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空気の技術

「打ち水」

精霊を送る五山の送り火が夜空を焦がすと、京都の夏はクライマックス。
それまでは「今日も暑い日ぃどすなぁ」があいさつ代わりに。

涼風を呼ぶ古来からの知恵

内陸盆地特有のじっとりとした暑さに見舞われる、京都の夏。双ヶ岡の麓に庵を結んだ吉田兼好も「徒然草」に「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいまなるところにも住まる。暑きころ悪き住まいは、たへ難き事なり」という一節を残しているほどだ。

兼好法師をして「たへ難き」とうならせた暑さも石畳に長い影が落ちる頃には和らいでくる。東山の路地には、夕べに水を打つ女の姿。水が蒸発する際に奪う気化熱で石の温度を下げて、涼風を呼ぶ古来からの知恵だ。水の気化熱は、アルコールの約6倍。蒸発しにくい分だけ、冷却効果は大きい。前栽の緑も息を吹き返し、目にも涼しげに訪れる人を迎えてくれる。

空気の可能性を信じ、追い求め、

新しい価値をくわえて
これまでになかった空気を、世界へ届けます。

空気で答えを出す会社

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