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2011年度は、欧州での景気減速、急激な円高、原材料市況の高騰に、東日本大震災やタイ洪水など自然災害も重なり経営環境が激変するなか、2011年6月に公表した戦略経営計画『FUSION15』の達成に向けて、空調事業では国内・中国・米国での販売拡大およびインド・ベトナム・トルコなど新興国市場に本格参入し、大きく販売を伸ばし、さらなる拡大に向けて次々と手を打ってきております。化学事業では中国を重点に用途開発を加速させて、過去最高の売上高・営業利益を達成しました。
また売上の拡大と合わせて、原材料市況高騰の影響を吸収する売価政策の徹底、東日本大震災影響の極小化(マイコンの代替開発等による部品調達問題への対応)および欧州での空調需要の急激な減少に対応した固定費削減など、収益確保に向けた施策を機動的に展開した結果、増収増益を達成することができました。
当面の世界経済を見通すと、その力強い回復に不透明感もありますが、2012年度はFUSION15で掲げた戦略テーマに取り組むとともに、短期利益の確保を意識した施策を展開します。今期も増収増益基調を継続してFUSION15に掲げる2013年度目標(営業利益1300億円)につなげる1年にしたいと考えております。
今期は、当社の屋台骨であり、これまでの発展を支えてきた中国と欧州の空調事業をいかに継続して伸ばしていけるのか、また、世界経済の牽引役である新興国の成長を取り込み、どのように力強く伸ばしていけるのかが、重要になると考えております。さらに、ここ数年にわたり進めてきたボリュームゾーンの攻略をさらに加速させます。
ボリュームゾーンは、新興国だけでなく、先進国でも一部の地域においては今後重要なマーケットになることが予想されます。たとえば、イタリアやスペインの南部地域では、景気低迷の長期化を背景に、空調機にも省エネなど性能だけではなく、価格を重視する傾向がはっきり出てきております。当社としても開発の現地化、現地調達の推進、現地生産の拡大を進め、ライバルに勝るコスト競争力を備える商品を積極的に市場投入していきます。
化学事業は、今の勢いをさらに加速し、身軽で強靭な体質を維持しながら、中国での用途開発センターの設立などグローバルで需要創造を進めます。中国と米国で集中的に増産投資を実行していくなど、グローバルNo.1の実現に向けて思い切った戦略を展開していきます。
今後のグローバル競争の激化や、世界経済がもたらす経営環境の激変に機動的に対応するためにも経営体質の抜本的強化は重要となります。固定費の抜本的な見直しなどトータルコストダウンの推進、在庫削減、原材料市況に対応した売価政策など経営構造改革を引き続き強力に継続していきます。
昨年の東日本大震災を機に、エネルギー問題への意識が国際的に高まっていますが、国内では今年の電力不足を乗り切ることが大きな課題であることはいうまでもありません。当社としては、ヒートポンプ・インバータ技術を駆使した高効率の空調機器と、節電に貢献できる制御システムを組み合わせて、省エネソリューションを最大限に提供していくことで、少しでも電力不足の解消に貢献していければと考えております。
今後とも当社の経営へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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