第30回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 2017年3月2日(木)3日(金)4日(土)5日(日)開催

アマチュア大会/沖縄の風 ゴルフ新時代

沖縄ゴルフの強さの源とウチナーンチュ魂

今、ゴルフ界では、沖縄出身の選手たちが活躍しています。
トッププロとして活躍中の宮里藍プロ、宮里美香プロ、上原彩子プロは海外ツアーに参戦し、諸見里しのぶプロをはじめ比嘉真美子プロや新崎弥生プロらが日本ツアー選手として活躍しています。
そして2015年も、山口春歌プロが最終プロテストにトップ合格しました。
ゴルフ界の新しい時代の幕開けすら感じさせる、沖縄出身選手たちの台頭は、決して偶然の出来事ではありません。
一年中ゴルフができるという、恵まれた自然環境はもちろんのこと沖縄には、
世界に通じるジュニア選手を育むための「豊かな土壌」があるのです。
優れたジュニアたちを輩出している、その秘密の一端に迫ってみたいと思います。

ゴルフ・アイランド 沖縄の道

本土とは異なる歴史が育んだ沖縄のゴルフ
沖縄のゴルフの歴史は本土の約半分。その沖縄が日本を代表するゴルフ県となったのは、
恵まれた気候のせいばかりではありません。ゴルフ普及の歴史そのものにも、大きな理由があったのです。

始まりは米軍保養施設の砂のグリーン

沖縄のゴルフは、1948年に米軍の保養施設として作られた「泡瀬メドースゴルフクラブ」から始まります。開場当時のグリーンの表面は砂、ホールは空き缶だったそうです。米軍の施設でしたが、基地に勤務していた沖縄の人々もプレーすることができ、ゴルフの楽しさが広がりました。1958年には、沖縄の人のためのショートコースがオープン。そして、1965年には沖縄初の民間ゴルフコースが一般営業を開始し、沖縄でのゴルフ人気が高まりました。

手軽な娯楽として普及した島のゴルフ

本土から半世紀遅れで始まった沖縄のゴルフが、本土のゴルフと決定的に違うこと、それは身近なレクリエーションとして始まり、発展したことです。米国的なゴルフの楽しみ方、手軽な料金や誰でも楽しめる多様なコースが、ゴルフ愛好者を増やしていったのです。より多くの人がプレーできるように、18ホールを一気に回るスループレー方式が採り入れられたのも沖縄の特色のひとつで、これがゴルフに対するスポーツ志向を育んでいきました。
(左画像)米軍から普及した沖縄のゴルフ。今では1コースあたりの入場者数が全国第2位ゴルフ県になりました。

子供たちへ受け継がれるゴルフの楽しさ

沖縄のゴルフ場では、子供たちの姿も珍しくありません。親についてゴルフ場に来たり、親子でプレーしたり、大人も子供も楽しめるスポーツとして普及してきたことが感じられます。 また、ジュニア選手にとっても実に恵まれた環境が整っています。例えば、年会費500円で夕方から無料でコースを提供してくれるゴルフ場や、1,000円で打ち放題の練習場など、本土では考えられないような素晴らしい条件で、ジュニア選手たちを応援してくれる施設が数多くあるのです。
(左画像)米軍から普及した沖縄のゴルフコースで練習する沖縄のジュニア選手たち。楽しみながら自然に基本を身につけていきます。

こうしたゴルフ環境を背景に、沖縄から日本のゴルフを変えていこう、ゴルフの底辺を拡大していこうという取り組みも始まっています。2002年には全国に先駆け、那覇市立壺屋小学校で授業にゴルフを導入。授業をきっかけに本格的にゴルフを始める小学生も増えつつあるそうです。 真のゴルフの楽しさを、子供たちにも伝えたい−その思いこそが、沖縄のジュニア選手たちをスクスクと育てているようです。
(右画像)壷屋小学校でのゴルフ授業風景。今では沖縄県内の小中学校で、ゴルフを授業や倶楽部活動等に採り いれています。

魂に宿る「ゆいまーる」と「なんくるないさー」

沖縄のゴルフを輝かせる「心」
恵まれたゴルフ環境が、沖縄のゴルフを発達させてきたのは事実です。
しかし、沖縄のゴルフに、より豊かな命を与えているのは、助け合い、前向きに生きてきた沖縄の人々の心ではないかと思うのです。

魂に宿る“ゆいまーる”と“なんくるないさー”

車で30分も走ればコースや練習場がある沖縄ですが、沖縄のジュニア選手たちが、そんな恵まれたゴルフ環境の中で存分に練習ができるのも、親御さんの大変な努力があってこそ。 そして、地域ぐるみでの熱心なサポートも選手を支える大きな力です。時には、親に代わって練習場へ送迎したり「模合(もあい)」と呼ばれる沖縄独自の相互扶助のグループでお金を出し合い、資金を援助したりしている地域もあります。
(左画像)3人そろってプロゴルファーとなった宮里兄弟も、ご両親や地域の人々に支えられてきました。

沖縄では昔からサトウキビの収穫期、地域の人々が助け合いながら、お互いの畑の刈り取りを行う「ゆいまーる」と呼ばれる人間関係が育まれてきました。こうした、人と人との助け合いを大切にする沖縄の“ゆいまーる”精神は、ゴルフの世界にも生き、ジュニア選手たちを温かくサポートしているのです。

ゆいまーる −ジュニア選手たちを支える、助け合いの精神

沖縄のジュニア選手たちが、技術とともに注目されているのは、とても十代とは思えないほど堂々としたプレーとマナーです。躊躇しない思い切りの良さ、ミスをしたあとの切り替えの素早さ−。 沖縄の人々は幾多の歴史苦難にも、決して希望を失わず、前向きに「なんくるないさー(なんとかなるさ)」精神で乗り越えてきたといわれます。
(左画像)小学生のうちにコースに親しみながら、確かな基本を身につけます。

ジュニア選手たちの、まさに“なんくるないさー”精神に支えられたような積極的なプレーは、多くのゴルフファンの心を捉えました。沖縄の芝と風に基本を磨き、地域の熱い思いに支えられて、沖縄のジュニア選手は今、世界に向かって羽ばたこうとしています。
(右画像)エチケットやマナーをしっかり学ぶ、沖縄のジュニア選手たち。

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