Theme 5|知財に向いているところ
田中
知財の人は、合理的・論理的な方が多いと感じます。法律を扱っているのもあると思っています。なんとなくで、「こう思います」じゃなくて、「こういう理由があるので、こうです」みたいな発言をされますね。
熊崎
すごくわかります。知財部で働き始めたからなのか、元々なのかはわからないですけど、よく理詰めだって言われます。先輩から仕事の説明を受けるときも、先輩は、背景や理由からきちんと説明してくださる方が多いですよね。だから、業務の意味を理解して、前向きに取り組むことができます。
田中
合理的・論理的な考え方ができることって、知財業務をやっていく上で大事になってくると思っています。自分が出来ているかはわからないですけど、自分としてはどちらかというと論理派と思っています。そういう意味では知財に合っている感じですね。
岩田
自分に関して言うと、文章の読み書きが苦手じゃないことです。職場の方々は、打合せが始まる前とかのアイスブレイクが上手いです。そうやって距離を詰められる人が普段の仕事も上手くできるのかなと思います。
田中
前に岩田くんが「結局、この知財っていう仕事が世の中の役に立つんだっけ?」って話をしていたときがあったよね。それを聞いた瞬間に、なんか真面目だなって。目的や趣旨みたいなところまで遡って考えられるのは、岩田くんの強みであり、知財に向いている素養だと思います。
熊崎
2人とも、1つ聞かれたときの回答の広さと深さがすごいよね。自分の考えを持っていて自分を表現できるのは、すごくいい。いろんな人と関わる仕事なので、大事なことだと思います。
岩田
熊崎さんと田中くんは頭の回転が速いよね。論点をつかむのも速い。そこは複数案件を同時並行で進めていくときの強みだと思うよ。
Theme 6|キャリアプラン
岩田
最近、思い始めたのは、権利を取るだけではダメだなと。権利を使って競合に対してどう戦っていくかを考えることに関心があります。今はあまり携わっていないですけど、権利活用の仕事があればやってみたいです。
田中
僕も似ていますね。入社する前、特許は自社の技術を守るものという考えが強かったので、出願して権利化できればいいだろうと思っていました。でも実はそれだけではなくて、権利を取った後の戦略だったり、逆に戦略から逆算した出願活動だったりも考えないといけない。出願業務だけでなく、権利活用の仕事にチャレンジしたいなと思っています。
熊崎
私も権利活用のところに興味が湧いてきています。というのも、最近、他社機調査から発展して、権利行使の検討に携わったことがあって。その背景とか、事業とか、他社情報とか、市場動向とか、いろいろなことを見据えて考えるところが面白いと思いました。
田中
権利取得だけでなく権利活用に興味があるのは同じですね。
熊崎
あと最近特許以外の権利、特に商標にも興味がでてきました。社内で模倣対策の話を聞く機会があって、海外のサイトに掲載されている模倣品を消す仕事があることを知ったことがきっかけです。もっと根本的に何かできることがないのかなと自分で思うところもあり、気になっています。
田中
知財は特許だけではなく、商標の他にも実用新案、意匠などもありますよね。
岩田
みんなは5年後とか10年後のキャリアプランって考えていますか?僕は海外で働いてみたいと思っています。
熊崎
「海外で働いてみたい」というのは、ダイキンの海外拠点で知財担当として働きたいのか、海外の特許事務所に行って、実務経験を積みたいのか、どっちですか。
岩田
どっちも魅力的ですが、後者に興味があります。というのも、外国の制度にもっと詳しくなりたいからです。知財の仕事は、技術も扱うけど、どちらかというと、法律・審査基準よりの仕事だなって感じています。法律・審査基準に詳しくないと、開発の人に対して価値を提供できないと思っていて。まずは、もっと詳しくなって、専門的なアドバイスができるようになりたいです。
田中
僕は、キャリアプランについては正直そんなに考えられていませんが、岩田くんと同じように法律面の知識はちゃんと身につけたいと思っています。やっぱり知財戦略や権利活用に将来的には携われたらいいなと考えているところです。
熊崎
私は少し毛色が違って、仕事と子育てとか、ワークライフバランスをきちんと両立できる社会人になりたいと思っています。今のダイキン知財の中にはたくさん子育てしながら仕事をされている方もいらっしゃいます。そんな先輩方のように、限られた時間で成果を出せるようになりたいと考えています。
Theme 7|入社前と後の知財部の印象
岩田
入社してから知財部のイメージが変わったところはありますか?僕は法律面やコンプライアンスとしての知財という側面を意識するようになりました。そこは入社前とは印象が変わりましたね。
部署としては結構静かな人が多いと思います。
熊崎
確かに静かですね。それで話しかけにくいとか、相談しづらいということはありますか?
岩田
入ったばかりのときはそうだったかもしれません。みなさんパソコンや書類に向かっているので。でももう慣れてきましたし、今は普通に相談できていますね。静かですが、打ち合わせでは積極的に発言される方が多いので、見習いたいなと思っています。
熊崎
そうですよね。私もむしろ過ごしやすいです。
入社前、周りに知財部に行くと言ったら、「年配の人ばかりじゃない?」とか「知財って何?」と言われたんです。実際はダイキン知財の場合、新卒での採用もあって、年齢構成に特に偏りはないですよね。仕事が特殊というか、あまり世間一般に知られていないところが大きいのかなと感じました。
田中
僕は、入社前は結局出願のための文章を書くのがメインだと思っていて、デスクワーク中心の印象でした。実際はそれも当然ありますが、それ以上に発明者や特許事務所との打ち合わせなど、人と関わるところがとても多いと感じています。開発者と話して技術に詳しくなるのがすごく楽しいです。
岩田
社内外の人としっかりコミュニケーションを取って、作業するときは集中して作業して、という感じですよね。大きく印象が変わったというわけではありませんが、知財のいろいろな側面、広がりが見えてきて面白いなと感じます。
Theme 9|ワークライフバランス
岩田
ワークライフバランスについては、有休がすごくとりやすいと思います。上司からもちゃんと取るように言われますし、みんなほぼ有休を使いきっていると思います。
熊崎
知財の仕事柄っていうのもありますね。突発的に何か対応が必要になることって比較的少ないですよね。特許庁の手続期限も事前にわかっているし、土日に何かトラブルが起きることもないから土日ほぼ確実に休めますね。
岩田
そうそう。平日は敢えて休み取らないと休めないから、確実に休める土日はだらだらしないようにしてます。ワークライフバランスを充実させようと思いやすい環境だと思います。田中くんはどうですか?
田中
うーん、僕は正直、ワークライフバランス難しいと思ってますね。学生時代は全部自由な時間でしたよね。研究室時代は、夜でも土日でも実験やりたいときにできましたし。
岩田
あー、それは確かに。
熊崎
社会人になったら、平日と土日の差って大きいですよね。私は平日にしっかり働いて、土日は思いっきりリフレッシュできてると思います。むしろ入社してからのほうがしっかり休めてると感じます。
田中
そうそう、学生時代と比べるとメリハリはしっかりついてると思います。ただ土日が結構あっという間に時間が過ぎていく感じますね。仕事以外での時間で何をしたいか決めておいたほうがいいですよね。熊崎さんはどうですか?
熊崎
私は空いた時間にちょっとずつ編み物したりして、楽しんでます。この巾着も自分で作ったの。
田中
岩田
すごい!