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企業のイメージはビジュアルの力で変わる

効果的な企業ブランディングとは

ビジュアルが人の心を動かす

花や緑が家やオフィスなどの身のまわりにあると、気持ちが癒やされたり落ち着いたりするものです。あるいは、雄大な自然の風景やアート写真、絵画などを見ると、感動したり刺激を受けたりしますよね。

では、なぜ美しいビジュアルを見ると、心が惹かれたり動かされたりするのでしょう。ご存じの方も多いと思いますが、これは「視覚効果」によるものです。人は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感を通じて外界からたくさんの情報を得ていますが、その約80%以上は視覚から得た情報が占めていると言われています。しかも、視覚情報は脳神経に直結していて、行動や認知、意識、興味、印象などを大きく決定づける要素になっているらしいのです。

よく「見た目が大事」なんて言いますが、生まれつきの本能的なものだったのですね。そうしたビジュアルの効果が、今やいろいろなモノやコトに取り入れられ、うまく活用されているわけです。

新しいサンプルツールでビジュアルの効果を実感

ビジュアルの効果は、当然ですが多くの企業も着目し、事業展開や戦略に用いています。特に、Webサイトや企業の広報、販促などでは、ビジュアルによるコミュニケーションが欠かせません。ビジュアルの持つ強い発言力、伝達力を活用すれば、企業や製品・サービスのイメージや価値を高め、信用や信頼の獲得にもつなげることができます。

ビジュアルの発言力や伝達力は、社外だけでなく社内にも効果をもたらしてくれます。例えば、当社の化学事業部門の営業メンバーが使用していた、フッ素カラーゴムのサンプルです。以前までは、担当者が作ったものをお客様に提示し説明していたのですが、完成度にバラつきがあるなどの課題がありました。そこで、私たちがサンプルツールとして新しくデザインし、素材の持つ魅力が一目で分かるようになりました。そして、きれいなツールを提示できることで、コミュニケーションが円滑になるだけでなくスタッフ一人ひとりのモチベーションも高めることができました。

このように、ビジュアルやデザインを活用することの必要性や効果は明らかです。多くを語らずとも「美しいもの」をひと目見れば、だれもが心を惹かれ、理解や意識が深まります。

多彩な顔ぶれのチームで、ビジュアルの力を育む

でも、いくらビジュアルを活用しても、効果の出るのを待っているだけでは、企業・製品のイメージや価値の向上には結びついていきません。一人ひとりが良いイメージ、良い製品の体現者となって積極的に取り組むことが重要です。それに、自分たちの会社の中にばかりいては、何をすればよいのかわからないものです。

そこで、私たちダイキンデザインでは、まったく異なる領域でダイキンの製品、技術をビジュアルで伝えるチャレンジを行っています。そのひとつが、資生堂主催のアート・サイエンス・テクノロジーのコラボレーションイベントへの参加です。2016年は、フッ素樹脂の超撥水力とフィルターの概念を表現し体感できる「雫のめぐり」というアート作品を製作し出展しました。

この「雫のめぐり」では、デザイナー、エンジニア、研究者、さらに資生堂のマーケッターがチームとなって製作にあたることで、今までになかった表現を取り入れることができました。ほかの企業や一般ユーザーの方々にも、イメージや価値がなかなか伝わりにくい技術をビジュアル化することで、興味や関心を持っていただけたと思います。

Touch Point : 資生堂「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」

ブランディングで、さらに愛され続ける企業へ

言葉では伝わりづらいサイエンスやテクノロジーの魅力をビジュアル化することで、今まで興味や関心がなかった人の気持ちを動かし惹きつけ、心に伝えるパワーを持っています。

この効果や力を、企業の内外に伝播させていくことは、企業が目指すブランディングにも大きくつながっていきます。そして、伝わったイメージや価値が「この企業と仕事がしたい」、「この企業の製品がほしい」、「この企業で働くことが誇り、入社して働きたい」という、確かな想いを導くのではないでしょうか。さらに長く愛され続ける企業であるために、ダイキンデザインはビジュアル化やデザインの取り組みをこれからも発信していきたいです。

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