年々、花粉症の患者数は増えており、花粉シーズンになると多くの人が
といった症状に悩んでいます。
また、
というように日常生活にも影響を与えています。
そこで、私たちを悩ませる花粉にまつわる情報と、花粉シーズンを乗り切るための対策法を紹介します。
花粉は、換気のときはもちろん、衣服などにも付着して室内に入ってきます。
また、大きな花粉よりも小さな花粉の方が、室内に入り込みやすい傾向があります。
コンクリート・アスファルトに覆われた都会では、花粉が土などに吸収されず、何度も空中に舞い上がる。
このため都会では、晴れて風が強く乾燥した日に「大飛散」となることもある。
窓や換気から
洗濯物や布団干しから
帰宅時の衣服や髪から
花粉シーズンに洗濯物を外に干すなら、花粉が少ない午前中がおすすめです。
朝から雨が降っている日は花粉が少ないので、窓開け換気もおすすめです。
午前10時までは外干し、その後は室内に取り込んで、部屋干ししましょう。
スギ花粉が開花できず、花粉量が少なくなるので、雨の日を利用して上手に換気を行いましょう。
花粉症の症状を起こさないためには、花粉を鼻から吸い込んだり、目に入れないことが重要です。 マスクやメガネが花粉の防御に効果的です。
鼻の中の 花粉数 |
結膜の上の 花粉数 |
|
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マスクなし メガネなし |
1848個 | 791個 |
通常のマスク 通常のメガネ |
537個 | 460個 |
花粉症用マスク 花粉症用メガネ |
304個 | 280個 |
室内に花粉を持ち込みやすいのはウールの衣服。
凹凸が多く、花粉が付着しやすいので、着用を避けましょう。
日中屋外に4時間放置したときの各種繊維に付着したスギ花粉数※1
綿やポリエステルなどの化学繊維
髪の毛にも花粉が付着しやすいので、帽子を被って対策しましょう。
花粉シーズンは、室内空間であっても着衣や脱衣、布団の片づけといった日常的な行動をするだけでも、花粉が舞います。下の動画は室内で花粉が飛散している様子と空気清浄機が花粉を吸いこんでいる様子を特殊カメラで撮影し、可視化したものです。空気清浄機の効果が分かります。
特殊カメラで撮影した花粉に対する空気清浄機の効果
価格だけでなく適用床面積やフィルター寿命、
機能の長持ち度をチェックし、自分に合った空気清浄機を選びましょう。
「適用床面積」が大きいほど、お部屋が早くきれいになります。「適用床面積」は、空気清浄機を設置する部屋の広さの2~3倍のものを選ぶのがおすすめです。
適用床面積が8畳だと
8畳の部屋をきれいにするための所要時間は30分
適用床面積が31畳だと
8畳の部屋をきれいにするための所要時間は9分
空気清浄機の寿命は約10年。だから、フィルターの寿命が10年以下だと、都度交換の必要があり、コストがかかる上に面倒。フィルター寿命の長いものがおすすめです。
フィルターの目詰まりによって、集塵能力は徐々に低下するものです。
風量が大きいものや、長期間使用してもフィルターが目詰まりしにくいものがおすすめです。
スギ花粉にはクリジェー1とクリジェー2の2種類のアレル物質が潜んでいます。
花粉症患者の92.4%はクリジェー1とクリジェー2のどちらにも反応します。花粉を芯まで分解することが重要です。
集塵能力が持続し、分解力が自慢のストリーマを搭載したダイキンの空気清浄機はこちら
ホコリや花粉は低いところに落ちるので、空気清浄機は床付近に置くのが効果的。花粉対策としては、玄関や部屋の出入り口近くに置くと、高い効果が得られます。
空気清浄機の吸い込み、吹き出しを妨げないようにすることで、部屋の中に空気の流れが生まれ、部屋の空気を効率よくきれいにします。
エアコンの対角線上に置くと、エアコンの気流との相乗効果で部屋の空気の流れが良くなり、さらに効率よく空気をきれいにすることができます。
花粉対策には空気清浄機を24時間連続して運転するのが理想です。在室中だけ空気清浄機を使っているケースも多いようですが、人がいない部屋には空気の流れがないため、室内に浮遊していたホコリが溜まりやすい状態になっています。
留守の間でも空気清浄機を運転し、常に部屋の空気を清潔に保ちましょう。
1日中つけていても電気代は1日10円程度※です。
生活シーンやホコリの発生量に合わせて風量を使い分けるのがおすすめです。
掃除中はホコリが発生しやすいので、大風量ですばやくキャッチしましょう。 洗濯物を取り込むときも、最大の風量で運転すれば、外から室内に入ってくる花粉や排ガスをすばやく除去することができます。また、外に干していた洗濯物には花粉や排ガスが付着しているので、たたむときも大きな風量での運転がおすすめです。
静かな環境でぐっすり眠れるよう、運転音が最も小さい、最小の風量で運転するのがおすすめです。
