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第23回2017年7月発表住まいの空気
エアコンを使っていても『暑さで寝苦しい』人が6割以上/揉めた経験がある夫婦 55.0%
『夏の寝室でのエアコンの使い方』をテーマとして、対象者を変えて2つの調査を実施しました。
調査①:関東・関西の20代~70代男女1,000名
調査②:ご夫婦で同じ寝室に寝ている関東・関西の20代~70代男女300名
100年前に比べて東京など大都市圏の気温は3℃ほど上がっているといわれており、昔に比べて夜も
寝苦しい環境に変化しつつあり、夜の最適なエアコンの使い方については関心が高い課題となって
います。
そこで、23回目となる今回の調査では、夏の寝室でのエアコンの使い方についての意識と実態につ
いて調べました。
夏の夜に快眠できているかどうかを聞きました。住まいの空気
夏場に寝るとき、どのようにエアコンを使っているかを聞きました。住まいの空気
タイマー使用派が一晩中つけっぱなし派のほぼ2倍!
いずれのエアコンの使い方でも「暑くて寝苦しい」のは同じ。
夏場に寝るときにどのようにエアコンを使っているか聞いたところ、「一晩中つけっぱなし派(23.5%)」、「タイマー(切り/入り)派(53.1%)」となり、夏の寝室では「タイマー派」が主流であることがわかりました。・・・ 全体をみる
寝室の温度設定などを、パートナーの好みを考慮しているかを聞きました。住まいの空気
寝室の温度設定ではパートナーに気づかい 81.2%。
パートナーが好むエアコン運転を考慮している夫87.3%、妻75.8%。
エアコンの設定で主導権をもつ人に、エアコン設定の際、温度設定などでパートナーの好みを考慮しているか聞いたところ、全体では81.2%(夫 87.3%、妻 75.8%)が「考慮している」と回答しており、・・・ 全体をみる
夏場の寝室のエアコンの使い方で、パートナーと揉めたり、
喧嘩することがあるかどうかを聞きました。住まいの空気
一方で揉めたり、喧嘩になってしまったことがある夫婦 55.0%!
その一方で、夏の夜の睡眠時に、エアコンの設定で揉めたり喧嘩をしたことがあるかを聞いたところ、「よくある」「ときどきある」「たまにある」と回答した人が55.0%(夫 56.7%、妻 53.3%)となりました。・・・ 全体をみる
◆専門家が解説と提言:夏の夜の快眠のために大事なこと
夏の快眠には「温度」だけでなく「湿度(しつど)」も重要です。
国立大学法人奈良女子大学
学長補佐(改革推進担当)
研究員 生活環境科学系
久保博子教授
深く快適な睡眠を取るためには、入眠直後に深い眠りに入ることが重要です。入眠直後は、深いノンレム睡眠が比較的長く持続して現れ、明け方にかけて、浅いノンレム睡眠やレム睡眠が多く見られます。睡眠は最初が肝心です。最初の深い眠りが持続せず浅くなると、後半に深い眠りで補おうとします。この深い睡眠が分断されてしまう状況で目が覚めてしまうのです。睡眠中特に、入眠時に体温が大きく速やかに下降すると寝つきがよいといわれています。
では、どのような環境であれば入眠直後に深い睡眠に入れるのでしょうか。・・・
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「エアコンを使って寝た次の日は、なんだか体がだるい、体調が良くない」という声を耳にしたことはありませんか。今回の調査でも、「エアコンを使用したことで翌日体調が悪くなったり体のだるさを経験したことがありますか」という質問に「ある」と回答した人が半数いました。
体調が悪くなったり、体のだるさを感じるのは、体が冷えたからだと考えられます。エアコンにより室温が低下しすぎたり、冷たい吹き出し風が寝具で覆われていない、薄着で露出した体にあたったりし、体全体や、体の一部が冷えてしまったのです。これを防ぐためにも、室温を低くしすぎず、湿度(しつど)コントロールも上手に取りいれることは重要なポイントの一つです。
一般的に男性のほうが低い温度を快適と感じ、女性の方が高い温度を快適と感じる傾向がありますが、快適と感じる温度は、個人差が大きく一概には言えません。これは睡眠時も同様です。
快適と感じる温度が違うご夫婦で一緒に寝る場合は、温度を低くしすぎないのが重要なので、温度だけで室内環境を整えるのではなく湿度(しつど)をコントロールすることも重要なポイントとしてお勧めします。
空気の可能性を信じ、追い求め、
新しい価値をくわえて
これまでになかった空気を、世界へ届けます。
夏場の夜の睡眠に関して、エアコンを使用しても『暑くてなかなか寝つけないことがある』か聞いたところ、「ある(17.1%)」、「時々ある(45.9%)」という結果となりました。また『暑くて夜中に起きてしまうことがある』という人も・・・ 全体をみる