2019年11月、ダイキンとフェアリーデバイセズ株式会社は、空調機の保守点検やメンテナンスなどのサービス業務におけるコネクテッドワーカー※1の創出を通じて、作業効率と作業品質を向上させる取り組みを共同で開始しました。フェアリーデバイセズが持つ音声認識やエッジAI、データ解析などの技術と、ダイキンがグローバル規模で培ってきた現場の知見を結び付け、サービス業務における課題を共同で解決する取り組みです。
現場DXのデファクトスタンダードの構築や、グローバル展開の加速には、豊富な特許群の保有とそれを活用した知財戦略が重要です。そこで、2021年度には、CWSの開発・改善や空調の現場業務への実装に関わる技術領域における、グローバルな知財ポートフォリオの構築・拡充の取り組みを開始しました。保有する特許をもとに知財ポートフォリオを構築し、グローバルで特許数を増やしながら拡充していくことで、関連する技術領域における先行者優位性を確保しつつ、グローバルでの現場DXの加速をめざします。また、知財ポートフォリオを他企業とのオープンイノベーションに活用することで、2社だけでは実現できない現場DXの高度化にも挑戦していきます。
ダイキンは、産官学連携による協創イノベーションの実現に挑戦しています。
例えば、東京大学とは、「空気の価値化」を実現する未来技術やビジネスモデルを、東京大学の教員陣や東大発のベンチャー企業群とともに創出し社会実装する取り組みを行っており、大阪大学とは、情報科学分野を中心に連携し、新キャンパス(箕面)を舞台とした安全・安心な空気・空間の創出や、次世代スマートビルの実現をめざす取り組みを行っています。
その他の産官学連携については、以下のリンクよりサステナビリティレポートをご参照ください。
産官学連携では、共同研究の成果物を基にした強い知財づくりや、成果物の社会実装の加速を目的として、当社事業に貢献した発明者へのインセンティブ付与や、特許ポートフォリオの構築等を議論する知財部門連携を併せて推進し、連携先とのWin-Win実現に努めています。