、ベンツ、ラリックを振り切った。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
---|---|---|---|
優勝 | -8 | P.シーハン | - |
2位 | -4 | C.ラリック | - |
3位 | -3 | A.ベンツ | - |
4位 | -1 | 塩谷 育代 | 1位 |
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2位 |
賞金総額 6,000万円 優勝賞金 1,080万円
初日イーブンパーの72で10位タイとやや出遅れたエミー・ベンツ(米)が、2日目、最終日と尻上がりに調子を上げ通算9アンダーのトーナメント・レコードで日本ツアー2勝目を挙げた。
ベンツの快進撃は、大会2日目から始まった。グリーンを外したのはわずかに2回、そして好調なパッティングで5番ホールから5連続バーディを奪い、10位タイから一気に単独首位に浮上した。
最終日は、米LPGAツアー賞金ランク2位の実力者パティ・シーハン(米)と激しいバーディ合戦となり、一時2人がトップに並ぶデッドヒートとなった。 15番でシーハンがボギーを叩いた隙を見逃さず、ベンツは続く16番でバーディを奪い、追いすがるシーハンを突き放した。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
---|---|---|---|
優勝 | -9 | A.ベンツ | - |
2位 | -8 | P.シーハン | - |
3位 | -6 | 宮沢 晴代 | 35位 |
4位 | -5 | ![]() |
1位 |
5位 | -4 | J.スチーブンソン | - |
賞金総額 5,000万円 優勝賞金 900万円
5アンダー・67の好スコアをマークして初日単独首位に立った高須愛子が、第2回大会チャンピオンのパティ・リゾやエミー・ベンツなどの強豪海外勢を相手に最終日まで首位を譲らない完全優勝で第3回大会のチャンピオンに輝いた。過去2回の大会は海外勢の優勝だったが、第3回大会にして、遂に日本人チャンピオンの誕生となった。 高須は優勝へのプレッシャーで75とスコアを崩したが、最終日は天候が上位陣のスコアが伸びず、高須にとっては恵みの雨となった。大会連覇を狙っていたリゾは、新鋭の平瀬真由美と並び1打差の2位に終わった。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
---|---|---|---|
優勝 | -3 | 高須 愛子 | 2位 |
2位 | -2 | 平瀬真由美 | 12位 |
P.リゾ | - | ||
4位 | -1 | 樋口 久子 | 14位 |
5位 | 0 | A.ベンツ | - |
賞金総額 5,000万円 優勝賞金 900万円
米LPGAツアー賞金女王のシェリー・ターナー(米)、全米女子オープンチャンピオンのリサロッテ・ノイマン(スウェ)、1983,84年のLPGA選手権チャンピオンのパティ・シーハン(米)、パティ・リゾ(米)の強豪海外勢が大挙しての参戦しハイレベルな戦いとなった。
トーナメントをリードしたのは大会2日目に68の好スコアをマークしたリゾ。これを実力者のターナーが追いかける展開で最終日を迎えたが、一時2人はトップに並ぶマッチプレースとなった。追いつかれ苦しい状況に追い込まれたリゾを支えたのは、前夜親友の岡本綾子から届いた激励の電話だった。
「言いわけせず、自分でぶつかっていきなさい・・・」との岡本の言葉を思い出し、後半戦を戦ったリゾは9番から3連続バーディ奪い、米賞金女王のターナーを振り切り第2回大会のチャンピオンに輝いた。
ターナーは4打差の2位に、森口祐子が通算1オーバーで日本人最上位の3位に食い込んだ。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
---|---|---|---|
優勝 | -5 | P.リゾ | - |
2位 | -1 | S.ターナー | - |
3位 | +1 | 森口 祐子 | 5位 |
4位 | +2 | 高須 愛子 | 4位 |
吉川なよ子 | 17位 |
賞金総額 4,500万円 優勝賞金 810万円
ジャン・スチーブンソン(豪)、パティ・シーハン(米)、ト阿玉(台湾)らの海外勢に、87年の賞金女王の大迫たつ子、吉川なよ子、森口祐子らの国内勢が集いLPGAツアー制施行となって初めての開幕戦が沖縄の地で華やかにスタートした。
記念すべき初代チャンピオンには、台湾の黄壁洵(台湾)が輝いた。黄は大会2日目に5アンダー・67のコースレコードをマーク、2位に4打差をつける大きな貯金を生かし逃げ切りでツアー6勝目を挙げた。
31才のママさんプレーヤーは、優勝という大きな手土産と、購入したおもちゃの電話機を抱えて、その日のうちに台湾に帰国。4つになる愛児に2つのプレゼントを渡した。
2打差の2位にはシーハンが、4打差の3位には今堀りつ、金万寿(韓)、池渕富子の3選手が続いた。
沖縄で初めて開催された女子プロゴルフトーナメントで、活躍が期待された地元沖縄県出身の島袋美幸は、初日6位、2日目9位と好位置につけ逆転Vが期待されたが、最終日に崩れ23位で大会を終えた。
順位 | スコア | 選手名 | 最終賞金ランク |
---|---|---|---|
優勝 | 0 | 黄 璧洵 | 10位 |
2位 | +2 | P.シーハン | - |
3位 | +4 | 今堀 りつ | 21位 |
池渕 富子 | 25位 | ||
金 万寿 | 28位 |
賞金総額 4,000万円 優勝賞金 700万円