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  5. mission6-1 夏場に窓開け換気をする際、エアコンは“つけっぱなし”にすべきか“小まめに電源オン・オフ”すべきかを検証せよ!!

mission6-1
「夏場に窓開け換気をする際、エアコンは
“つけっぱなし”にすべきか
“小まめに電源オン・オフ”すべきかを検証せよ!」

本調査は、1つの住宅を使用し、天気や気温などの条件が近い複数の日に実施したものです。そのため、厳密な同条件での比較ではありません。
調査結果はあくまで今回の条件に基づくものであり、住宅やエアコン、気候によって結果は変わります。

徹底検証1!
真夏の日中、エアコン“つけっぱなし”で、
窓開け換気をする/しないで消費電力はどれほど違うの?

実験1

真夏の日中(7:00~19:00)の時間帯にエアコン“つけっぱなし”の状態で、30分に1回、5分間の窓開け換気をした場合と、窓開け換気をしない場合の消費電力量を調査しました。

実施条件

窓開け換気 エアコン運転 実施日 最高気温 天候(6:00-18:00)
実験1 なし つけっぱなし 2020年8月12日 35.4℃ 晴一時雨、雷を伴う
あり つけっぱなし 2020年8月08日 33.6℃ 曇一時雨後晴
実験実施場所:神奈川県横浜市
最高気温、天候は気象庁「過去の気象データ検索」より
リビングダイニング
窓開け換気/エアコン設定

グラフ①
窓開け換気をした場合と、窓開け換気をしない場合の消費電力の比較(エアコンはつけっぱなし)

消費電力推移

エアコンつけっぱなしの場合の電気代

窓開け換気 なし あり
消費電力量 4.02kWh 5.52kWh
電気代 108.5円 149.0円
電気料金単価を27円/kWhとして計算
エアコン基本設定

冷房運転/設定温度:26℃/設定しつど:切り/風量:自動/換気:オフ

窓開け換気設定

30分に1回、5分間の窓開け換気を実施

グラフ②
窓開け換気をした場合と、窓開け換気をしない場合の温度推移の比較(エアコンはつけっぱなし)

室内温度推移

結論

真夏の日中12時間(7:00~19:00)、エアコンをつけっぱなしにした状態で、30分に1回、5分間の窓開け換気をした時の消費電力量は5.52kWh、窓開け換気をしない時の消費電力量は4.02kWhとなりました。これを電気代に換算すると、窓開け換気をした場合は約149.0円、窓開け換気をしない場合は約108.5円となり、窓開け換気では電気代が1日で約40.5円上がったことになります。

一方で、室内温度推移を見ると、エアコンをつけっぱなしにしていることで、窓開け換気をしても快適な温度範囲に収まっています。窓開け換気をすることで残念ながら消費電力量が増えることは避けられません。できるだけ消費電力を抑えられる適切な方法でエアコンを運転することが大切です。

徹底検証2!
真夏の日中、窓開け換気をする場合、エアコン”つけっぱなし”の方が消費電力は少なくてすむ?

実験2

真夏の日中(7:00~19:00)の時間帯で30分に1回、5分間の窓開け換気を実施。換気時にエアコンの電源を小まめにオン・オフ(換気時に電源オフ/換気後に電源オン)した場合と、エアコンを“つけっぱなし”にした場合の消費電力量を調査しました。

実施条件

窓開け換気 エアコン運転 実施日 最高気温 天候(6:00-18:00)
実験2 あり 小まめにオン・オフ 2020年8月11日 34.9℃
あり つけっぱなし 2020年8月10日 34.5℃ 晴時々曇
実験実施場所:神奈川県横浜市
最高気温、天候は気象庁「過去の気象データ検索」より

グラフ③
換気時にエアコンの電源をオフにした場合と、換気時にエアコンを“つけっぱなし”にした場合の消費電力の比較

消費電力推移

窓開け換気した場合の電気代

窓開け換気時の
エアコン運転
小まめにオン・オフ つけっぱなし
消費電力量 7.51kWh 5.82kWh
電気代 202.8円 157.1円
電気料金単価を27円/kWhとして計算
エアコン基本設定

冷房運転/設定温度:26℃/設定しつど:切り/風量:自動/換気:オフ

窓開け換気設定

30分に1回、5分間の窓開け換気を実施

グラフ④
換気時にエアコンをオフにした場合と、換気時にエアコンを“つけっぱなし”にした場合の温度推移の比較

室内温度推移

結論

真夏の日中12時間(7:00~19:00)、30分に1回、5分間の窓開け換気を実施した場合、換気時にエアコンの電源を小まめにオン・オフした時の消費電力量は7.51kWh、エアコンをつけっぱなしにした時の消費電力量は5.82kWhで、窓開け換気時にエアコンをつけっぱなしにした方が消費電力量は少なくなりました。電気代に換算すると1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)下がったことになります。室内の温度の推移を見ても、つけっぱなしの方が変動が小さく、窓開け換気をしても快適な温度に室内が保たれていることが分かります。

ダイキンからのアドバイス

夏の窓開け換気時、エアコンは“つけっぱなし”が正解

コロナ禍の夏を住宅の中で健康で快適に過ごすためには、定期的に窓開け換気をしながらエアコンを使う必要があります。しかし、今回の調査結果の通り、換気をしながらエアコンを使用すると残念ながら電気代は上がってしまいます。そこで、できるだけ消費電力を抑えられる適切な方法でエアコンを運転することが大切です。

今回の調査では、夏の日中30℃を超える真夏日(や猛暑日)に、窓開け換気の度にエアコンの電源を小まめにオン・オフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)低くなりました。
これは、エアコンは電源を入れた直後に電力を多く消費するため、窓開け換気をする度に小まめに電源のオン・オフを繰り返すことで、その分消費電力が上昇することが関係しています(上図参照)。また、つけっぱなしにした方が室温の上昇が抑えられていることからも、窓開け換気時のエアコンはつけっぱなしが省エネ性と快適性の両面から正解といえそうです。

2020年の特別な夏を健康で快適に過ごすために、上手に換気しながら適切にエアコンを使いましょう。

本調査は、1つの住宅を使用し、天気や気温などが近い条件の異なる日に実施したものです。そのため、厳密な同条件での比較ではありません。調査結果はあくまで今回の実験条件に基づくものであり、住宅やエアコン、気候条件によって結果は変わります。

実験環境

調査場所 神奈川県横浜市
建物構造 鉄筋コンクリート造(6階建て)
調査は2階の実生活空間・環境にて実施
築年数 15年
測定部屋 リビングダイニング約20畳
エアコン機種 うるさら7(2017年モデル) AN40VRP-W
エアコン設定 運転 冷房
設定温度 26℃
設定しつど 切り
風量 自動
換気 オフ

▲エアコン

▲温度計

▲無線電力測定器


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