イマドキの"健康づくり"は"空気づくり"が肝心

「きれいな空気」は、「健康を促進する」（28.5％）という回答が最も多く、続いて、「病気を予防する」（16.1％）、「気管支・
肺によい」（15.7％）と、身体面での"健康"に与える効果・影響が上位3位・・・ 全体をみる

「きれいな空気」は、「健康を促進する」（28.5％）という回答が最も多く、続いて、「病気を予防する」（16.1％）、「気管支・肺によい」（15.7％）と、身体面での"健康"に与える効果・影響が上位3位を占める結果となりました。「きれいな空気」は、目や鼻などの部分的なところにとどまらず、健康といった身体全体への貢献度が高いことが伺えます。

さらに、「リラックス効果」（11.4％）、「気持ちがよくなる」（7.1％）、「癒される」（5.5％）といった、精神面での"健康"に与える効果・影響についても比較的多くの人が認識しているようです。しかし、「集中力が高まる」「勉強ができる」「行動力が高まる」といった回答は少なく、「きれいな空気」は精神を"研ぎ澄ます"というより、"開放する"役割を担っていると意識している人が多いようです。

「空気・水・安全」の中で、将来最も心配なものを、2002年、2007年の結果と比較しました。今回は、新型インフルエンザ
などの影響で、「空気」に対する不安感が高まっていることが予想されましたが、・・・ 全体をみる

「空気・水・安全」の中で、将来最も心配なものを、2002年、2007年の結果と比較しました。今回は、新型インフルエンザなどの影響で、「空気」に対する不安感が高まっていることが予想されましたが、「安全」への不安度が増すという結果となりました。

「安全」については、過去最高の50.1％と、全体の半数が不安を感じています。犯罪の凶悪化や低年齢化が連日マスコミで報じられ、安全神話が揺らぐ現代の日本では、自分や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安が多くなっていると考えられます。また緊迫する外交関係やテロ・無差別犯罪の増加といった、不安定な国際情勢も影響していると思われます。

性別でみると、女性の場合は順位が逆転し、「水」より「空気」の方が心配だということが分かりました。女性は、家族の健康を守る立場として、"新型インフルエンザの流行"などをより身近な問題ととらえ、「空気」に対して高い危機意識を持っていると考えられます。

「空気」に対してコストを意識する人がどの程度いるのかを、2002年、2007年の結果と比較しました
コスト意識が"ある"と回答した人は、「よくある」と「時々ある」を合計すると、・・・ 全体をみる

「空気」に対してコストを意識する人がどの程度いるのかを、2002年、2007年の結果と比較しました。
コスト意識が"ある"と回答した人は、「よくある」と「時々ある」を合計すると、2002年では約20％、2007年では約28％、2010年では29％と、年々増加していることが分かりました。

様々な環境破壊問題やパンデミック騒動の影響を受け、8年間で、"空気はタダ"という概念が薄れつつあることが分かります。

「1～1000円未満」（40.4％）が最も多く、次いで「0円（必要ない）」（27.9％）となっています。上記の通りコスト意識は感じ
るものの、できれば「お金はかけたくない」と思う人が引き続き高い割合・・・ 全体をみる

「1～1000円未満」（40.4％）が最も多く、次いで「0円（必要ない）」（27.9％）となっています。上記の通りコスト意識は感じるものの、できれば「お金はかけたくない」と思う人が引き続き高い割合を占めていることが分かりました。

特に過去の調査と比較すると、「0円（必要ない）」と回答した方が過去最高の27.9％となっており、リーマン・ショック以降の不況に加え、今年の円高による経済不安が「空気にお金をかけたくない」という意識を高めたと推察されます。

2010年の平均金額は1,281円となっており、2007年の1,144円とほぼ変わらず、節約傾向が続いていることが分かります。