2011年3月11日に発生した東日本大震災により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。 被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
以下は、CSR報告書冊子版を発行した2011年7月20日時点の情報です。 東日本大震災に関する情報は、以下もご参照ください。
対策本部の設置
ダイキングループでは、東日本大震災の発生翌日に、会長兼CEOを本部長とする「災害対策本部」を設置しました。従業員とその家族、関係会社、取引先様の安否確認と救援支援に努めました。
当社グループにおいて人的被害はなく、鹿島製作所(茨城県神栖市)で、施設に損傷がありましたが、4月1日から段階的に生産を開始。子会社の日本無機(株)結城工場(茨城県結城市)は停電により一時操業を停止しましたが、3月25日から操業を再開しました。
サプライチェーンの状況と事業への影響
震災の影響により部品供給数量が不足し、4月の一時期に受注停止をせざるを得なくなり、ご迷惑をおかけしました。事業活動への影響を最小限にとどめるべく、サプライチェーンの維持を最優先に、調達先への復旧支援、代替品の探求と自前開発、部品在庫の確保、調達手段の多様化などの対策を講じました。7月以降、生産の正常復帰を予定しています。
今後は、万が一の場合の安定調達に向けて、複数の調達先への発注や生産分配の検討など、海外を含めた部品の調達ネットワークの整備を加速し、危機対応能力を高めます。
今後のBCP(事業継続計画)と安全対策の強化
今回の震災を踏まえて、改めて災害対策を再構築します。所有建造物の耐震強化計画を見直すとともに、化学プラントの保安確保、システムの安全確保などを含む、全社的な安全対策を強化します。
また、BCP(事業継続計画)を策定し、生産設備の損壊防止や、サプライチェーンの強化などを実施していきます。
そのほか、今回の地震で判明した課題を踏まえて従業員とその家族の安否確認システムを改善するとともに、緊急時の連絡網を確保するために衛星電話を主要事業場へ導入します。さらに緊急救援用の備蓄を充実させるといった危機管理の見直しなどに着手しています。
製品をご使用のお客様への対応
被災されたお客様が当社の住宅用機器、業務・産業用機器を安全にご使用いただくためのお願いと注意点について、WEBサイトでお知らせしました。停電時と復電時の対応や、東京電力福島第一原子力発電所の事故にともなう屋内退避時における空調設備の適切な対応などについて掲載しています。
また、約100名のサービスエンジニアを仙台サービスステーションに派遣。被災地域の空調機器の一次点検を無償で実施のほか、その後の修理費用のうち技術費を半額当社が負担しています。油圧機器についても、一次点検を無償で実施しています。
震災に端を発するエネルギー問題への対応
震災の影響による電力供給不足を機に、電力使用量の削減のみならず、電力需要が高まる日中の消費電力を抑えるピークカットなど、エネルギー消費のあり方が社会的な課題となっています。これは、日本のみならず全世界に共通するもので、電力消費の大きな割合を占める空調機器のメーカーとして、果たすべき役割は大きいと考えています。
ダイキングループは、今夏の節電ニーズに応えるべく、空調機器の節電方法を提案し、電力消費のピークカットに努めています。今後、中期的には、電力使用量の抑制に対する世界のニーズに応える製品を開発・提供。長期的には、街全体の需要効率を考慮したエネルギーマネジメントの実現や再生可能エネルギーの効率的な活用に貢献していきます。
被災地域の復興支援
被災者の皆様への救援支援のために、震災が発生した5日後の3月16日には、義援金1億円と支援物資(業務用空気清浄機600台、遠赤外線暖房機500台)合わせて総額3億円強の支援を決定しました。
今後の復興支援として、被災企業の再建、病院や学校などインフラの復興に積極的に関わります。
節電ニーズが高まる中で
真夏の電力供給不足が懸念される中、政府は企業や家庭に対して一律15%の節電目標を掲げています。企業、家庭の双方において、電力消費の大きな割合を占める空調設備の「節電」が求められています。
ダイキングループでは、業務用空調設備の節電提案や、ご家庭の節電を支援する情報の提供などに努めています。
業務用空調設備の節電提案
現在、短期的な取り組みとして、使用している空調機を変更することなく節電する方法を、企業のお客様に提案しています。(詳しくは『業務用エアコン「節電コントロールセンター」の設置』を参照ください。)
今後、中期的な取り組みとして、節電機能を盛り込んだ空調機の市場投入や、トータルでの節電ソリューションビジネスの展開などを進めていきます。
節電提案の事例
| 省エネ当番 |
気象条件(気象庁データ)や空調機の設置状況・使用方法に応じて省エネ・省管理を実現する「遠隔省エネチューニングサービス」 |
最大
20%節電 |
VRV・エネ・
チューニング |
現在国内で使用されている2006年以前に販売した当社のビル用マルチエアコンの制御基板を省エネ型にチューニングし使用電力量を削減 |
最大
20%節電 |
| エネカット |
“打ち水”の原理でエアコン室外機に水を噴霧することにより、エアコンの運転を安定化させ冷房の効率を上げる |
最大
12%節電 |
| デマンド制御 |
リモコンで設定した時間帯は機器単独で消費電力を抑制。リモコン設定で簡単にデマンドできる |
最大
30%節電 |
家庭用エアコンの節電方法
ダイキン工業が2011年4月に全国600名の男女を対象に実施した調査において、今夏節電を意識している人は、東北・関東エリアで99%、その他のエリアでも90%以上に上りました。
この調査の中で「節電に効果がありそうな電化製品」として「エアコン」をあげる人は90%と最も多かった一方、節電対策の具体的な効果がわからず、迷いながら節電している様子もかいま見えました。
そこで、当社は、ご家庭でできる節電方法について実証試験を実施し、その効果をWEBサイト上で発信しています。
ご家庭でできる節電方法と実証試験結果
| 節電方法 |
節電前 |
節電後 |
効果 |
| エアコンの設定温度を2℃上げる注1 |
0.84kWh
(6時間運転時) |
0.65kWh
(6時間運転時) |
22.6%節電 |
「屋外側からのよしずで日除け」と「フィルター掃除」
「室外機の風通しをよくする」注2 |
1.120kWh
(6時間運転時) |
0.876kWh
(6時間運転時) |
21.8%節電 |
注1 試験実施日:5月24日、外気温との温度差:4℃/2℃。
想定:外気温30℃、設定温度26℃/28℃。
実際:外気温22℃、設定温度18℃/20℃。
注2 試験実施日:5月20日、外気温との温度差:7℃。
想定:外気温35℃、設定温度28℃。
実際:外気温25℃、設定温度18℃。