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2013年度の活動ハイライト

環境:ヒートポンプ式暖房市場の創出:ヒートポンプ技術を活用し、英国スマートシティ計画に参画

欧州では暖房による環境負荷が課題に

冬の寒さが厳しい欧州の暖房は、ガスや灯油などを燃焼させ、沸かしたお湯で空気を暖める燃焼式システムが一般的で、暖房による環境負荷の大きさが課題になっています。

EU(欧州連合)では、2020年までにCO2排出量20%削減(1990年比)を目標に、再生可能エネルギーの比率を4.1%から15%以上に引き上げる方針を掲げています。英国ではこのEU指令に基づくCO2削減や、北海のガス資源の枯渇を踏まえたガスからのエネルギーシフトをめざし、再生可能エネルギーの一つで、燃焼式に比べ環境負荷の少ないヒートポンプ技術を使った暖房温水器の普及率を、2030年までに30%まで高めるという目標を定めています。

 

英国でのヒートポンプ普及率

英国でのヒートポンプ普及率

出典)「HHIC PATHWAYS FOR DOMESTIC HEAT」

ヒートポンプ式暖房・給湯機の普及に向けた技術開発

ヒートポンプとは、空気中の熱をくみ上げて空調や給湯を行う技術で、CO2排出を燃焼式に比べ約1/2以下に削減できます。ダイキンでは、2006年に欧州でヒートポンプ式の暖房・給湯機「アルテルマ」を発売。ヒートポンプ式をさらに普及させるため、アルテルマを使った「スマートコミュニティ実証事業」への参画や、寒冷地に適応する新たな商品開発に取り組んでいます。

ヒートポンプの仕組み

空気に蓄えられた太陽熱をくみ上げ、空調や給湯に利用する技術

ヒートポンプの仕組み

暖房・給湯機「アルテルマ」

ヒートポンプ技術によって得た熱を床暖房や給湯に使用するシステム

暖房・給湯機「アルテルマ」

ヒートポンプ式暖房・給湯機を導入したスマートコミュニティ実証事業に参画

ダイキンは、NEDO((独)新エネルギー・産業技術総合開発機構)が、2014年4月から英国・マンチェスターで実施する、「スマートコミュニティ実証事業」の委託先に、(株)日立製作所、(株)みずほ銀行とともに選定されました。

実証事業では、2017年3月までの3年間に、約600軒の住宅の暖房を燃焼式からヒートポンプ式に置き換え、暖房・給湯費の削減効果を実証します。英国ではヒートポンプの普及に伴い電力需給バランスの偏りが懸念されています。ユーザーの快適性を損なわず、電力需要のピーク時には電力消費を抑制するなど、ヒートポンプの運転タイミングを自動で調整する能力を検証します。さらに、複数の住宅の使用量を集約し、節電することによって、余った電力を売買するビジネスモデルの構築をめざします。600台規模で家庭の負荷調整能力を集約・売買する実証は世界初の事例です。

実証後は、NEDOとダイキン含む3社で英国におけるヒートポンプの普及促進シナリオを策定し、それを支える政策を英国エネルギー・気候変動省に提案する予定です。

英国・マンチェスターにおけるスマートコミュニティ実証事業

英国・マンチェスターにおけるスマートコミュニティ実証事業

英国・マンチェスター

ハイブリッドアルテルマをはじめ、世界各地の寒冷地の多様なニーズに応える商品を開発

燃焼式暖房に慣れ親しんだユーザーの、ヒートポンプは外気温が低いと暖まりにくいのではないかという不安感を取り除くことも重要です。そこでダイキンは、2013年9月、外気温が著しく下がるとガス燃焼式運転に切り替わる「ハイブリッドアルテルマ」を欧州で発売しました。外気温やガス・電気料金などによって、ヒートポンプ、ガス燃焼、ハイブリッド(両立)のうち、最も効率的・経済的な方法を自動的に選択。平均的な欧州の気候では、ヒートポンプかハイブリッドでの運転が大半を占めるため、暖房効率はガス燃焼式のみに比べ35%以上向上します。

さらに、ダイキンは、世界中の寒冷地に対応する省エネかつ快適な新しい暖房・給湯システムの開発に向け、冬期の最低気温が–20℃を下回る北海道旭川市に実験施設「ダイキン旭川ラボ」を2013年12月に設立しました。研究・開発・営業が部門を横断したプロジェクトを発足させ、世界に通用する次世代暖房・給湯ソリューションの実現に取り組んでいきます。

ハイブリッドアルテルマ

ハイブリッドアルテルマ

ステークホルダーの声

「スマートコミュニティ実証事業」は英国の模範となるプロジェクトです 

英国では2008年に世界初の「気候変動法」を策定し、2050年までに温室効果ガス排出量を少なくとも1990年比80%削減することを目標に掲げています。同時に、天然ガス価格の高騰という課題も抱えています。こうした課題への対策の一環として、再生可能エネルギーへのシフトに取り組み、英国の第4次炭素削減計画の中間削減シナリオでは、家庭用ヒートポンプを2020年までに60万台普及させ、2025年までに260万台、2030年までに680万台に増加させることを計画しています。

マンチェスターでのスマートコミュニティ実証事業は、英国市場で求められる天然ガスからのエネルギーシフトを支援するほか、ダイキンの効率的な暖房・給湯技術の導入を通じて低炭素化にも貢献し、英国における模範となるプロジェクトとして期待しています。

Mark Atherton氏

イギリス・
大マンチェスター広域市
環境ディレクター Mark Atherton氏

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