ニュースリリース
脱炭素社会の実現に向け、効率的な再生可能エネルギーの利用促進をめざす
ダイキン工業株式会社は、関西電力株式会社(以下、関西電力)と共同で、空調制御システムと太陽光発電を活用したエネルギーマネジメントシステムの実証試験を、当社堺製作所臨海工場で本日から開始します。
近年、温室効果ガス排出の削減に向けて、企業においても再生可能エネルギーの導入が進んでいます。なかでも太陽光発電は、重要な低炭素の国産エネルギーとして期待され、最も導入されている技術です。一方で太陽光発電は天候による出力の変動が大きく、安定した電力供給に課題があるとされています。太陽光発電の主力電源化を促進するためには、出力の変動に応じて需要側の設備等の運転状態を柔軟に変更し、電力の需給調整ができる体制を構築する必要があります。
本実証試験は、当社の集中管理コントローラーと、関西電力の空調制御システム及び、太陽光発電設備を組み合わせることで、再生可能エネルギーの導入を促進し、省エネルギー及びコスト削減の達成を目指します。ひいては脱炭素化を進める企業のモノづくりの現場で、カーボンニュートラルを実現する取り組みの一つとなることを目的とします。
具体的には、当社堺製作所臨海工場に、関西電力の太陽光発電設備を設置し、当社の集中管理コントローラー「インテリジェントタッチマネージャー」※1(以下、iTM)と、関西電力の空調制御サービス「おまかSave-Air」※2を活用しながら工場内の電力需給を管理します。太陽光発電の出力変動に応じて、使用電力比率の高い空調機を最適制御する技術の確立を目指すものです。快適な職場環境や設備の安定稼働を維持しながら、契約電力※3削減を見据えた取り組みです。
当社は、2025年を目標年度とする戦略経営計画「FUSION25」※4の成長戦略3テーマの1つに「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げており、CO2実質排出量を2025年には30%以上、2030年には50%以上削減することを目指しています。特にモノづくりの現場における削減取り組みを重点テーマの一つとしており、本実証試験を通じ、2050年の脱炭素社会の実現に貢献します。
太陽光発電と空調制御システムを活用したエネルギーマネジメントシステムの実証試験
2021年7月29日~2023年3月予定
ダイキン工業 堺製作所 臨海工場 住所:大阪府堺市西区築港新町三丁12番地
太陽光発電を導入した施設では、発電量が少なくなる天候時に、最大電力が発生する傾向があります。このような時間帯に発電量に応じて空調機を最適制御することで、電力の需給調整を実施します。
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