「人」と「空気」のあいだに、いつもダイキン トップ > 空気へのこだわり > 環境技術研究所長 常務専任役員 稲塚徹

空気の専門家が取り組むべきことは性能・技術を超えた空気の新しい価値を創造することです

稲塚 徹

環境技術研究所
環境技術研究所長 常務専任役員

※役職・所属は2012年5月現在

ハード・ソフト両面での研究・開発を重ねつつ
作り出す空気にも付加価値を

ダイキンは、空調の専門メーカー。
わたしたち、環境技術研究所においては、
「ヒートポンプ」や「インバータ・モータ」、
デシカントなど空調のメインの技術をはじめ、
空気を清浄する「ストリーマ」放電技術など、
様々なハード・ソフト技術の研究・開発を手がけています。
空調に関する研究・開発では他の追従を許さないと自負していますが、
まだやらなければならないことがたくさんあります。

そのなかで、いま大きな課題の一つが省エネ、
とりわけ節電技術の開発です。
現在、一般的なオフィスビルにかかる電気代の4割が
空調によると言われます。
これを少しでも省エネ化し、節電を実現するため、
機器自体の開発はもちろんですが、省エネ性能を十分に引き出すために
機器の配置や設備設計をアシストしたり、
消費電力を“見える化”して、省エネを促すなど、
ソフトウェアの開発にも力を入れています。

しかし、今後求められるのは、そういった性能・技術を超えた
空気の新しい付加価値を創造することです。
冷やす、暖める、うるおす、さらっとさせるといった
基本的な技術を常に時代対応に高度化するのは勿論のこと、
空気の専門家として提供できる新たな価値とは何なのか? 
これを考えるのも私たちの重要な役目なのです。

自ら空気の課題を見つけ、解決する
新たな研究開発にチャレンジ

グローバル化が進む今、
空気に求められているものは地域によっても全く違います。
たとえばエアコンなら、中東では肌に直接当たる風が
心地よいとされますし、
ヨーロッパでは絶対に風を感じたくないという意識が根強くあります。
このような世界中の幅広い空気へのニーズにも、
それぞれ応えていかなければなりません。

とはいえ、こういった一企業の視点から見えるニーズは限られています。
新たな付加価値を生むには、ニーズに応えるだけでは足りなくて、
人は次に何を欲しがっているのか、自ら課題を見つけ出し、
その解決につながるものを提供していかなければならないのです。
課題解決型の研究から、課題発掘型の研究への転換です。

この目標に向けて、新たな産学連携の形を開始しました。
先日も、大学のバイオ、情報、物質創成といった、
ダイキンの専門とは異なる様々な分野の先生方と一緒に合宿を行い、
今後の社会で何が課題になりそうか、ディスカッションを行いました。
大学が持っている異分野の知識や技術と結びつけることで、
これまでなかった、誰も作れなかった何か全く新しい空気を
作り出せないかと考えています。

世界へ広がるダイキン

世界へ広がるダイキン

社外の専門家とも自由闊達に議論を交わし、空気の新しい課題を発見しています。

社外の専門家とも自由闊達に議論を交わし、
空気の新しい課題を発見しています。

「空気の専門家」の証(あかし)として
「よい空気とは何か」を測るものさしをつくりたい

空気というものは、いろいろなところで、
いろいろなかたちで求められているものです。
これまでにもダイキンは、
医療用の酸素吸入器から食品冷蔵施設の空調まで、
それぞれ違った空気が求められるシーンで、
必要とされる空気を提供してきました。
それだけに「空気の専門家でありたい!」
という気持ちが私たちにはあり、
私たちがつくり出せるさまざまな空気の用途を
改めて考えていかなければならないとも思うのです。

私たちが提供したいのは、エアコンや空気清浄機というハードではなく、
それらが作り出す質の高い空気そのもの。
これを買ってもらうためには
「これこそがお客様のニーズにあったよい空気である」
といえるだけの、ものさしづくりも必要です。

実は現状では、
空気清浄機がどれだけ花粉を取り除けるのか、
といったような性能を表現する基準がありません。
エアコンの性能についても国内の基準はあるものの、
世界に出てみると国ごとにバラバラです。
お客様の次の「欲しい空気」を測るものさしづくりを
世界でリードすることで、世界に快適な空気を提供する。
これも、空気の専門家であるダイキンの使命であると考えています。

稲塚 徹

世界中の人々に「空気のことならダイキン!」と
言ってもらえる日まで、研究所一同、精進あるのみです。

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