ダイキン工業株式会社

CORPORATE NEWS [最新ニュース一覧]  2009年9月15日
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世界初100%分解・除去
ストリーマ放電技術による「新型インフルエンザウイルス」 への効果実証

ベトナム国立衛生疫学研究所と共同実証


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ダイキン工業株式会社は、ベトナム国立衛生疫学研究所のレ・ティ・クイン・マイ博士(以下、マイ博士)との共同研究により、強力な酸化分解力を持つ当社独自のストリーマ放電技術が、現在世界中で猛威を振るっている「新型インフルエンザウイルス:A型 H1N1※1」(以下、新型インフルエンザウイルス)を4時間で100%分解・除去することを世界で初めて※2実証しました。
ストリーマ放電技術によって、新型インフルエンザウイルスの表面のタンパク質が酸化分解され、感染力を失ったことにより今回の実証結果が得られたと考えられます。
昨今の国内における新型インフルエンザ感染者数の増加により、ウイルスに対する警戒が強まっています。当社のストリーマ放電技術は、本年5月に「強毒性ヒト由来鳥インフルエンザウイルス:A型H5N1」を3時間で100%分解・除去することが実証されたことをはじめ、季節性インフルエンザウイルス、ノロウイルス、食中毒の原因となる毒素や細菌、ホルムアルデヒドなどの有害物質の不活化効果が実証されており、生活を脅かすウイルス感染を予防する技術として期待されます。


■実証結果

1) 試験方法
ウイルス疫学で一般的な試験方法のCPE※3試験により、ストリーマを照射した新型インフルエンザウイルスをMDCK細胞※4に接種した後、7日間培養し、ウイルス残存状態の経過を観察しました。
2) 試験結果
新型インフルエンザウイルスを接種した細胞は、ストリーマ照射なしの場合、ウイルスによって細胞が完全に破壊されているのに対し、ストリーマを4時間照射した場合では、正常細胞のまま存在していることから、新型インフルエンザウイルスを100%分解・除去されたことが確認できました。(図1)
【図1】ストリーマ照射の有無による4時間後のMDCK細胞の変化
【図1】ストリーマ照射の有無による4時間後のMDCK細胞の変化

■ベトナム国立衛生疫学研究所
 マイ博士のコメント


鳥インフルエンザと同様、短時間で100%分解できることを確信していましたが、期待どおりの結果でした。この技術の更なる発展を期待するとともにこの実証結果を論文として発表を予定しています。



●試験機関: ベトナム国立衛生疫学研究所
●試験期間: 2009年9月6日〜14日
●試験対象: 新型インフルエンザウイルス
(A型 H1N1)


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【ご参考資料1】

■ストリーマ放電技術について
2004年に当社が開発したストリーマ放電技術(写真1)は、 これまで困難とされていた「高速電子」を安定的に発生させることに成功した画期的な空気浄化技術です。 ストリーマ放電とは、プラズマ放電の一種で、「高速電子」を3次元的・広範囲に発生させるため、 一般的なプラズマ放電(グロー放電)と比べて、酸化分解力が1000倍以上になります。 「高速電子」と空気成分が合体してできた活性種(ストリーマ)は、強い酸化分解力をもち、 ニオイや菌類・室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対しても、 持続的な除去効果があります。特許:55件出願済。
【写真1】ストリーマ放電技術
【写真1】ストリーマ放電技術
■推定されるインフルエンザウイルスへの反応メカニズム

ストリーマによりインフルエンザウイルス表面のタンパク質(HAとNA)※5を酸化分解し、インフルエンザウイルスの感染性が失われているものと考えられる。
推定される新型インフルエンザウイルス分解メカニズム
   ※1   ベトナム・ハノイにおいて入手された新型インフルエンザウイルス (HN31868)
   ※2   2009年9月15日時点において
   ※3   インフルエンザウイルス溶液をペトリ皿に入れ、ストリーマを1〜4時間照射する。
照射インフルエンザウイルスと未照射インフルエンザウイルスを希釈し、MDCK細胞と混合し感染させる。
インフルエンザ感染MDCK細胞を1.5×10の5乗に調整し、インキュベーターで培養する。
24時間〜7日間培養後の細胞変性を顕微鏡観察で判定する。
   ※4   実験用に用いられる動物の細胞の一種
   ※5   HA(赤血球凝集素)、NA(ノイラミニダーゼ)。インフルエンザウイルス粒子表面からトゲ状に突出した糖タンパク。
インフルエンザウイルスの感染あるいは細胞内での増殖後のウイルスの放出に重要な働きをする。

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【ご参考資料2】

■ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE:National Institute of Hygiene and Epidemiology)について

新型インフルエンザウイルスの評価が可能な、WHOから指定された世界中でも限られた研究機関です。新型インフルエンザ、鳥インフルエンザの領域において、ベトナム国内の研究機関としてはもちろん、世界的にもトップクラスです。
文部科学省「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」のもとに、国際連携を展開中です。
本研究所は、ベトナムを代表する研究機関としてこのプログラムに参画しています。(2005年〜2009年)
本研究所は、日本政府による「国立衛生疫学研究所高度安全性実験室整備計画」のもと、最も危険なウイルスの実験ができる施設であるBSL-3実験室を4室保有しています。(2006年)


■レ・ティ・クイン・マイ博士(Le Thi Quynh Mai, MD Ph.D.)のプロフィール

博士は、インフルエンザの研究において多数の論文を発表されており、世界で最も権威のある科学技術雑誌「Nature」に掲載されるなど、世界を代表する研究者の一人です。

<所属> 
     ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE:National Institute of Hygiene and Epidemiology)
       ・ウイルス部門 部門長(Head, Department of Virology)
       ・インフルエンザ研究センター センター長(Director of National Influeza Center,Vietnam)

<これまでの実績>
     2001〜2003年 長崎大学 熱帯医学研究所との共同研究
(鳥インフルエンザウイルスなど動物由来感染症の調査・研究)
     2004年 東京大学 医科学研究所との共同研究
(河岡教授らの研究グループと共同で鳥インフルエンザウイルスの研究)
     2005年 文部科学省 新興・再興感染症研究拠点形成プログラムに研究所代表者として参画


■「ストリーマ」放電技術による過去実証済み試験項目
「ストリーマ」放電技術による過去実証済み試験項目

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ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

●報道機関からのお問い合わせ先
  ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室
  【本社】 〒530-8323 大阪市北区中崎西二丁目4番12号(梅田センタービル)
TEL (06)6373-4348(ダイヤルイン)
  【東京支社】 〒108-0075 東京都港区港南二丁目18番1号(JR品川イーストビル)
TEL (03)6716-0112(ダイヤルイン)

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