「しれとこ100平方メートル運動」
知床半島の一部地域では、大正から戦後にかけて、農業や酪農を中心とする開拓が進められました。厳しい自然の前に開拓は困難を極め、また国策の転換などもあり、1970年代までに、暮らしていた人たちは開拓地を離れていきました。 当時日本各地で起こっていたリゾート開発や土地投機のブームの波が知床にも押し寄せ、開拓民が去った土地も対象となり始めていました。
そんな時代背景のなか、開拓跡地を守るために1977年に開始されたのが「しれとこ100平方メートル運動」です。
この運動は、全国から募った寄付金で開拓跡地を買い取り、本来の知床の森を再生するというものです。
日本におけるナショナルトラスト運動注の先駆けとなりました。
1997年からは、「100平方メートル運動の森・トラスト」に活動が引き継がれ、かつてあった本来の森と生き物たちの営みを取り戻すための活動が継続されています。
注 ナショナルトラスト運動:価値ある自然環境や歴史的建造物を守るために、広く寄付を募って、その土地・建物を買い取り保全する運動。
約50年前の知床
「しれとこ100平方メートル運動の森・トラスト」運動地
本来の自然の復元し、生き物の営みを取り戻すための森づくり活動
- ダイキンが支援する森づくり事業については
「多様性に富むしれとこの森を復元する事業」をご覧ください。
※ 本WEBサイトに掲載されている写真は、公益財団法人 知床財団のご協力によるものです。