しつ度や温度などによって変わる「今の空気快適度」に合わせて、空気の状態をお伝えしています。
空気快適度とは、その時の「しつ度」と「温度」を指標に算出される不快指数を元に、
信号形式で表現したものです。
空気の快適さは「しつ度」や「温度」以外にも、「風の強さ」「代謝量」「着衣量」など様々な要素が複雑に組み合わさって変化しています。ダイキンでは『空気感インフォメーション』という独自の基準をもとに「空気の快適性」を判定し、「空気(9色)ぴちょんくん」として9つの空気感を表現。自分の回りの空気の状態を知ることで、より多くの方々に空気に対する関心を持つきっかけを作っています。
最高気温35℃を超える「猛暑日」 、快適な睡眠を妨げる「熱帯夜」
夏には4万人前後が救急搬送される「熱中症」。
私たち人間の身体に、大きな影響を与える夏の空気。
だから、ダイキンは空気でできることを知って欲しいのです。
熱中症には、気温だけでなく「しつ度」が大きく関係していること、
空気を快適にするには「しつ度コントロール」が大切だということ。
ここからは、熱中症予防に必要な正しい知識と対処法をご紹介していきます。
熱中症の危険度を判断する数値として、環境省が平成18年から情報提供しているのが「暑さ指数(WBGT)」です。人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「しつ度」「輻射熱」(※1)の3つを取り入れた温度の指標(※2)で、単位は「℃」で表します。
暑さ指数を計算する場合の比率は、気温「1」:しつ度「7」:輻射熱「2」となっており、「しつ度」が暑さ指数の70%を占めています。単純に気温が高ければ熱中症の危険があると思われがちですが、実は「しつ度」の変化が熱中症の危険度を最も左右しているのです。
こちらは、東京消防庁が発表した「熱中症による救急要請時の気温としつ度の状況(平成27年6月~9月)」です。赤色が濃い部分ほど救急搬送が多いことを表しており、「気温34℃・しつ度42%」から「気温25℃・しつ度96%」の範囲がそれに該当します。
この図を見ると、気温が30℃以下であっても、しつ度が60%以上あると熱中症での救急搬送が多くなっていることがわかります。つまり、気温が低めだからといって安心するのではなく、しつ度が高い時ほど熱中症への注意が必要なのです。
熱中症とは、高温でしつ度が高い環境に、身体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。例えば、蒸し暑い環境で運動や仕事をしていた時、身体の中にどんどん熱が発生します。通常であれば汗などで体温調節ができるのですが、体内の水分・塩分が不足してくると調節ができなくなり体温が上昇して「熱中症」を引き起こします。
熱中症の初期症状と言われる「めまい」「顔のほてり」「立ちくらみ」などを感じたら、涼しく安全な場所へ移動し、水分補給をして休憩するようにしましょう。
暑い季節になると、「なかなか寝られない」「寝苦しくて途中で目が覚めてしまう」という経験はないでしょうか。気象庁のデータ(上記)によると、東京都でも最低気温が25℃より下がらない「熱帯夜」の日数が増加傾向にあります。熱帯夜になると、室温も高温・多湿になるケースがあるため、「夜間熱中症」にも注意が必要です。
ここからは、寝苦しい熱帯夜を快適に過ごすための「エアコンの上手な使い方」を解説していきます。
設定温度は28度以上に設定し、除湿運転で湿度(しつど)設定を50~60%(※)に下げましょう。湿度(しつど)を下げることにより、体温を冷やしすぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗をしっかり乾かすことができるため、眠りやすい環境になります。
就寝直後は汗の量が多くなるので、タイマー運転で部屋を冷やすことで、湿度(しつど)もコントロールされ、汗を乾かすことができ、入眠直後に眠りやすい環境になります。このとき「切タイマー」を3時間に設定すると、入眠直後の深い睡眠が温度変化で阻害されることなく2周期(※)確保できるために、前半の深いノンレム睡眠が安定的に取れます。
良い眠りだったと感じるかどうかは、朝、起きたときの快適感にも影響を受けます。
起床直後は、就寝中にかいた汗で体がべたついて、不快に感じる場合は、起床時間にあわせて、エアコンの「入りタイマー」をセットしておくとよいでしょう。