普段は、ホコリの発生量を空気清浄機内部のセンサーがチェックし、風量を自動で調整してくれる自動運転がおすすめです。
空気清浄機の性能を最大限に発揮させるために、しっかりお手入れしましょう。
一般的に、空気清浄機には複数のフィルターが搭載されています。最も外側に位置し、大きなホコリを捕まえるプレフィルターは、2週間に1度汚れを掃除機で吸い取る必要があります。フィルターが汚れで詰まっていると、空気の吸い込み・吹き出しが妨げられ、効率的に空気をきれいにすることができません。
機種によって必要なお手入れが異なりますので、お使いの機種の取扱説明書にしたがって適切なお手入れをしましょう。
飛散量増加の原因は、戦後に建材の確保と治水を目的として全国にスギが植林され、それらが1960年代後半になって花粉生産力の高い樹齢30年程度に達し始めたためだと言われています。 花粉の飛散量が増えたことで、花粉を吸い込む人が増え、花粉症の患者が増えているようです。 今や日本の半数は花粉症世帯です。
花粉症の家族がいる家庭の割合 (N=574 2008年調査)
昭和58~62年度 | 平成8年度 | 平成18年度 | |
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有病率 | 10.0% | 19.4%(9.4) | 28.2%(8.8) |
花粉が飛散する季節は、1年の中でも特に「空気」が意識されることが多いようです。
春に飛散するスギ、ヒノキの花粉がよく話題になりますが、実は花粉は「春」だけではなく1年中飛散しています。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||
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①ハンノキ | |||||||||||||||||||||
②スギ | |||||||||||||||||||||
③ヒノキ科 | |||||||||||||||||||||
④シラカンバ | |||||||||||||||||||||
⑤イネ科 | |||||||||||||||||||||
⑥ブタクサ属 | |||||||||||||||||||||
⑦ヨモギ属 | |||||||||||||||||||||
⑧カナムグラ |
②スギ(30µm)
⑤イネ科(20~40µm)
⑥ブタクサ属(20µm)
⑦ヨモギ属(25µm)
花粉の飛散量は、気象の影響を受けるので、気象条件を把握すれば、花粉量の予測ができます。
温度 |
最高気温と花粉飛散量日別花粉量と最高気温(2014年の豊岡)
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湿度 |
空気が乾燥している。(上空が乾燥すると遠くまで飛びやすい。) |
風 |
風が強くなると、花粉は落下せず、郊外や都市部に飛散する。 風速と花粉数(東京の北風)
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雨 | 雨の翌日は、2日分の雄花が開花するので、花粉飛散量が非常に多くなることがある。 ⇔ 朝から雨が降ると、スギ雄花は濡れて開花できないので、飛散量は少なくなる。 |
上記のような条件が揃う日は、花粉の飛散量が多くなるので、上手な対策が必要です。
花粉の飛散量は前年の気象条件も大きく関係すると言われています。
日照時間が多く、気温が高いと、花芽がよく成長し、翌年の花粉飛散量が多くなります。
スギ林が少ない都市部で花粉症にかかっている人の割合が高いのは、なぜ?
都市部は大気中の排気ガスが多く、地表面がアスファルトで覆われているといった特有の事情から、花粉症にかかっている人の割合が高くなっている可能性があります。
都市部の花粉と田舎の花粉の違いを見てみましょう。
都会の空気には、田舎の空気とは異なり、アジュバントと呼ばれる大気汚染物質が多く含まれています。
花粉は、山から移動する際に、この大気汚染物質を吸着して都市に運ばれます。
空気中には、アレルギー症状を悪化させるアジュバント物質が存在します。
花粉などのアレル物質と一緒に吸うことで、
アレルギー症状が悪化する物質をアジュバント物質といいます。
主なアジュバント物質として自動車から排出されるディーゼル粉塵や建材に使われているホルムアルデヒドなどがあります。
外部環境の変化により悪化する都市部の花粉の実態、
その【症状悪化の原因】を探ります。
アジュバント物質であるディーゼル粉塵は、花粉症の症状を2倍に悪化させると言われています。
排ガスなどのディーゼル粉塵やホルムアルデヒドなどがアレルギー症状を悪化させる作用のことを「アジュバント効果」という。
アレルギーを悪化させるアジュバント物質は、身近にもたくさんあります。
空気の可能性を信じ、追い求め、
新しい価値をくわえて
これまでになかった空気を、世界へ届けます。