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“空気をはぐくむ森”プロジェクト 森を守り育て未来につなげるプロジェクト

日本:北海道 知床

どんなところ?

日本列島の北東端に位置する知床半島には、中心を背骨のように貫く山々から、流氷が到着する海まで、多様な自然環境がそろっています。海域と陸域の生物が豊かな生態系を形成しており、希少な動植物が生育する自然環境が評価され、2005年には世界自然遺産に登録されました。しかしながら、知床半島の一部地域ではかつての農業開拓などによって失われた森を再生するため、苗の育成や植樹などが進められてきましたが、エゾシカが苗を食べてしまい若木の育成が難しくなっていました。また、森の生態系の頂点に位置し、森づくりの一部を担っているヒグマの生息エリアと人間の生活圏が近いといった課題も抱えています。

知床の自然について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。

どんなプロジェクト?

ダイキンは知床の自然環境を守るため、(公財)知床財団・斜里町・羅臼町と四者協定を締結し、2つの事業を支援しています。「多様性に富むしれとこの森を復元する事業」では、エゾシカに食べられないよう防麓柵や樹皮保護ネットを補修しながら、カツラなどの広葉樹の植樹を進め、かつての森林を再生し生物多様性の回復を図ります。「世界遺産の価値を守り、伝える事業」では、長期にわたる森づくりの次代を担う子どもたちや知床を訪れる人々に森林の大切さと保全活動について伝えるほか、ヒグマと人が共存できるよう手助けします。

プロジェクトの詳細について知りたい方は、以下のページもご覧ください。

©公益財団法人 知床財団

ここに住む生き物:ヒグマ

ヒグマのフンは植物の種子を運び、土の栄養となって森づくりの一部を担っています。一方で、人の生活圏に入ってきたり漁業や農業に被害をもたらしたりするため、事故や被害の防止が課題になっています。

“ダイキン担当者の声”

環境ボランティア推進グループ「DO!」リーダー
宮川 健二

環境ボランティア推進グループ「DO!」リーダー 宮川 健二

ダイキン環境ボランティア推進グループ「DO!」は従業員・家族を対象とした環境イベントを企画する、社内の自主的なグループです。その活動のひとつとして、日本国内のダイキングループ従業員を対象とした知床ボランティアを行っています。
会社からNGOへの寄付は有意義であっても、一般従業員にとっては「会社が遠いところでやっている何かいいこと」にとどまりがち。従業員ひとりひとりが「自分ごと」として環境問題の現状を理解し、行動するきっかけとなることを願って2011年にスタートし、2016年には参加者がのべ100名を超えました。
現地の活動では「一度壊した自然を元の姿に戻すことの大変さを知った」「チームワークを発揮して大きな達成感を味わうことができた」などの感想が寄せられており、従業員の環境意識の向上だけでなく、社内外のコミュニケーションにも役立っています。

“支援先NGOの声”

公益財団法人知床財団 自然復元係主任
松林 良太

公益財団法人知床財団 自然復元係主任 松林 良太 様

2011年から5年間のご支援の中で、かつての開拓跡地や河川沿いでの森づくりを大きく前進させることができました。また、この間9回のボランティア合宿などを通して、のべ100名を超えるダイキン工業社員の皆さんに現場へお越しいただき、実際の作業にも携わっていただきました。今回のご支援をきっかけに、遠く離れた知床の自然と森づくりを知っていただいたこと、そして新たな人と人とのつながりができたこともかけがえのない財産となっています。 今後2023年までのご支援の中でも、皆さんのお力を借りながら、次世代に知床の森と自然を引き継いでいくための取り組みを継続していきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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